イベントレポート

Lenovo、世界初のDaydream対応スタンドアロンVR HMD

~4K VR動画を撮影できるVRカメラも発売

Lenovo「Mirage Solo」、「Mirage Camera」

 Lenovoは、世界初となるDaydream対応のスタンドアロン型VR HMD「Mirage Solo」と、4K解像度の180度VR動画を撮影できるVRカメラ「Mirage Camera」を発表した。

Mirage Solo with Daydream

Mirage Solo

 Mirage Soloは、2017年の「Google I/O」で投入が予告されていた、Daydream対応のスタンドアロン型VR HMDで、これが世界初登場となる。

 これまでDaydreamは、Daydream対応スマートフォンを「Daydream View」というヘッドセットに装着することで、VRコンテンツを楽しめるというものだった。それに対しMirage Soloでは、映像を表示するディスプレイや、処理を行なうSoC、バッテリなど、必要なものを全て搭載しており、別途スマートフォンやPCなどを用意したり、ケーブルを接続することなく、単体でDaydream対応のVRコンテンツを楽しめる。

 モーショントラッキングには、Googleが開発した「WorldSense」と呼ばれる技術を採用。WorldSenseでは、Mirage Solo正面に搭載されている2台のトラッキング用カメラや、ジャイロセンサー、加速度センサー、地磁気センサなどの各種センサーを利用し、実世界の物体をセンシングして動きを検出する「インサイドアウト型トラッキング技術」によって、外部センサーを利用することなく正確なモーショントラッキングを実現しているという。これによって、自由に動きながら、よりリアルにVRコンテンツを楽しめるようになるとしている。

 搭載されているディスプレイは、2,560×1,440ドット表示対応の5.5型液晶で、フレームレートは最大75Hz、視野角は110度。SoCはSnapdragon 835で、メモリは4GB、内蔵ストレージは64GB。最大256GBのmicroSDも搭載可能。OSにDaydream OSを採用。内蔵バッテリ容量は4,000mAhで、フル充電で最大7時間の連続利用が可能という。無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠無線LANとBluetooth 5.0+BLE。製品には、Wireless Daydream Motion Controllerも付属する。本体サイズは、204.01×269.5×179.86mm(幅×奥行き×高さ)、重量は645g。カラーはMoonlite White。

 発売時期は2018年第2四半期を予定する。米国での販売価格は未定だが、価格帯としては400ドル以下をターゲットに考えているという。日本での発売については検討中とのことで、価格は未定。

【14時】価格について、想定売価400ドル以下としていましたが、Lenovoよりターゲット価格である旨の連絡を受けたため、訂正しました。

Mirage Camera with Daydream

Mirage Camera with Daydream

 Mirage Camera with Daydreamは、180度魚眼カメラを2台搭載することで、手軽に180度VR動画を撮絵できるVRカメラだ。これまでVR動画やVR写真の撮影に必要だったプロフェッショナルなシステムを用意することなく、誰でも手軽にVRコンテンツを制作できるとしている。

 サイズは105×55×22mm(幅×奥行き×高さ)、重量は139g(Wi-Fiモデル、LTEモデルは145g)と軽量コンパクト。本体正面には、13MPのセンサーとf2.1の180度魚眼レンズを採用するカメラを2台搭載しており、単体で180度VR写真や4K VR動画を撮影できる。撮影モードは、静止画、動画と動画ライブ配信の3種類を用意。

 撮影できるVR動画は、GoogleとYouTubeが発表した「VR180」フォーマットに対応。そして、撮影した写真や動画は、本体内のメモリやmicroSDカードに保存するだけでなく、Wi-FiやLTEを利用して自動的にGoogle PhotoやYouTubeにアップロードでき、手軽にコンテンツを共有できるとしている。また、YouTubeでのVR動画ライブ配信にも対応している。

 搭載SoCは、Snapdragon 835、メモリは2GB、内蔵ストレージは16GB。最大128GBのmicroSDカードも利用できる。無線機能は、Wi-FiモデルではIEEE 802.11ac準拠無線LANとBluetooth 4.2+BLEを搭載

 。LTEモデルでは、さらにLTE通信も利用可能となる。対応LTEバンドは、FDD LTEがB1/2/3/4/5/7/8/20、TDD LTEがB38/40。バッテリは容量2,200mAhのリチウムポリマバッテリで、最大2時間の連続撮影が可能。充電にはUSB Type-Cを利用する。

 発売時期は2018年第2四半期を予定しており、米国での想定売価未定だが、ターゲットとする価格はは300ドル以下を目指しているという。日本での発売については検討中とのことで、価格は未定。