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AMD、最大64コア/メモリ2TB対応のプロ向けCPU「Ryzen Threadripper PRO」
~Lenovoから「ThinkStation P620」投入
2020年7月15日 09:47
米AMDは14日(現地時間)、プロ用ワークステーション向けのCPU「Ryzen Threadripper PRO」シリーズを発表した。
既存のRyzen Threadripperシリーズをベースに、企業向けの「AMD PRO」技術を搭載。セキュリティ性や管理性を高めるとともに、フルメモリ暗号化機能を提供する。また、18カ月のソフトウェア安定性、24カ月の継続供給が保証される。
最上位の「Ryzen Threadripper PRO 3995WX」は64コア/128スレッドとなっており、マルチスレッド/シングルスレッドともに高速処理が可能で、マルチスレッド性能は競合のデュアルCPU構成より最大で27%高速としている。また、メモリはECC UDIMMに加えてRDIMMとLRDIMMをサポートし、容量の上限は2TBまでとなった。
コア数やクロック、合計キャッシュ容量の違いで4モデルが用意されるが、共通でTDPは280W、PCI Express 4.0レーン数は128。8Kビデオの編集、複雑なビジュアライゼーション/シミュレーションなどに好適。
モデル | コア数 | スレッド数 | ベースクロック | Boostクロック | 合計キャッシュ容量 |
---|---|---|---|---|---|
3995WX | 64 | 128 | 2.7GHz | 4.2GHz | 288MB |
3975WX | 32 | 64 | 3.5GHz | 4.2GHz | 144MB |
3955WX | 16 | 32 | 3.9GHz | 4.3GHz | 72MB |
3945WX | 12 | 24 | 4.0GHz | 4.3GHz | 70MB |
このRyzen Threadripper PROをはじめて搭載するのがLenovoの「ThinkStation P620」で、シングルCPUならではのコンパクト筐体で、デュアルCPU搭載機以上の性能を発揮する。GPUにはQuadro RTXを4基搭載可能。