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ファーウェイ、5G対応4眼カメラスマホ「P40 Pro 5G」を6月12日に発売

P40 Pro 5G

 華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)は2日、YouTubeでオンライン新製品発表会を開催し、最新スマートフォン「P40」シリーズを発表した。5G対応の「P40 Pro 5G」と「P40 lite 5G」、エントリー向けの「P40 lite E」をラインナップし、価格はオープンプライス。税別店頭予想価格は順に108,800円、39,800円、24,800円。6月12日より順次販売を開始する。

 フラグシップモデルのP40 Pro 5Gは、SoCに「Kirin 990 5G」を搭載し、前世代のKirin 980と比較して大幅に性能が向上。デュアルNano SIMとeSIMを備えており、2回線を使用できる。国内のSub-6Gをサポートしており、業界初を謳う160MHz Wi-Fi 6+によって、5G体験を向上させるとしている。

 背面にLeicaの4眼カメラを備えており、約5,000万画素の広角、約4,000万画素の超広角、約1,200万画素で最大50倍ズームの望遠、そしてボケ効果を生み出す3D被写界深度カメラを搭載。前面カメラは約3,200万画素とデプスの2眼構成になっている。

 カメラのソフトウェア機能も充実しており、AIによる「HUAWEI Golden Snap」は、アニメーション撮影した写真からAIが最高の1~3枚を選んでくれるほか、背景に映り込んだ通行人の除去(2人まで)、ガラス越しでの撮影時に写真に写ってしまったガラスを消す機能などを提供する。

 ディスプレイは6.85型の有機ELで、解像度は2,640×1,200ドット、リフレッシュレート90Hz表示をサポート。筐体はクアッドカーブオーバーフローディスプレイによって、四隅が緩やかなカーブを描き、丸みを帯びたデザインになっている。

 前面のデプスカメラによって、低照度での顔認証に対応。タッチレスジェスチャーコントロール機能も搭載し、指を上下させるだけでWebサイトのページの移動や、ギャラリーの写真をめくることができる。インターフェイスはUSB 3.0 Type-Cで、最大40Wの急速充電ができることに加え、別売の 27W HUAWEI SuperChargeWireless Chargerを使うことで、ワイヤレスでも最大27Wの充電が行なえる。

 中位モデルとして展開される「P40 lite 5G」は、税別39,800円と低価格ながらliteシリーズ初の5Gに対応。AI機能を備えた4眼カメラも備えている。下位モデルの「P40 lite E」は、税別24,800円で低コストな4G対応モデルとなり、3眼カメラを搭載する。

 それぞれの3機種のスマートフォンは、独自の「Huawei AppGallery」でアプリが提供される。

【表】P40シリーズのスペック
P40 Pro 5GP40 lite 5GP40 lite E
SoCKirin 990 5G(2コア@2.86GHz+2コア@2.36GHz+4コア@1.95GHz)Kirin 820 5G(1コア@2.36GHz+3コア@2.2GHz+4コア@1.84GHz)Kirin 710F(4コア@2.2GHz+4コア@1.7GHz)
メモリ8GB6GB4GB
ストレージ256GB128GB64GB
ディスプレイ6.8型有機EL、DCI-P3、90Hz表示6.5型液晶6.39型液晶
解像度2,640×1,200ドット2,400×1,080ドット1,560×720ドット
OSEMUI 10.1(Android 10ベース)EMUI 9.1(Android 9ベース)
バッテリ容量4,200mAh4,000mAh
USBUSB 3.0 Type-CUSB 2.0 Type-CMicro USB 2.0
カードリーダNM Card(最大256GB)-microSD(最大512GB)
カメラ背面 : 約5,000万画素(広角、F1.9、光学手ぶれ補正)、約4,000万画素(超広角、F1.8)、約1,200万画素(望遠、F3.4、光学手ぶれ補正)
前面 : 約3,200万画素(F2.2)、デプスカメラ
背面 : 約6,400万画素(F1.8)、約800万画素(超広角、F2.4)、約200万画素(マクロ、F2.4)、約200万画素(被写界深度、F2.4)
前面 : 約1,600万画素(F2.0)
背面 : 約4,800万画素、約800万画素、約200万画素
前面 : 約800万画素
SIMスロットNano SIM×2、eSIMNano SIM×2Nano SIM×2
通信機能5G、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5.1、NFC5G、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)、Bluetooth 5.1、NFC4G、Wi-Fi 4(IEEE 802.11n)、Bluetooth 5.0
対応バンド5G NR : N1/3/7/28/38/41/77/78/79
4G FDD LTE : B1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/32
4G TDD LTE : B34/38/39/40/41
WCDMA : B1/2/4/5/6/8/19
GSM : 850/900/1,800/1,900MHz
5G NR : N1/3/28/38/41/77/78/79
4G FDD LTE : B1/2/3/4/5/6/7/8/12/17/18/19/20/26/28/66
4G TDD LTE : B34/38/39/40/41
WCDMA : B1/2/4/5/6/8/19
GSM : 850/900/1,800/1,900MHz
4G FDD LTE : B1/2/3/5/7/8/18/19/20
4G TDD LTE : B38/40/41
WCDMA : B1/2/5/6/8/19
GSM : 850/900/1,800/1,900MHz
センサー加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、ホール、指紋、赤外線、ジェスチャー、色温度加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、ホール、指紋-
耐水防塵IPX8、IP6X-
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約72.6×158.2×8.95mm約75×162.3×8.58mm約76.13×159.81×8.13mm
重量約209g約189g約176g
本体色シルバーフロスト、ブラックスペースシルバー、クラッシュグリーン、ミッドナイトブラックミッドナイトブラック、オーロラブルー
税別店頭予想価格108,800円39,800円24,800円
発売日6月12日6月19日

呉波氏に代わり、日本・韓国リージョンプレジデントに楊涛(ヤン・タオ)氏が就任

新製品発表会の内容

 発表会に最初に登壇したのは、これまでファーウェイデバイス 日本・韓国リージョンプレジデントを務めてきた呉波氏だが、同氏は中国本社に戻り、改めて同職に楊涛(ヤン・タオ)氏が就くことが伝えられた。

呉波(ゴ・ハ)氏
新しくファーウェイデバイス 日本・韓国リージョンプレジデントを務めることになった楊涛(ヤン・タオ)氏

 楊涛氏は、ファーウェイのグローバルでの2020年度第1四半期について、業績が前年同期比で比較して1,822億人民元の1.4%増、世界2位のスマートフォン出荷シェア、世界3位のタブレット出荷シェア、ノートPCの成長率が120%増であることなどを説明したほか、収益の15.3%を研究開発に注いでおり、2019年については1,317億人民元を投資したとし、同社の好調さを示した。

 楊涛氏に続き、ファーウェイ・ジャパンの阿部崇氏が登壇し、各新製品の説明を行なった。とくにP40 Pro 5Gについてはフラグシップスマートフォンということで、力を入れた説明がなされた。

ファーウェイ・ジャパンの阿部崇氏がP40 Pro 5Gを説明

 スマートフォン以外の製品については、別掲の13.9型ノート「MateBook X Pro」、10.4型タブレット「MatePad Pro」の記事を参照されたい。