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ゲーミングスマホの最高峰「ROG Phone」と2画面化アクセサリ群などを実機写真で紹介

ROG Phone

 既報のとおり(【速報】2画面対応ゲーミングスマホ「ROG Phone」が11月23日に発売)、ASUS JAPAN株式会社は本日(11月16日)、ゲーミングスマートフォン「ROG Phone」を11月23日に発売すると発表した。予約受付はすでにはじまっており、税別価格は119,500円となる。

 ここでは、発表会で説明されたROG Phoneの特徴やアクセサリ群などについて説明するとともに、実機写真を掲載している。

ROG Phoneの価格
アクセサリの価格

ハードウェアとソフトウェアの両面でゲーミングに特化

 ASUS JAPANでシステムビジネス事業部 テクニカルプロダクトマネージャーを務める阿部直人氏は、ROG Phoneについて、まずハイエンドSoCや8GBの大容量メモリ、512GBのUFS 2.1対応ストレージの搭載などを説明。とくにSoCのSnapdragon 845については、他社では実現できていない2.96GHzオーバークロック(標準は2.8GHz)によって、大きく性能向上されているとアピールした。

ASUS JAPANでシステムビジネス事業部 テクニカルプロダクトマネージャーを務める阿部直人氏
主要なスペック
2.96GHzにオーバークロックしたSnapdragon 845を搭載
ROG Phoneと他社ハイエンドスマートフォンとの性能比較

 以下、ROG Phoneのおもな特徴となる。

冷却機構としてベイパーチャンバーを実装
標準的な冷却機構と比較して、冷却性能は60%高い
さらにROG Phone本体を冷却するための外付け冷却ファンが付属している
ROG Phone本体とACアダプタ(10V/3A対応)側の両方に充電用のICを搭載。急速充電を高似にするとともに、発熱を最低限に抑えるように動作する
ROG Phone本体の側面に音波タッチセンサーを搭載しており、横持ち時はゲームでのL/Rボタンとして活用できる。縦持ち時はL/Rボタンとしては動作せず、アプリの起動ショートカットなどとなる
ハイレゾやaptXなどをサポート
HDR対応の有機ELディスプレイ
応答速度も1msと高速
ゲームにリソースを集中させる「Xmode」を利用できる
外付けファンのAeroActive Cooler
Auraライトでイルミネーションの設定ができる
Game Centerでは、AeroActive Coolerのファン回転数や、LEDイルミネーションのほかにも、さまざまな設定/情報の確認ができる
Game Genieでは、ゲーム中でのSMSのポップアップや着信をさせないように設定できる
筐体はアルミ削り出し設計
Gorilla Glassを本体の両面に採用する
本体背面は強化ガラスと金属を合わせた独特のデザイン
【表】ROG Phoneのスペック
型番ZS600KL-BK512S8
OSAndroid 8.1(ROG UI)
SoCSnapdragon 845(2.96GHz)
GPUAdreno 630
メモリLPDDR4X 8GB
ストレージ512GB UFS 2.1
ディスプレイ6型有機EL 2,160×1,080ドット、リフレッシュレート最大90Hz、応答速度1ms、DCI-P3カバー率108.6%、コントラスト比10,000:1
LTE通信機能LTE Cat.18対応、ダウンロード速度最大1.2Gbps、デュアルSIM対応(Nano SIM×2)
FTT-LTEB1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/28/29/32
TD-LTEB34/38/39/40/41/46
CA(キャリアアグリゲーション)5CA(DL)/2CA(UL)
W-CDMAB1/2/3/4/5/6/8/19
GSM/EGDE850/900/1,800/1,900MHz
テザリング対応
無線機能IEEE 802.11ac準拠無線LAN、IEEE 802.11ad、Bluetooth 5.0
インターフェイスUSB 2.0 Type-C、USB 3.1 Type-C(DisplayPort Alt ModeとPower Deliveryに対応)、マイク/ヘッドフォンジャック
カメラ前面800万画素、背面1,200万画素+800万画素(画角120度レンズ)
サウンド前面ステレオスピーカー、Hi-Res Audio対応、DTS Headphone:X対応、aptX対応
NFC対応
防水機能IPX4
バッテリ容量4,000mAh
サイズ76.1×158.8×8.3mm(幅×奥行き×高さ)
重量約200g
正面
背面
左側面にあるUSB Type-C端子(左)と、拡張ドックなどを接続する端子(右)
右側面
底面のUSB Type-Cポート
イルミネーション対応
独自ソフトウェアを搭載
試作段階のROG Phone
付属のクーラー。吸気ファンを内蔵し、側面から排気する機構

