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NETGEAR、メッシュWi-Fi Alexaスピーカーと11ax対応ルーター

 ネットギアジャパン合同会社は2月28日、Amazon Alexa対応スマートスピーカーを搭載するメッシュWi-Fi子機「Orbi Voice サテライト」と、IEEE 802.11ax対応無線LANルーター「Nighthawk AX8」の国内展開を発表し、本日よりAmazon.co.jpでの予約受付を開始した。

 執筆時点ではAmazon.co.jpで4月26日に出荷とされているが、ネットギアジャパンによると4月初旬に早まる予定とのこと。価格は前者が39,800円、後者は49,980円で、それぞれ先行予約者向けに10%オフのクーポンが配布されている。なお、Orbi Voice サテライトについては、親機となるOrbiルーター(RBK50)をセットにした「Orbi Voice メッシュWi-Fiシステム スターターキット」も販売し、こちらは59,800円となる。

Orbi Voice サテライト

Orbi Voice サテライト

 Orbi Voice サテライトは、同社メッシュWi-FiルーターであるOrbiシリーズの製品で、ルーターの子機機能だけでなく、音声応答に対応するパーソナルアシスタント「Amazon Alexa」と、Harman Kardonのスピーカーを組み合わせた製品。

 メッシュWi-Fiの特性を活かし、Wi-Fiの広範囲利用に加え、さまざまな場所でスマートスピーカーを活用可能にする。Wi-Fiの規格はIEEE 802.11acで、トライバンドにより866Mbps(5GHz帯)×2と、400Mbps(2.4GHz帯)による高速通信に対応。2ポートのGigabit Ethernetも備える。

 Alexa利用時にユーザーの声を聞き逃さないように、4アレイマイクを採用。スピーカーにはHarman Kardon製の3.5インチウーファーと、1インチツイーターも搭載し、合計35W出力を可能とした。再生周波数は63Hz~20kHzまで。

 本体サイズは164.5×124.5×218.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.81kg。

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※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。

Nighthawk AX8

Nighthawk AX8

 Nighthawk AX8は、Wi-Fi 6こと次世代のIEEE 802.11axをサポートするWi-Fiルーター。筐体左右が盛り上がった独特の形状をしているが、それぞれ2本ずつ高性能アンテナが内蔵されており、ユーザーがアンテナの調整をせずに済むようになっている。

 8ストリームのMU-MIMO、OFDMの拡張版であるOFDMA(OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)がサポートされ、多数のデバイスとの同時通信が可能。5GHz帯で4,800Mbps、2.4GHz帯で1,200Mbpsの通信速度を誇る。

 5基のGigabit Ethernetポートを使ったリンクアグリゲーションへの対応や、1.8GHz動作の64bitクアッドコアCPUの採用も特徴。ハイエンド仕様のWi-Fiルーターとなっている。

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※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。

コンシューマ市場での影響力拡大を狙う

 ネットギアジャパン合同会社は、新製品の発表にともない同日にメディア向け製品説明会を開催。おもにOrbi Voice サテライト投入の狙いについて語った。

 同社マーケティングマネージャーの前田力氏は、米国市場における同社Wi-Fi製品の2018年10月~12月におけるシェアが51.3%と好調であるなか、メッシュWi-Fiシステムの売り上げベースがWi-Fiルーターを上回る55.1%の水準に達していることを指摘。メッシュWi-Fi市場を牽引している要因として、スマートスピーカーやホームセキュリティ/センサーによるIoTデバイス、ゲームデバイス、スマート家電の普及が大きいという。

ネットギアジャパン合同会社 マーケティングマネージャーの前田力氏

 その状況のなか、スマートスピーカーはおもに音楽やラジオを聴くといった用途で多く利用されており、メッシュWi-Fi機能と高品質なスマートスピーカーを組み合わせたOrbi Voice サテライトの存在は需要にマッチしているとする。

 日本の住宅環境では米国と異なり面積が狭いため、そもそもメッシュWi-Fi導入する動機が弱いのではないかという疑問については、国内の住宅は災害や防火のためにWi-Fiの通信が行き届きにくい設定になっており、これまでのWi-Fiエクステンダーでは通信速度が落ちてしまうという弱点があるとし、メッシュWi-Fiの訴求は今後の通信環境において現実的であるとの見解を示した。

 同社は国内市場において、スイッチングハブで大きなシェアを持っているが、Wi-Fiルーター製品については大きく差をつけられており、今回の新技術や新規格対応製品を投入していくことで、シェア拡大を図っていく構えだ。