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VESA、8K/120Hz信号を最長2mのパッシブケーブルで伝送できる「DisplayPort 2.1a」規格を発表

 Video Electronics Standards Association(VESA)は8日(米国時間)、映像/音声伝送規格「DisplayPort 2.1a」を発表した。

 DisplayPort 2.1aでは、高ビットレート転送向け仕様のUHBR(Ultra-High Bit Rate)を更新。既存のDP40 UHBR仕様は廃止のうえ新たにDP54 UHBRを定義し、最大4レーンのUHBR13.5リンクレートをサポートするようになった(13.5Gbps×4)。DP54では8K4K(7,680×4,320)/120Hzや8K2K(7,680×2,160)/240Hzの信号伝送に対応し、パッシブケーブル長は最大2mまで伸長している。

 なお既存の認証済みDP40ケーブルは4レーンのUHBR10リンクレートで最大40Gbps(10Gbps×4)の伝送を行なえるが、DP54ケーブルの仕様にも準拠しており、UHBR13.5の伝送もサポートするという。

 このほか車載ディスプレイ向けの拡張プロトコルとして「Automotive Extension Services」を新たに発表した。GPUから車載ディスプレイの間でデータの送受信を行なった際にノイズの混入やエラーがないことを確認するもので、これまでは標準化された確認方法が存在しなかった。ドライバーがより安全かつ効率的に運転操作を行なえることを目的として策定したとしている。このプロトコルは、組み込み向け規格のeDP 1.5aに対しても規定される。