ROG Phone専用アクセサリ

 ROG Phoneには全部で5つのアクセサリが用意されており、ユーザーの好みに応じてゲーム体験を高めることができる。以下、それぞれのアクセサリを写真とともに紹介している。

TwinView Dock

TwinView Dock

 「TwinView Dock」は、ROG Phoneと同解像度(2,160×1,080ドット)の6型有機ELディスプレイを備え、ROG Phoneを装着することで、ニンテンドーDSのような2画面ゲーム機として使用できるアクセサリ。税別価格は34,800円となる。

 TwinView Dock側でゲーム画面を表示し、ROG Phone側でゲームの攻略情報をWebブラウザで表示させるといった使い方が可能。上下に別々のゲームを同時に表示/実行させることもできる。TwinView Dockには6,000mAhのバッテリが内蔵されているため、ROG Phoneと合わせれば、10,000mAhの大容量が実現する。

 ディスプレイ面はGorilla Glass 6を採用。10点タッチに対応するほか、本体左右にショルダーボタン(L/R)を装備。冷却ファンも内蔵する。インターフェイスは、USB Type-C、SDXCカードスロット、マイク/ヘッドフォンジャック。

 本体サイズは約172×108×54mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約416g。消費電力は最大27W。

ROG Phoneを取り外したところ
スライドスイッチでロックできる
別々のゲームを上下の画面で同時実行

ASUS WiGig Display Dock

ASUS WiGig Display Dock

 「ASUS WiGig Display Dock」は、ROG Phoneからワイヤレスで外部ディスプレイに映像を出力するための製品で、IEEE 802.11ad無線LANによって最大4.6Gbpsの高速通信を実現し、ほぼ表示遅延を感じさせずにゲームを楽しめることが特徴。税別価格は34,800円。

 Miracastではゲームプレイに支障を来たすほどの遅延が発生してしまうが、WiGig(IEEE 802.11ad)通信によってこの問題を解決した。実際のデモンストレーションでも、大型ディスプレイに動きの激しいゲームプレイ中の画面を表示させていたが、遅延を意識することなくスムーズな様子が見て取れた。

 映像出力端子はHDMIで、対応解像度は最大でフルHD(1,920×1,080ドット)。USB 3.0ポートも備えており、USBメモリなどを指すことで、ROG Phoneから外部ストレージとしてアクセスすることができる。

 本体サイズは約124×48×100mm(同)、重量は約200g(ACアダプタとプラグ込みで約345g)。消費電力は最大24W。

Gamevice for ROG Phone

Gamevice for ROG Phone

 「Gamevice for ROG Phone」は、ROG Phoneに取り付け可能な横持ち用コントローラで、画面タッチではなく、ハードウェアでキャラクターなどを操作できる。ROG PhoneのUSB Type-Cポートに接続することで認識される。税別価格は8,980円。

 ショルダーボタン(L1/R1)、トリガーボタン(L2/R2)、アナログサムスティック(L/R)、フェイスボタン(A/B/X/Y)、8方向Dパッド、特殊機能ボタン、ファンクションボタン(L/R)を実装する。マイク/ヘッドフォンジャックも装備。

 本体サイズは約247×90×25mm(同)、重量は約125g。

Mobile Desktop Dock

Mobile Desktop Dock

 「Mobile Desktop Dock」は、ROG PhoneをデスクトップPCのように使用するためのドックで、DisplayPortやHDMIを通して画面出力し、USB Hub経由でキーボード/マウスを接続できる。冷却ファンも内蔵する。税別価格は34,800円。

 インターフェイスの種類は、DisplayPort入力/出力、HDMI、USB 3.0×4、Gigabit Ethernet、Micro USB 3.0(入力)、SDカードリーダ、S/PDIF、マイク入力。

 本体サイズは約176.3×106×87.8mm(同)、重量は約400g。消費電力は最大30W。

ASUS Professional Dock

ASUS Professional Dock

 「ASUS Professional Dock」は、上記のMobile Desktop Dockの簡易版と言える製品で、持ち運びを重視してインターフェイスをUSB 3.0 Type-C、USB 3.0×2、HDMI、Gigabit Ethernetのみとした。税別価格は11,980円。

 本体サイズは約100×60×15.6mm(同)、重量は約105g。