イベントレポート

【速報】ASUS、デスクトップ的にもSwitch的にもDS的にも使えるゲーミングスマホ「ROG Phone」

ROGブランド初のスマートフォン「ROG Phone」

 ASUSは、COMPUTEX TAIPEI 2018開幕前日の6月4日(現地時間)に記者会見を開催し、ASUSのゲーミングブランド「Republic of Gamers(ROG)」として初となるスマートフォン「ROG Phone」を発表した。

 ROG Phoneは、モバイルゲーミングに特化した仕様が特徴。SoCはSnapdragon 845を採用しており、動作クロックは世界最速の2.96GHzとなる。SoCを安定して動作させるため、スマートフォンとして世界初となる3Dベイパーチャンバーを利用した冷却システムを採用。また、着脱式の冷却ユニット「AeroActive Cooler」を装着することで冷却性能を高め、常にSoCの性能をフルに引き出すことで、ゲームを快適にプレイできるという。

 「X Mode」というゲーム専用モードも用意。ワンタップでX Modeを有効にすると、メモリやバッテリを消費するバックグラウンドで動作するアプリの動作が抑制され、ゲームアプリに最大限のリソースを割り当てることで、最高のパフォーマンスが発揮できるようになる。RAMは最大8GB、内蔵ストレージは最大512GB搭載する。

 ディスプレイは1,080×2,160ドット表示対応の6型有機ELを採用。リフレッシュレートが最大90Hz、応答速度1msの高速表示が可能で、ゲーム映像もスムーズに表示できる。HDR表示やDCI-P3カバー率108%の広色域表示にも対応し、コントラスト比も10,000:1と優れている。ディスプレイ表面には2.5D曲面処理を施したCorning製Gorilla Grassを採用する。

 ゲームプレイに不可欠な操作性に関しては、フルカスタマイズが可能な超音波式タッチセンサー「AirTrigger」を搭載することで、ゲーム専用機に匹敵する操作性を実現するという。このAirTriggerは、左側面下部に1つ、右側面上下に2つの計3カ所搭載し、横画面時には左右の人差し指で使うトリガーボタンとして、縦画面時には下部左右のコントロールボタンとして利用可能となる。また、強力なフォースフィードバック機能も備え、操作に応じて振動し臨場感が高められる。

 ポートは、底面にUSB Type-Cを用意するとともに、左側面にもUSB Type-Cを利用した専用拡張ポートを用意。専用拡張ポートには、冷却アダプタのAeroActive Coolerを装着したり、3種類用意される拡張ユニットを装着して利用する。

下部側面
左側面。中央に見えるのがUSB Type-C対応の専用拡張ポート
上部側面
右側面
背面
専用冷却ユニットを装着した様子。ファンで本体を冷却する

 さまざまなスタイルでの利用を可能にするオプション類も多数用意。

 「TwinView Dock」と呼ばれる拡張ユニットでは、本体と同じ1,080×2,160ドット表示対応の6型有機ELディスプレイを搭載し、ROG Phoneを装着することで2画面での動作が可能となる。一方にゲーム画面、もう一方に加えてグループチャットの画面を表示するといった使い方を可能とする。6,000mAhの拡張バッテリも搭載する。

 「Mobile Desktop Dock」という拡張ユニットでは、4K映像出力やキーボード、マウスの接続、Gigabit Ethernetポートの利用などを実現。IEEE 802.11adでの無線接続となる「WiGig Dock」では、超低遅延の外部ディスプレイ表示を可能にするとともに、2本のアナログスティックなどを備えるゲームコントローラも同時に利用可能となる。

デュアルスクリーンでの動作を可能とする「TwinView Dock」
外部ディスプレイやキーボード、マウスなどを接続して利用できる「Mobile Desktop Dock」
IEEE 802.11adを利用して低遅延で映像を無線転送し、大画面でのゲームプレイを実現する「WiGig Dock」

 LTE通信機能は、LTE Cat 18に対応し、ダウンロード速度は1.2Gbps。また、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠無線LAN(2×2)やIEEE 802.11ad、Bluetooth 5.0も標準搭載。カメラ機能は、フロントに800万画素のカメラ、リアに1,200万画素+800万画素のデュアルレンズカメラを搭載。リアの800万画素カメラは画角120度の広角撮影が可能。生体認証機能としては、指紋認証センサーを搭載。バッテリ容量は4000mAh。本体サイズは6.2×158.8×8.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は200g。

 発売時期は2018年第3四半期を予定しており、価格は未定。日本での発売については現時点では未定だが、前向きに検討しているとのこと。

【表】ROG Phoneのスペック
SoCSnapdragon 845/2.96GHz
GPUAdreno 630
RAMLPDDR4 8GB
内蔵ストレージ128GB/512GB UFS 2.1
ディスプレイ6型有機EL 1,080×2,160ドット、リフレッシュレート最大90Hz、レスポンスタイム1ms、DCI-P3カバー率108.6%、コントラスト比10,000:1
LTE通信機能LTE Cat.18対応、ダウンロード速度最大1.2Gbps、デュアルSIM対応(nano SIM×2)
無線機能IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠無線LAN(2×2)、IEEE 802.11ad、Bluetooth 5.0
センサー加速度センサー、電子コンパス、近接センサー、地磁気センサー、環境光センサー、指紋認証センサー、ジャイロスコープ
GPSGPS、aGPS、Glonas、BeiDou
ポート側面:USB Type-C(USB 3.1 Gen1、DisplayPort 1.4サポート、QC3.0/QC4.0/PD 3.0)
底面:USB Type-C(USB 2.0、QC3.0/PD 3.0)、ヘッドホンジャック
カメラフロント:800万画素、リア;1,200万画素+800万画素(画角120度レンズ)
サウンドフロントステレオスピーカ、Hi-Res Audio対応、DTS Headphone:X対応、aptX対応
NFC対応
バッテリ容量4,000mAh
サイズ/重量76.2×158.8×8.6mm(幅×奥行き×高さ)、200g

 オプション類などの詳細は別途お伝えする。