ニュース
最大120Gbpsの高解像度映像向けモードも搭載する次世代Thunderbolt
2022年10月20日 01:00
Intelは、映像伝送用に最大120Gbpsの帯域も実現できる次世代のThunderbolt規格について、情報を公開した。なお、規格の名称については現時点では言及していない。
Thunderbolt 4がUSB4 Version 1.0やUSB Type-Cの規格をベースに設計されていたのと同様に、次世代のThunderboltについてもUSB4 Version 2.0およびUSB Type-Cの規格に基づくものとなる。Thunderbolt 4の2倍に相当する80Gbps(40Gbps×2レーン)の伝送帯域を双方向に確保し、2倍のPCI Expressデータスループットを実現している。
映像伝送については先日VESAが発表したDisplayPort 2.1規格をサポート。加えて、高解像度モニターなどを接続した際に送信/受信の割り当てを自動的に変更し、より広い帯域を確保する新機能も搭載。通常時は送信/受信がそれぞれ40Gbps×2レーンとなっているが、機能が有効になると送信を40Gbps×3レーン、受信を40Gbps×1レーンへと切り替え、最大120Gbpsの伝送帯域を提供する。
また、Thunderbolt 4とは異なる信号技術を用いたことにより、長さ1mまでのパッシブThunderbolt 4ケーブルであれば、次世代規格でもそのまま利用できるとしている。なお、これ以外のケーブルについては更新が必要だという。そのほか、従来のThunderbolt、USB、DisplayPort規格との互換性も維持される。
新規格では幅広い帯域を活かし、8Kや10bit HDR、2K/240Hz、4K/240Hzといった高解像度/高リフレッシュレート映像の伝送や、高解像度動画など巨大なファイルの高速転送、外付けGPUの性能向上などを実現できることから、クリエイターやゲーマーのニーズに応えられるとしている。
Thunderboltは2010年の登場当初から、映像やデータ、充電などさまざまな用途を1つのコネクタとケーブルで実現できるシンプルなソリューションを目指して設計。Windows/Linux/macOS/Chrome OSといった各種OSのサポートや、各種認証プログラムの展開を図るとともに、第10世代CoreからはCPUとの統合も図ったことで、第12世代Core搭載製品では約90%の機種に装備されたという。