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レノボ、単体でYouTubeやネトフリのVR動画も観られるDaydream対応HMD
2018年4月24日 16:17
レノボ・ジャパン株式会社は24日、Google Daydream対応のスタンドアロンVR HMD「Mirage Solo with Daydream」と、180度VRカメラ「Mirage Camera with Daydream」の国内発売を発表、これにともない都内にて記者発表会を開催した。
製品の発売日や価格については別記事(レノボ、Daydream対応の単体型VR HMDと180度VRカメラを国内発売)を参照されたい。ここでは発表会にて披露された内容をお伝えする。
一体型を武器にコンシューマとビジネスでの浸透を図る
Mirage Soloの発表にさいして、レノボ・ジャパンにてモバイル製品事業本部 本部長を務める田中大輔氏が登壇。同社がVR/ARに注力し、今回の発表にいたった理由として「PCやスマートフォーム、そしてVR/ARなど、すべてのユーザーにパーソナルコンピューティングを提供することがLenovoの使命である」とした。
田中氏は現状VRという分野がまだ成長の段階にあり、市場規模がそれほど大きくないことを認めるが、そういった垣根を取り払い、あらゆる人にVRを提供するための施策、VRには「簡単さ」、「リアルさ」、「コンテンツ」が重要であると説く。
簡単さについては、PCでのセットアップやケーブルからの解放を、リアルさについてはスマートフォン利用タイプのVR HMDで使われている3DoFではなく6DoFの現実感を指し、コンテンツに関しては日本でのパートナーとの協力が必要とする。
Mirage Soloはこの3つを実現可能なVR HMDであり、Google Daydreamでは初の一体型で6DoF対応の製品であるとアピールする。コンテンツについてはYouTubeやNetflix、国内ではAbemaTV、dTV VRなどで楽しむことができ、WorldSenseのトラッキング技術を採用したアプリは世界で320本以上、6DoF対応のものは海外で50本以上、日本語対応のものは40以上あるとした。
レノボはこれと合わせて、180度VRカメラのMirage Cameraを提供し、Mirage Soloと一緒に使うことでVRコンテンツをより深く体験できることをアピール。もちろんMirage SoloがなくてもスマートフォンなどからVRコンテンツを楽しむことはできる。なお、360度ではなく、180度までの対応としている理由として、180度のほうが世界的にもっとも需要が高いからとしている。
Mirage SoloはSoCに高性能なSnapdragonを採用することで、遅延を抑制し、VRでの酔いも少ないという。また、最近ではVRの研究も進み、酔いにくいコンテンツ作りも広がりつつあるという。
レノボはMirage Solo/Cameraをコンシューマ用途だけでなく、ビジネス用途でも訴求していく考えで、会場ではVRでの避難訓練アプリや、建築・設置アプリなども体験できるスペースを用意。ケーブル/PCレスと6DoFを武器に、VR業界での伸展を目指す構えだ。
以下、Mirage Solo/Cameraの実機を掲載。Mirage Soloはケーブルがないおかげもあり、付け心地は良好で、スマートフォン搭載型でもないことから視点もずれにくかった。なお、海外ではSIM搭載版もあるが、国内では提供未定という。