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パナソニック、光学ドライブ+4コアCPU搭載で約999gの12.1型レッツノートSV
2018年1月25日 14:00
パナソニック株式会社は1月25日、光学ドライブを備えた12.1型モバイルノート「レッツノート SVシリーズ」の店頭モデルを2月16日に、Web直販モデルを2月23日に発売すると発表した。
SVシリーズは、現行の12.1型WUXGA(1,920×1,200ドット)光学ドライブ搭載モバイルノート「SZ6(パナソニック、レッツノート「SZ6/RZ6/LX6」の2017年春モデルを投入参照)」をクアッドコア化し高性能モバイルを実現した新しいコンセプトのモデルとなる。また、これに加えてThunderbolt 3や顔認証対応カメラが実装されているのが特徴。
筐体サイズは約283.5×203.8×24.5mmで、SZ6よりも0.8mm高さが増えているが、幅と奥行きは変わらない。ただし、Intelの第8世代クアッドコアに対応するために、基板の配置や部品などをすべて見直したことに加え、新型ファンを投入した。
新型ファンでは、ブレードを薄くして羽の枚数を増やしつつ、位相反転形状で高速回転と動作音低減を両立させた「薄肉位相反転ブレード」や、流速分布を均一化した新形状の放熱フィン、筐体底部に吸気口を設けて冷却効率を向上させた流路の最適化といった、試みが行なわれている。
機能面では、生体認証機能のWindows Helloに対応した顔認証カメラ、ステレオ化したスピーカー、USB 3.1 Type-C/Thunderbolt 3ポートといった装備も提供。同ポートはUSB Power DeliveryとDisplayPort Alternate Modeをサポートしている。ただし、ACアダプタはレッツノートの従来どおりの独自コネクタを採用したもので、USB Type-Cのアダプタはオプションでも用意されていない。
SZ6よりも若干重量は増えているが、もっとも軽量なモデル(CF-SV7LDFPR)では1kgを切る約999gを実現。レッツノートの堅牢さを維持するために、強度を残しつつ筐体の肉抜きや、光学ドライブと液晶ユニットの軽量化を行なった。天板部分もスリム化されているが、逆ドーム型の微少なへこみ形状にすることで、荷重が加わった状態でもたわみにくくなっている。
耐久性試験では、動作中の76cmからの底面方向落下、非動作時の自由落下、100kgf加圧振動、局部加圧試験、キーボード打鍵といった数々のテストを行ない、レッツノートならではの品質を保ったとしている。
バッテリはL型とS型の2種類を用意し、SSD搭載モデルはL型で最大約21時間、S型で最大約14時間の動作が可能。SZ6と同じく、LTE対応モデルを用意しており、LTEモデルでもL型バッテリなら同21時間の動作を可能とする。
店頭モデルのおもな仕様は下表のとおりだが、Web販売や法人向けモデルではCore i7-8650U vPro/Core i5-8350U vProといった別のCPUを用意。また、PCIe接続のSSD、メモリ16GB、BDドライブ、SSD+HDDのコンボドライブ(HDDは光学ドライブと排他)なども選択できる。このほか、筐体色としてシルバー以外に、ジェットブラックや、カラー天板も用意されている。
CF-SV7LDFPR | CF-SV7LDGQR | CF-SV7LFGQR | CF-SV7MDTQR | CF-SV7MFRQR | CF-SV7LDDQR | |
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CPU | Core i5-8250U(1.6GHz、4コア) | Core i7-8550U(1.8GHz、4コア) | Core i5-8250U(1.6GHz、4コア) | |||
GPU | Intel UHD Graphics 620 | |||||
メモリ | 8GB | |||||
ストレージ | SATA SSD 128GB | SATA SSD 256GB | SATA SSD 512GB | HDD 1TB | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | - | ||||
ディスプレイ | 12.1型非光沢対応液晶 | |||||
解像度 | 1,920×1,200ドット | |||||
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Pro | ||||
バッテリ駆動時間 | 約14時間(バッテリS) | 約21時間(バッテリL) | 約11時間(バッテリS) | |||
USB | USB 3.1 Type-C/Thunderbolt 3、USB 3.0×3 | |||||
カードリーダ | SDカードスロット | |||||
映像出力 | Thunderbolt 3、HDMI、ミニD-Sub15ピン | |||||
無線通信 | IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1 | |||||
WWAN機能 | - | LTE(Nano SIM) | - | LTE(Nano SIM) | - | |
有線LAN | Gigabit Ethernet | |||||
Webカメラ | 207万画素 | |||||
その他 | 顔認証センサー、ステレオスピーカー、音声入出力 | |||||
付属ソフト | Office Home and Business 2016 | |||||
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 約283.5×203.8×24.5mm | |||||
重量 | 約0.999kg | 約1.024kg | 約1.099kg | 約1.124kg | 約1.019kg | |
本体色 | シルバー | |||||
税別店頭予想価格 | 約225,000円 | 約260,000円 | 約277,000円 | 約277,000円 | 約320,000円 | 約230,000円 |
2018年の春モデルとしては、このほかにも12型の「CF-XZ6」、10.1型の「CF-RZ6」、14型の「CF-LX6」が用意されているが、これらのモデルは構成の大きな変更は行なわれておらず、OSがWindows 10のバージョンが“Fall Creators Update”になったことや、一部モデルで新しい筐体色が追加された程度の更新にとどまっている。