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Android Q、あらゆる音声コンテンツに字幕をつけられる機能

 Googleは5月7日(現地時間)、次期Android Q(10)に実装する予定の機能について、新情報を公開した。

 同社は3月にAndroid Qのベータ版およびSDKプレビュー版を配布しており、そのときにも新機能の一部が明らかにされている。このときの最大のトピックは、折りたたみできる画面を備えたデバイスへの対応であったが、今回それ以外の新機能についても明らかにされた。

 そのうちの目玉の1つが、あらゆる音声コンテンツに字幕をつけられる「Live Caption」機能である。Googleが展開している動画サービス「YouTube」は字幕に対応しているが、すべての動画が字幕に対応しているわけではないうえ、字幕非対応の動画サービスも少なくない。全世界で4億6,600万人の聴覚障がい者がおり、これらのコンテンツを理解するのは困難だった。

 Live Captionでは、デバイス上で機械学習を行なう技術を利用し、スマートフォンで再生されているあらゆる音声に字幕をつけられる。ビデオのみならず、ポッドキャストや音声メッセージ、自身で録音したメッセージも字幕で表示できる。

 これにより、聴覚障がい者も容易にコンテンツの内容を理解できるようになるほか、そうでない人も、たとえばヘッドフォンをつけておらずスピーカーで音を出せないような環境でも音声コンテンツの内容を理解できるようになる。

 もう1つもデバイス上の機械学習を活用した通知で、たとえば知人から住所を含んだメッセージを受信すると、通知欄からすぐにマップにアクセスするといったことが可能になる。

 このほか、コンテンツ集中したいときに気を散らすような通知を行なうアプリ通知を一時停止する「Focus Mode」、子供や家族のアプリの利用時間制限を行なう「Family Link」機能などが追加。セキュリティとプライバシー保護も重視し、アプリの位置情報へのアクセスをより詳細に設定できるようになった。