ニュース

Windows 11の最小システム要件が緩和、第7世代Core/Zen 1のRyzenも対象に

 米Microsoftは28日(現地時間)、Windows 11の最小システム要件を更新した。本日リリースしたWindows 11 Windows Insiderについては、第7世代Coreプロセッサおよび初代Ryzenを搭載するシステムにもインストール可能とした。

 Microsoftによると、Windows 11ではPCのすべてのパワーを解き放ち、完全な体験をユーザーに提供することを前提にデザインされており、ハードウェアとソフトウェアが人々の期待やニーズに応え、現在および将来にわたって最高の体験を提供するため、システム最小要件を定めたとしている。特に以下の3点は重要であった。

セキュリティ

 Windows 11はセキュリティに関するハードウェア要件を高めており、Windows Helloやデバイス暗号化、仮想化ベースのセキュリティ、ハイパーバイザーで保護されたコードの整合性、セキュアブートなどの機能を提供。これらの機能によりマルウェアを60%削減できる。このため、TPMやセキュアブート、VBSのサポートを基本要件とした。

信頼性

 Windows 11にアップグレードされたデバイスは信頼性を確保する必要がある。最小要件を満たすCPUは新しいWindowsドライバモデルに基づいて開発されており、99.8%のクラッシュフリー体験を実現している。

互換性

 Windows 11は1GHz以上、2コア以上、4GBメモリ以上、64GBストレージ以上を基本要件としているが、これは普段利用するアプリとの互換性のため。これらはOfficeおよびMicrosoft Teamsと揃えたため。

 これらの要件を満たすハードウェアが、これまで第8世代CoreならびにZen 2、Qualcomm 7/8世代のPCであったというわけだが、新しいInsiderを提供するにあたって、OEMパートナーなどが第7世代CoreならびにZen 1アーキテクチャのRyzenもこれらの要件を満たすことができるかどうかをテストできるようにするため、新たに追加された。

【10時20分訂正】記事初出時、第7世代CoreならびにZen 1がテスト済みであるという記載をしておりましたが、これは誤りです。お詫びして訂正します。