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シャープ、新型不織布マスク。立体構造で呼吸しやすくより快適に
2021年9月8日 11:09
シャープが、不織布マスクの新製品として、「シャープクリスタルマスク」を、9月8日から発売する。プレミアムタイプと位置付けられる新製品のシャープクリスタルマスクは、6角形をベースとした立体構造(立体クリスタル形状)を採用。フェイスラインをシャープに演出するとともに、口元の空間をしっかりと確保できるため、呼吸がしやすく、さらに、マスクへの口紅の付着や、化粧崩れも軽減できるという。
9月8日午前11時から、シャープのECサイトであるCOCORO STOREで販売を開始。15枚入りパッケージを「定期便サービス」、5枚入りおよび15枚入りパッケージを「通常販売」で提供する。シャープ製マスクは、これまで抽選販売を中心にしてきたが、シャープクリスタルマスクは、抽選なしで購入できる。
5枚入りの「MA-C20V1」の価格が699円(送料別)、15枚入りの「MA-C2015」が、通常販売が1,980円(送料無料)、毎月配送される15枚入りの定期便サービスが1,880円(送料無料)。
【20時追記】シャープによると、5枚入りは本日の13時30分頃、15枚入りは同15時30分頃に売り切れたという。キャンセルの発生で一時的に在庫が復活したこともあったそうだ。次回の入荷時期は未定だが、生産能力は日産2万5,000枚とのこと。
シャープでは、「着用時の美しさや、快適性、衛生面での防御力を追求した新たな不織布マスクであり、デザイン性と機能性を両立し、フェイスフィット、スリムシェイプを実現している。一日中、美しく魅せられるデザインとなっている。『シャープクリスタルマスク』の愛称は、クリスタルが持つ清潔感や、形状をモチーフにしたことからつけたものである」とする。
また、「6角形をベースとした立体構造を採用したことで、両側の頬から顎にかけて、鋭角的なフェイスラインを形作ることができるため、シャープで、端正なイメージを演出できる。口元に、より広い空間を確保するとともに、外側の不織布には、形状保持力が高く、型崩れが少ない材料を使用することで、口元の空間を長時間維持できる。呼吸しやすく、唇や口元周辺の肌が過度にマスクに接触することなく清潔で、快適な着け心地を長時間、提供することができる。、マスクへの口紅の付着などが減るため、化粧直しなどの負担の軽減も期待できる」という。
さらに、形状保持力が高く、鼻のラインにぴったりフィットするノーズフィッターによって、マスクと顔の隙間を減らし、ウイルス飛沫や微粒子などの侵入や、メガネの曇りを抑えることができるほか、鼻の部分に施されたステッチ(縫い目)を利用して、不織布を下方向に折り込むことで、マスクのサイズ調整が可能にしており、1つのサイズでありながらも、個人ごとにフィット感の高いポジションでマスクを装着できる。
着用時の負担を軽減する「やわらか耳ひも」を採用。伸縮性が高く、やわらかい耳ひもを採用することで、長時間のマスク着用による耳などへの負担を軽減する。
一方、衛生面では、PM2.5や花粉、ウイルス飛沫、微粒子の侵入を99%以上カットする4層構成の不織布フィルタを採用。最外層の不織布には、無機(銀)系抗菌剤を配合しており、銀イオン(Ag+)の作用によってマスク表面の細菌の増殖を抑制することができる。さらに、不織布の各層に撥水性を持たせることで、湿気によるマスクの静電気的な集塵性能の低下やフィルタ性能の低下を防止し、飛沫の拡散を防ぐ効果も高めている。
「フィルタ性能を左右するマスク中央のメルトブロー不織布を2層に増やし、合計で4層の不織布の構成とした。PM2.5や花粉、さらに微小なウイルスや微粒子の侵入をしっかりとガードするだけでなく、せきやくしゃみによる飛沫の拡散を防ぐのにも効果的である」と説明。「立体構造のため、顔にフィットしやすく、隙間からのPM2.5や花粉、ウイルス飛沫、微粒子の侵入も抑制する」という。
そのほか、「マスクを外した際には、口元側の不織布が内側になるように、折りたたんで収納することができるため、衛生面でも安心。同時に、マスクの内側が露出しないため、見栄えも良く、周囲への配慮にもつながる」とした。より安心して使えるように、マスクを1枚ごとに個別包装にしたという。
なお、同マスクは、VFE試験、BFE試験、PFE試験、花粉捕集効率試験の4つのフィルタ捕集効率試験において、99%以上のカット率を実現しているほか、米国の医療用マスク(サージカルマスク)に使用される材料の性能を表す「ASTM F2100-19レベル3」相当の基準を満たしているという。「ASTM F2100-19レベル3の試験では、より高性能なマスクに求められる血液不浸透性も要求されている。病院などでもより広範囲に活用できるマスクになっている」とした。
今後、フィルタ性能や安全性などを満たすことで、一般社団法人日本衛生材料工業連合会が認定する日本産業規格(JIS)の認証を申請する予定だという。
シャープクリスタルマスクは、これまでのシャープ製マスクと同様に、液晶パネルの生産を行なっている三重県多気町のシャープ三重工場のクリーンルームで生産。チリやホコリなどが極端に少ない清潔な環境で生産しており、安心してマスクを利用できるという。
従来から稼働している生産設備のうち、1台をシャープクリスタルマスク専用の設備に改良したという。
「マスクは、PM2.5や花粉対策としても有効であり、いまや年間を通じた生活必需品となっている。新たなシャープクリスタルマスクは、身に着ける機会が多いからこそ、いつも安心で、快適に、美しく利用できるという思いを込めて、開発、生産をしている。引き続き、高品質な国産マスクの提供を通じて、より快適で衛生的な暮らしの実現に寄与していく」としている。