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メモリ食いのGoogle Chrome、ついに消費量削減へ
2020年6月19日 11:25
Google Chromeの開発者Bruce Dawson氏の投稿によると、次期ChromeではWindows 10 May 2020 Update(バージョン2004以降)に搭載される「セグメントヒープ」を使い、メモリ使用量の削減を行なう。
ヒープメモリは動的に確保可能なメモリ領域のこと。Windows 10ではこれまでのNTヒープに加え、セグメントヒープという新たなヒープアーキテクチャを持つ。セグメントヒープでは、メタデータのフットプリントが小さい、メタデータと実際のデータが分離されているためセキュア、より少ないメモリ消費量と高い性能を特徴としている。
しかし、これまでそのセグメントヒープの利用はUWPアプリ、および一部のシステムプロセス(csrss.exe、lsass.exe、runtimebroker.exe、services.exe、smss.exe、svchost.exe)に限定されてきた。Windows 10 May 2020 UpdateではこのセグメントヒープをWin32アプリにも解放したため、Win32アプリでも実装により、メモリ削減のメリットを享受できるようになった。
検証ではブラウザとネットワークサービスユーティリティプロセスにおいて数百MBのメモリ削減が達成できているという。とくにメニーコアのマシンでは有効であるとしている。
なお、Windows 10 May 2020 Updateに標準搭載されている「Microsoft Edge」ではすでにセグメントヒープを使っており、メモリ使用量を最大27%削減している。