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VESA、USB4との整合性を高めた「DisplayPort 2.1」。既存の2.0認定機器はそのまま2.1対応に

 VESA(Video Electronics Standards Association)は17日(米国時間)、映像/音声伝送規格「DisplayPort 2.1」を発表した。

 DisplayPort 2.1では、USB Type-C規格およびUSB4 PHY規格との整合性を高め、DisplayPortとUSB4に両対応する共通のPHYを設計しやすくした。新たな帯域管理機能を追加することで、USB4リンク上でDisplayPort以外のI/Oデータトラフィックと共存した際の効率を向上した。なお、DisplayPort 2.0認証を受けた機器については、DisplayPort 2.1の規格も満たすとしている。

 これに向けて、視覚的損失を抑えつつデータを圧縮するDisplay Stream Compression(DSC)や、表示フレームから更新された部分のみを更新するPanel Replay機能のサポートを必須とした。前者ではDisplayPortの伝送帯域幅を67%以上、後者ではDisplayPortトンネリングパケットの伝送帯域幅を99%以上削減できるという。

 あわせて、ケーブルの仕様についても、フルサイズとMini DisplayPortではUHBR(Ultra-High Bit Rate)性能をそのままに接続性と最大長を改善。UHBR10(10Gbps)×4レーンで40GbpsをサポートするDP40ケーブルは長さ2m以上、UHBR20(20Gbps)×4レーンで80GbpsのDP80ケーブルでは長さ1m以上を実現できるとする。

DP40ケーブルとDP80ケーブル