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AMD、最大64コア/メモリ2TB対応のプロ向けCPU「Ryzen Threadripper PRO」

~Lenovoから「ThinkStation P620」投入

 米AMDは14日(現地時間)、プロ用ワークステーション向けのCPU「Ryzen Threadripper PRO」シリーズを発表した。

 既存のRyzen Threadripperシリーズをベースに、企業向けの「AMD PRO」技術を搭載。セキュリティ性や管理性を高めるとともに、フルメモリ暗号化機能を提供する。また、18カ月のソフトウェア安定性、24カ月の継続供給が保証される。

 最上位の「Ryzen Threadripper PRO 3995WX」は64コア/128スレッドとなっており、マルチスレッド/シングルスレッドともに高速処理が可能で、マルチスレッド性能は競合のデュアルCPU構成より最大で27%高速としている。また、メモリはECC UDIMMに加えてRDIMMとLRDIMMをサポートし、容量の上限は2TBまでとなった。

 コア数やクロック、合計キャッシュ容量の違いで4モデルが用意されるが、共通でTDPは280W、PCI Express 4.0レーン数は128。8Kビデオの編集、複雑なビジュアライゼーション/シミュレーションなどに好適。

モデルコア数スレッド数ベースクロックBoostクロック合計キャッシュ容量
3995WX641282.7GHz4.2GHz288MB
3975WX32643.5GHz4.2GHz144MB
3955WX16323.9GHz4.3GHz72MB
3945WX12244.0GHz4.3GHz70MB

 このRyzen Threadripper PROをはじめて搭載するのがLenovoの「ThinkStation P620」で、シングルCPUならではのコンパクト筐体で、デュアルCPU搭載機以上の性能を発揮する。GPUにはQuadro RTXを4基搭載可能。

ThinkStation P620