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Meizu、Snapdragon 855の性能を真骨頂まで発揮させたスマホ「16s」

16s

 中国Meizuは23日(現地時間)、2019年度のフラグシップスマートフォン「16s」を発表した。中国では28日に発売予定で、価格はメモリ6GB+ストレージ128GBモデルが3,198人民元(約54,000円)、8GB+128モデルが3,498人民元(約59,000円)、8GB+256GBモデルが3,998人民元(約67,000円)。

 独自のソフトウェア最適化技術「One Mind 3.0」を搭載。メモリ圧縮やガベージコレクションなどの7種の機能により、ユーザーが使用する多くのアプリをメモリに常駐させるとともに、バックグラウンドのCPU処理でバッテリ消費してしまうことを抑える。Meizuのテストによると、20種類の主流アプリの常駐と切り替えが可能で、1時間スタンバイしてもバッテリ消費が1%未満だったという。

 これらは本来、独自OSにあたる「Flyme 8.0」に導入される予定だったが、16sではこのOne Mind 3.0の機能を率先して体験できるよう、Android 9.0ベースの「Flyme 7.3」にバックポートした。これによりSnapdragon 855の「1プライムコア+3ビッグコア+4リトルコア」の性能の真骨頂まで発揮するとしている。

 カメラは前面が2,000万画素/F2.2、前モデルにあたる16thでもノッチなしで狭額縁を実現するためのカスタムの前面カメラモジュールを開発したが、16sではさらに体積を20%減らした。より高度化したCOFパッケージ技術により、ノッチなしながら上下額縁は対称で、画面占有率は91.53%に達した。センサーは世界初となるSamsung 3T2を採用している。

 背面は4,800万画素/F1.7+2,000万画素/F2.6のデュアルで、センサーはそれぞれソニーのIMX586とIMX350。Meizuはあえて3レンズではなく2レンズ構成としたのは、同等のコストであるならば、2レンズ+光学手ブレ補正機構を搭載したほうが、ユーザーの実際の利用シーンに合うためとしている。

 カメラの機能面では、前面カメラのHDRや、背面カメラの手持ち夜景モードが追加された。なお、手持ち夜景モードは過去のモデルにも順次導入するとしている。

 このほかDC調光対応のディスプレイ(なお、ソフトウェア上では開発途上の機能であるという表記があった)、タッチパネルレスポンスの改善、リニアな振動を実現するバイブレータ「mEngine3.0」、音質を改善したステレオスピーカーなどを備える。16thになかった特徴としては、新たにL1+L5のデュアルバンドGPSに対応し、測位精度を高めたほか、NFC機能が新たに加わった。

 デザイン面では、厚さ7.6mm/重量165gの筐体となっており、Snapdragon 855搭載モデルのなかでは薄型軽量な部類に入る(最軽量はGalaxy S10の157g)。液晶は解像度が2,232×1,080ドットの6.2型、バッテリは3,600mAh、指紋センサーは画面内。筐体はカーボンブラック、ホワイト、ブルーの3種類。そのほかの仕様については現在、Meizuのサイトでページが用意されておらず参照できない。

 ちなみに3月に発表したSnapdragon 675搭載の「Note9」では、Antutu Benchmarkで18万点を達成すると公言していたが、ユーザー計測による実機の平均スコアは179,997点と3点足りず、発表会では開発者がドリアンの上で座禅をして反省するコラ画像が映し出され、笑いを取る一面もあった。

 発表会の模様はYouTubeを通して全世界に向け配信されており、24日現在、録画を観ることも可能。