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ポータブルゲーミングPC「GPD WIN 4」の全容公開。Steam Deckに完勝宣言

GPD WIN 4

 GPDは15日(中国時間)、WeChatにおいて、次期ポータブルゲーミングPC「WIN 4」の詳細を公開した。

 WIN 4は14日に概要や外観が発表されたのだが、一部詳細については伏せたままであった。今回の投稿でWIN 4の全容を明らかにした。14日の発表と重複する部分もあるため、新たに判明したポイントをかいつまんで紹介する。

  • 液晶の解像度は1,920×1,080ドットで、ネイティブなランドスケープ(横向き)液晶となったことで旧ゲームとの互換性を向上させた。リフレッシュレートは40Hzと60Hzの2段階。H-IPS技術を採用し、DC調光をサポート。表面はCorningのゴリラガラス5を採用。WIN 3からは大幅な狭額縁化を実現
  • メモリはLPDDR5で、6,400Mbps駆動。容量は16GBまたは32GBから選択可能
  • ストレージはPCI Express 3.0 x4 2280 SSDモジュールを標準で搭載。標準容量は1TBまたは2TB。PCI Express 4.0もサポートでユーザー自身が交換可
  • 背面に2つのプログラマブルボタンを搭載し、機能を自由に割り当て可能
  • TDP調節は中国のユーザーが開発した「Motion Assistant」を利用し、1W単位でのTDP調節やGPUクロック調整機能などを搭載する。海外ユーザーが開発した「Power Control Panel」も利用できる
  • オープンソースのフロントエンド(ランチャー)「Playnite」をサポート
  • LTEモジュールはバックパックのような外付け式。Nano SIMカードに対応し、装着は本体を分解する必要はなく、必要な時のみ装着できる
  • ショルダーボタン(L1およびR1)は内部にLEDイルミネーションを内蔵。光り方や色葉カスタマイズ可能
  • トリガー(L2およびR2)はアナログ式で、27度の傾斜、256レベルの状態変化を検知可能
  • ジョイスティックはアルプス製。移動距離は長く、抵抗は少なめ
  • PSRRアンプを採用し効率性を高め、騒音を低減。ドイツAAC製の超リニアデュアルスピーカーを採用し、Bass素材を利用することで0.9cc相当の容積を実現
  • USB4に対応し、Thunderbolt 3ドッキングステーションを装着可能(NVIDIA GPU推奨。AMDは不具合がありドライバアップデート待ち)
  • WIN 3と同様ドッキングステーションを用意(Gigabit Ethernet、USB 3.0×3、HDMI出力)

 ちなみにSteam Deckとの比較では、CPU性能はシングルスレッドで81%、マルチスレッドで140%、GPU性能は46%高いとしているほか、メモリ容量とストレージ容量は2倍以上を達成でき、電池容量も14%多い一方で、体積は小さく重量も軽いといったことから全面勝利を掲げている。

サードパーティによるTDP調整ソフト
背面にバックパックのように取り付けるLTEモジュール
L1/R1にLEDイルミネーション内蔵
ドッキングステーション
Steam Deckに完全勝利(?)