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「Galaxy Note 10/10+」写真・動画レポート

Glaxy Note 10+

 Samsungは最新スマートフォン「Galaxy Note 10」および「Galaxy Note 10+」を発表した。こちらの記事(Samsung、S Pen対応大画面スマホ「Galaxy Note 10」2モデル)で外観は紹介済みのため、本稿ではそれ以外の特徴や機能面などを写真や動画で紹介する。

ヘッドフォン端子が省かれ、右側面電源ボタンもなくなった

 本体のデザインコンセプトは、従来のNoteシリーズとほぼ変わらないが、コネクタ屋ボタンに関していくつかの変更が見られる。

 まず、従来のGalaxy Note 9までは下部側面にヘッドフォン端子が用意されていたが、Galaxy Note 10/10+では省かれている。近年は、Bluetoothヘッドセットの利用が広がり、Samsung自身もGalaxy向けアクセサリーとしてケーブルレスヘッドセット「Galaxy Buds」を販売していることを考えると自然な流れとも言えるだろう。

下部側面にはUSB Type-CとS Pen収納スペースが用意され、従来まであったヘッドフォン端子は省かれている

 また、側面物理ボタンも変更があり、右側面の電源ボタンが廃止された。用意されている物理ボタンは、左側面のボリュームボタンと、その下の「Bixby Voice」ボタンのみとなる。Bixby Voiceボタンは、従来のBixbyボタンに変わるもので、長押しすることでBixby Voice機能を呼び出せる。また、ボタンの機能をカスタマイズ可能で、指定したアプリを起動させるといったことが可能となる。

左側面の物理ボタン、上にあるのがボリュームボタンで、下がBixby Voiceボタン

 では、電源はどのように操作するのかというと、音量の下ボタンとBixby Voiceボタンの同時長押しで電源メニューが表示される。また画面上からスワイプして表示するクイック設定パネルに新たに電源ボタンが用意され、そちらをタップしても電源メニューが表示されるようになっている。

電源のコントロールは、下とBixby Voiceボタンを同時長押しで行う
同時長押しで、画面に電源メニューが表示される
クイック設定パネルにも電源ボタンが用意され、こちらからも電源のコントロールが可能

S Penの機能をチェック

 Galaxy Note 10/10+のS Penは、基本的な性能としては4,096段階の筆圧検知に対応とジュライまでと変わらない。書き心地も従来同様でスムーズな手書き入力が可能だ。

 手書きアプリの「Samsung Notes(日本はGalaxy Notes)」では、手書きデータのさまざまな活用が可能。参考記事で紹介しているように、手書き文字を指でタップすると、その部分の文字や文章が自動的に選択され、即座にテキスト化されるという新しい機能を搭載。

 日本語についても試してみたが、かなり崩れた文字でも変換できており、変換精度の高さはかなり優れると感じる。また、手書きデータをMicrosoft Word形式に保存できるようになったことも、ビジネスシーンでのデータ活用に活かせそうだ。

Galaxy Note 10+のS Pen。基本性能は従来同様で4,096段階の筆圧検知に対応する。
従来同様、非常に滑らかな書き心地だ
手書き入力した文字を指でタップするだけで即座に文字認識しテキスト化される。もいろん文章全体の一括変換も可能だ
手書きデータをMicrosoft Word形式で保存できるようになった
Word形式のデータに保存することで、ビジネスシーンでの活用の幅が広がりそうだ

 またGalaxy Note 10/10+のS Penから、6軸モーションセンサーが搭載されるようになり、S Penを使ったジェスチャーコントロールが可能となった。たとえば、カメラを利用する場合に、S Penをボタンを押しながら上下に動かすと前後のカメラに切り替わったり、回転させるとズームコントロールといったジェスチャー操作が可能。動画でその様子を撮影しているので、どのような動作になるのか参考にしてもらいたい。

S Penのジェスチャーでカメラをコントロールしている様子

 このほか、カメラ機能にS Penを活用する新機能「AR Doodle」を用意。こちらはカメラで捉えた映像内にS Penで文字や絵を描き込んで動画として保存できるといもの。人の顔を認識して顔の周りに絵を書いたりといったことも可能で、パーティなど仲間で楽しむときなどに活躍しそうだ。

AR Doodleで人の顔を認識して顔の周りに絵を書くと、顔の動きに合わせてその絵も動く
AR Doodleで空間に絵を書き込んで動画を撮影している様子

PC連携機能をチェック

 Galaxy Note 10/10+ではPCとの連携機能強化も大きな特徴となっている。

 まずGalaxyスマートフォンをPCライクに利用できる「DeX」が進化し、ノートPCに接続することでノートPCのディスプレイにDeX画面を表示できるようになった。そして、DeXを表示しているノートPCとの間でドラッグ&ドロップによるファイルの転送が可能となった。なお、この機能を利用するにはPC側に専用アプリ「Dex for PC」の導入が必要となる。Dex for PCは、Windows 7以上またMac OS 10.13以上で動作する。

Galaxy Note 10/10+をノートPCに接続すると、ノートPCのディスプレイにDeXが表示されるようになった
ノートPCにGalaxy Note 10+を接続して、ディスプレイにDeXが表示される様子
DeXとノートPCの間でファイルをドラッグ&ドロップで転送する様子

 また、MicrosoftのPCとスマートフォンの連携アプリ「Your Phone」でもGalaxy Note 10/10+向けの機能強化を実現。その1つがGalaxy Note 10/10+の画面をPC側にミラーリング表示できるというものだ。もちろん、Galaxy Note 10/10+側のメッセージを確認したり、着信などの通知をPC側に表示したり、Galaxy Note 10/10+内の写真を閲覧したりもできるので、こちらも便利に活用できそうだ。

Microsoftの「Your Phone」は、Galaxy Note 10/10+向けに機能強化される
Your PhoneでPCのディスプレイのGalaxy Note 10+の画面をミラーリングしている様子
Your Phoneのミラーリング

サイズ感をチェック

 最後にGalaxy Note 10と10+のサイズ感の違いをチェックしておこう。

 下の写真のとおり、6.8型ディスプレイを搭載するGalaxy Note 10+のほうが、6.3型ディスプレイのGalaxy Note 10よりもひとまわり大きいことがわかる。実際に手に持って比べてみると、やや手の大きな筆者でもGalaxy Note 10+はやや手に余るといった印象で、かなりのサイズ感がある。また、重量も196gあるため、ずっしり重く感じる。

 それに対しGalaxy Note 10は、なかなかいいサイズ感で、しっくり手にフィットする印象。これなら、小型筐体のGalaxy Noteが欲しいと思っていた女性なども嬉しいはずだ。また、重量も168gで、Galaxy Note 10+よりもかなり軽く感じる。

左がGalaxy Note 10+、右がGalaxy Note 10
Galaxy Note 10+はやや手に余る大きさで、ずっしり重く感じる
Galaxy Note 10は、筆者の手にはちょうどいい大きさで、かなり軽く感じる

 以下は、Galaxy Note 10/10+とGalaxy S10+のサイズを並べて比べた写真だ。サイズとしては、Galaxy Note 10+、Galaxy S10+、Galaxy Note 10の順でサイズが大きいことがわかるだろう。

左から、Galaxy Note 10+、Galaxy S10+、Galaxy Note 10