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PSPそっくりなポータブルゲーミングPC「GPD WIN 4」。Ryzen 7 6800U搭載でどこまで進化する!?

GPD WIN 4

 中国・深センGPDは14日(現地時間)、PSPを彷彿とさせる6型ポータブルゲーミングPC「WIN 4」を発表した。

 2021年に投入した「WIN 3」の後継モデル。スライダー機構を継承し、液晶を上部にスライドすることでキーボード部が現れる。また、液晶は5.5型から6型に大型化した。PSPに似た、左右に大きな弧を描くデザインを採用し、ホールド感を高めた。

 また、指紋センサーはWIN 3の右下から左下に移動し、右側にはPocket 2でも採用された光学式ポインティングデバイスを搭載。従来のWIN 3まではジョイスティックでマウスカーソルを動かす「マウスモード」があったが、ポインティングデバイスの採用によりこの煩雑さを解消したとしている。押下でEnterキーとしても動作する。

 6軸のジャイロセンサーも新たに内蔵し、対応するアプリで利用可能。また、WIN 3のジョイスティックは左右対称の配置で、ジョイスティック+A/B/X/Yボタン操作時は手をずらす必要があったが、WIN 4では非対称でA/B/X/Yボタンが上へと移動し、自然なフォルムで握ることが可能となった。ジョイスティックのキャップも改善し、脱落しにくくなった。

WIN 3およびSteam Deckとのサイズ比較

 スライドして現れるキーボードは操作性改善のため、WIN 3の静電容量方式から、金属製ドームによるスイッチ式というWIN 2まで採用されていたものに変更。その一方でキーボードバックライトは残し、明るさの調節も可能となった。このほか、デュアルUSB Type-Cポートの採用、ショルダーボタンのRGB LEDイルミネーションの追加などが行なわれている。

 内部の改善としては、バイブレータの大型化が行なわれ、強弱が調節可能となった。また、WIN 3と比較して大きい冷却ファンを採用し、風量が34%、フィンの放熱面積が22%、ヒートパイプの厚みが50%、熱伝導効率が50%向上。総合的な冷却性能は35%引き上げられたとしている。

 CPUにはRyzen 7 6800Uを搭載する予定で、TDPは35Wまで達する。メモリは最大32GB、SSDは最大2TB。背面にはLTEモジュールを追加できるほか、M.2 2230および2242のSSD(SATA(AHCI)/PCIe(NVMe))も増設可能。

 本体の幅は220mmとWIN 3の198mmから増加したが、高さは92mmと共通。重量は500g前後としている。なお、写真ではブラックとホワイトの2色が用意されているが、公式WeChatでは「どちらがお好み?」と読者に質問をしており、どちらかでリリースされるのかもしれない。

 現時点ではインターフェイスやローンチ時期などは公開しておらず、明日(9月15日)にさらなる詳細を発表するとしている。