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写真で見る、世界初7nmプロセス製造の単体GPU「Radeon VII」
2019年2月4日 23:00
AMDは、「Radeon VII」を2月7日より発売する。今回、発売に先駆けて製品が編集部に届いたので、本稿では写真で紹介したい。なお、レビューは製品発売後に改めて掲載する予定だ。
Radeon VIIは、TSMCの7nmプロセスで製造される、第2世代Vegaアーキテクチャを採用した新ビデオカード。
Radeonとしては「Radeon Vega 64」以来の新フラッグシップモデルにあたり、3,840基のストリーミングプロセッサを搭載し、1TB/sの高速転送に対応した16GBのHBM2メモリを備える。米国税別価格は699ドル。
今回AMDより借用したRadeon VIIは、メディア向けに用意された専用ボックスに収納されており、カード本体のほかに専用台座が収納されている。
余談だが、このスタンドはCES 2019にて同社がRadeon VIIをブースで展示していたときにも使われていた(AMD、第2世代Ryzen Mobile搭載ノートPCやRadeon VIIを展示)。
カード本体は、9枚ブレードの3連ファンを採用した大型のクーラーを搭載する。ブラケットは2スロット分で、クーラー厚も2スロットに収まっているため、占有するのは2スロットのみだ。
競合するNVIDIAのカードも、RTX 20シリーズからFounders Editionでシロッコファン採用による外排気クーラーをやめ、デュアルファンを搭載したクーラーへと切り替えており、ビデオカードの高性能化と同時に、発熱量の増加を伺わせる。
Radeon VIIのTDPは明らかにされていないが、3連ファンを採用する以上、それなりの冷却性能が必要ということだろう。
リファレンスモデルということもあり、デザインはシンプルだが、エッジ部分が面取りされた金属製のカバーを備え、背面には同じく金属製のバックプレートを装備しているなど、高級感のあるつくりだ。
細かい差異だが、CESでの展示機は金属製カバーにヘアライン加工が施されていたのが、今回のレビュー用機では、サンドブラスト加工に改められているのが見て取れる。
なお、執筆時点ではビデオカードメーカー各社よりオリジナルクーラー搭載モデルは発表されておらず、2月7日の発売時点で入手できるのは、このリファレンスクーラー搭載カードのみとなる見込みだ。
ディスプレイ出力はDisplayPort×3とHDMIを備えており、補助電源は8ピン×2。
専用台座は、Radeon VIIのチップが埋め込まれていたほか、ライトアップ用のLEDライトを備えていた。
LEDはRGB各色を備えており、一定間隔で色が変わるという仕様。
カードをセットしたイメージは以下のとおりだ。
同社の新ハイエンドカードとあり、期待も高まるGPUだが、性能と実際の使い勝手については、後日お伝えしたい。