ニュース

Google Chromeのメモリ使用量削減は先送り。CPU負荷増大のため

 Google Chromeの次期バージョン(バージョン85)にて予定されていた「セグメントヒープ」によるメモリ使用量の削減機能について、実装が延期されることとなった。

 セグメントヒープは、Windows 10 May 2020 UpdateにてWin32アプリでも利用可能となった機能。メモリ領域を動的に確保でき、メモリ使用量の削減などが期待できる。May 2020 Updateに標準搭載されているMicrosoft Edgeではすでにセグメントヒープが組み込まれており、最大27%の省メモリ化を実現している。

 Google Chromeではバージョン85にて同機能の実装を見込んでいたが、有効時にオーバーヘッドの増大などを要因としてCPUの負荷が高まり、CPU消費電力が約13%増加、Webブラウザベンチマークの結果が約10%低下することが判明。同バージョンはセグメントヒープを無効化してリリースされることとなった。将来的な再実装に向けて改良を進めるとしている。