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VESA、超高ビットレート転送に対応するDisplayPortケーブルの認証プログラムを開始

 Video Electronics Standards Association(VESA)は28日(米国時間)、DisplayPortにおける超高ビットレート転送をサポートするビデオソースやディスプレイ、およびケーブル製品の認定プログラム「DisplayPort UHBR」を開始した。各メーカーはテストおよび認定のために、DisplayPort認定テストセンター(ATC)に製品を送れるようになる。

 DisplayPort UHBRでは、非圧縮の8K/60Hz/HDR、4K/240Hz/HDR、2つの4K/120Hz/HDR、および4つの4K/60Hz/HDR対応ディスプレイなどを1本のケーブルで転送できる。

 これに合わせて、VESA認定の「DP40」および「DP80」と呼ばれるUHBRケーブルを導入。DP40はUHBR10リンクレート(10Gbps)を4レーンで接続し、最大40Gbpsの動作速度を提供。一方DP80はUHBR20リンクレート(20Gbps)を4レーンで接続し、最大80Gbpsの動作速度を実現。DP80はUHBR13.5リンクレート(13.5Gbps)もサポートできる。

 これらの認定を受けたケーブルは、DisplayPort 2.0で導入された性能レベルを満たし、ディスプレイ接続と動作を保証するものとなっている。すでにいくつかの製品は認証に合格し生産されており、Accell、BizLink、WIZENなどのベンダーから出荷され、まもなく市場に投入される予定。

 なお、DP40/DP80はフルサイズおよびMini DisplayPortケーブルの両方で利用できる。DisplayPort Altモードを利用するUSB Type-Cの場合、すでにUHBRをサポート済みだとしているが、UHBR速度要件を満たせる認定済みのUSB Type-C→DisplayPort変換ケーブルは近日中に提供予定される見込み。

 一方でビデオソースおよびディスプレイ製品は、DisplayPort UHBR認定プログラムのテスト中で、まもなく早期認定を完了する。