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ASUS、5.5型フルHD液晶内蔵タッチパッド搭載のクリエイター向けノート「ZenBook Pro」
2018年6月5日 13:30
ASUSは、6月5日(現地時間)に台湾の台北市において記者会見を開催し、フラグシップモバイルノートとなる「ZenBook Pro」を発表した。
高精度タッチパッドにもタッチディスプレイにもなる「ScreenPad」を搭載
ASUSのZenBook Pro 15(UX580)は、CPUに第8世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Coffee Lake-S)を採用し、15.6型のディスプレイを採用したノートPCとなる。
最大の特徴は、ScreenPadと呼ぶ、タッチパッドとタッチディスプレイを兼ねているデバイスを搭載していることだ。ScreenPadは、5.5型フルHDのディスプレイになっており、キーボードのF6キーを押すことで、タッチパッドとタッチディスプレイの機能を切り替えて利用できる。なお、タッチパッドとして使う場合には、Windowsの高精度タッチパッド(Precision TouchPad)として利用可能だ。
タッチディスプレイとして利用する場合には、2種類のアプリケーションが利用できる。1つはScreenPad Appsと呼ばれるScreenPad用に開発されたアプリ(ダウンロードはWindows Storeから行なう)。計算機、ミュージックプレーヤー、ASUS Syncアプリなどが用意されているほか、テンキーとして使える機能も用意される。また、メインディスプレイの拡張領域として利用することもできる。
さらに、選択されたデスクトップアプリ(発表時点ではWord/Excel/PowerPoint)には、ScreenPadに選択したメニューや操作系を表示させて、生産性を向上させるという使い方も可能だ。Chromeブラウザ向けには、YouTubeプレーヤーの拡張機能を追加して、ChromeブラウザでYouTubeの再生をコントロールできる。
なお、ASUSはSDKを提供する予定で、サードパーティの開発者がScreenPad用のアプリを制作することも可能になる予定だ。
【表】おもな仕様 | |
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CPU | Core i9-8950HK/Core i7-8750HQ/Core i5-8300HQ |
GPU | GeForce GTX 1050 Ti/1050 (4GB GDDR5) |
メモリ | DDR4 2,400MHz(最大16GB) |
ストレージ | 1TB/512GB PCIe SSD、512GB/256GB SATA SSD |
ディスプレイ | 15.6型 LEDバックライトIPS 4K UHD(3,840x2,160ドット) /15.6型 LEDバックライトIPSフルHD (1,920×1,080ドット)/マルチタッチ |
タッチパッドディスプレイ | ScreenPad: 5.5型フルHDタッチ対応 |
無線 | Dual-band 2x2 802.11ac Wi-Fi/Bluetooth 5.0 |
カメラ | VGA Web Camera |
I/O | USB 3.1 Gen 2 (A端子)×2、USB Type-C(USB 3.1 Gen2/Thunderbolt 3)×2、オーディオコンボ×1、HDMI 1.4×1、microSDカードリーダ×1、DC端子×1 |
オーディオ | ステレオスピーカー(Harman Kardon認証) |
バッテリ | 71Wh(リチウムポリマー) |
ACアダプタ | 出力: 19V, 150W 入力: 100V-240V AC, 50Hz/60Hz |
OS | Microsoft Windows 10 Home/Pro |
サイズ | 365×241×18.9mm |
重量 | 1.88kg |
CFL-HなCore i9-8950HKを搭載したハイエンド仕様のZenBook Pro 15、14型の開発意向表明も
15型のZenBook Pro 15(UX580)は、15型の狭額縁の4K UHDディスプレイを搭載しており、一般的な14型のノートPCと同じ程度の底面積を実現している。CPUは最大でCore i9-8950HK(6コア/12スレッド、2.9GHzベース、12MBキャッシュ、TDP 45W)が選択可能。メモリは最大16GB(DDR4-2400)、ストレージは1TB SSD(PCIe)となっており、GPUはGeForce GTX 1050 Tiを選択できる。
インターフェイスが充実しており、Thunderbolt 3に対応したUSB Type-Cが2つ、USB 3.0が2つ、HDMIポートなどが用意されている。また、Wi-Fiは1,734Mbpsに対応しており、デュアルバンドIEEE 802.11acのWi-Fiアクセスポイントと組み合わせて利用すると、最大1,734Mbpsで通信することができる。
14型のZenBook Pro 14(UX480)は、14型フルHDの狭額縁ディスプレイを採用したノートPCで、独自開発のErgoLiftヒンジを採用している。最新のCore i7、GeForce GTX 1050 Max-Q、16GBメモリというスペックに加えて、ストレージにIntel Optane Memoryをサポートしていることも特徴となる。
なお、ZenBook Pro 14(UX480)に関しては開発意向表明となり、今年(2018年)の終わりまでに製品として発表される予定とのことで、発表時により詳細なスペックなどは明らかにされるという。