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AMD、GeForce RTX 3080より省電力でほぼ同性能の「Radeon RX 6800 XT」

~RTX 3090と対等に渡り合える6900 XTも

Big Navi(Radeon RX 6000シリーズのコードネーム)を披露するLisa Su氏

 米AMDは28日(現地時間)、新世代RDNA 2アーキテクチャを採用したGPU「Radeon RX 6800 XT」、「Radeon RX 6800」シリーズを発表した。発売は11月18日で、価格は前者が649ドル、後者が579ドル。

 従来のRDNAアーキテクチャから性能電力比を54%向上させたRDNA 2を採用し、GeForce RTX 30シリーズと対等に渡り合える性能でありながら、ボード全体の消費電力を300Wに抑えた。従来と同じ7nmプロセスを採用するが、GPU内部にCPUのZen 3コアアーキテクチャと同じL3キャッシュ「Infinity Cache」を128MB内蔵。データの移動を抑えることにより、省電力化を実現している。

 また、GPU全体の設計を最適化することで、クロックを30%高速化。上位のRX 6800 XTでは、ゲームクロックが2,015MHz、Boostクロックが2,250MHzに達する。Radeon Software上では、ワンクリックでオーバークロックを自動的に行なう「Rage Mode」を搭載し、さらなる性能向上が可能。

 Ryzen 5000シリーズCPUと組み合わせたさいに、メモリアクセス性能を最大化する機能も備えるとしているが、これはPCI Express 4.0による効果だとみられる。

128MBのInfinity Cacheによりデータの移動量を抑え、高速化を実現している
RDNAと比較して約54%の電力性能比を改善
レイトレーシングなどをサポートした
ワンクリックオーバークロックのRage Modeや、Ryzen 5000シリーズに向けた最適化を搭載

 対応APIはDirectX 12 Ultimateで、レイトレーシングやVariable Rate Shading、メッシュシェーダ、サンプラーフィードバックなどに対応。また、解像度をダイナミックに下げ、FreeSyncと組み合わせることでレイテンシを最大37%削減する「Radeon Boost」や、超解像度化といった独自機能「FidelityFX」をサポートする。

DirectX 12 Ultimateをサポートするほか、独自のFidelityFXも対応する
カードを紹介した同社のVice President & General Manager Graphics Business UnitのScott Herkelman氏。Tシャツに日本ゲーマーお馴染みのコナミコマンドが……

 上位のRadeon RX 6800 XTは、Compute Unit数が72基、ゲームクロックが2,015MHz、Boostクロックが2,250MHz、消費電力が300W。

 下位のRadeon RX 6800は、Compute Unit数が60基、ゲームクロックが1,815MHz、Boostクロックが2,105MHz 、消費電力が250W。

 いずれもInfinity Cache容量は128MBで、ビデオメモリはGDDR6、バス幅は256bit、容量は16GBとなっている。

 AMDが示したベンチマークによれば、Radeon RX 6800 XTはGeForce RTX 3080とほぼ同等のかそれ以上の性能、Radeon RX 6800はNVIDIA旧世代のGeForce RTX 2080 Tiを上回る性能を実現するとしている。

GeForce RTX 3080と対等に渡り合える性能を実現した6800 XT
下位のRX 6800でも2080 Tiより高速だ

 発表会の最後の隠し玉としてLisa Su氏は、最上位の「Radeon RX 6900 XT」を披露した。こちらはGeForce RTX 3090対抗モデルとして、999ドルで投入される。

 Compute Unit数は80基増加するが、ゲームクロックとBoostクロック、そして消費電力やボードサイズは6800 XTとまったく同じ。つまり、電力性能比はRDNAと比較して65%向上したものとなる。こちらは12月8日の発売となる。

隠し玉として用意されたRadeon RX 6900 XT
価格は999ドルで、12月8日の発売
Radeon RX 6900 XTのおもな仕様
GeForce RTX 3090に匹敵する性能を実現

 なお同社は、次世代の「RDNA 3」も開発中だとしている。