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HDR/10bitカラー対応となった次期OBSベータ版公開。GPU支援で背景除去なども可能に

 ライブ配信ソフト「OBS Studio」次期バージョンのベータ版となる「OBS Studio 28 beta 1」が公開された。HDRや10bitカラーへの対応、Apple Siliconのネイティブサポートなどが実施されている。

 本バージョンでは、AV1とHEVCエンコーダにおいてHDRおよび10bitカラーを新たにサポート。HDR対応のキャプチャデバイスを通じたHDR映像のキャプチャも可能となり、YouTubeではHEVCエンコーダとHLSを利用したHDRでのストリーミングも行なえる。なお、macOSおよびLinuxでは、使える機能に一部制限がある。

 また、M1チップを含むApple Siliconのネイティブサポートを実施しエミュレーションなしでの動作が可能となった。ただし、多くのサードパーティプラグインがまだApple Silicon対応ビルドではない可能性があり、注意が必要だとしている。なお、x86ビルドも継続して利用できる。

 そのほか大きな変更点として、UIツールキットをQt 5からQt 6へとアップデート。これにともない、Windows 7/8、macOS 10.13/10.14、Ubuntu 18.04、および全32bit OSのサポートを終了する。また、Qt 5に依存する一部のプラグインは正常に動作しなくなる可能性がある。

 機能追加としては新規テーマの実装やYouTubeチャットへのメッセージ送信機能、obs-websocket 5.0のファーストパーティプラグイン化、SRT/RIST出力のネイティブサポートなどを行なった。

 OS別ではWindows向けに、AMDエンコーダの改善や、特定のアプリの音だけを抽出するApplication Audio Capture機能の追加、NVIDIA RTX Background Removal(背景除去機能)およびRTX Noise Suppression filter(ノイズ抑制機能)におけるRoom Echo Removalの追加などを実施。

 macOS向けには、ScreenCaptureKit Frameworkのサポートやスタートアップ時の権限許可フローの改善、Apple Silicon搭載MacにおけるApple VTエンコーダの改善などを行なっている。