Hothotレビュー
パナソニック「レッツノート XZ6 CF-XZ6HFBQR」
~シリーズ初の着脱式2in1
2017年1月26日 06:00
パナソニックは、ビジネスモバイルPC「レッツノート」シリーズの2017年春モデルを発表した。その多くは、従来モデルをベースにCPUを第7世代Coreプロセッサに強化したモデルだが、1機種、完全な新モデルが追加された。それが、「レッツノート XZ」シリーズで、シリーズ初となる液晶部着脱式の2in1 PCとなっている。
今回、XZ6シリーズの最上位モデル「レッツノート XZ6 CF-XZ6HFBQR」の評価機を、いち早く試用する機会を得たので、ハードウェア面を中心に紹介する。なお、今回試用した評価機は、製品版と一部仕様が異なる可能性がある点はご承知おき願いたい。
Core iプロセッサ搭載の着脱式2in1で世界最軽量
レッツノートシリーズの2in1モデルとしては、「レッツノート RZ」シリーズが2014年より販売されている。RZシリーズは、CPUにCore m(2017年春モデルは第7世代Core Yプロセッサ)を採用し、10.1型液晶を搭載するシリーズ最小・最軽量モデルで、液晶部が360度開閉する仕様の2in1 PCだ。それに対し、今回新たに追加された「レッツノート XZ」シリーズは、シリーズ初となる液晶部着脱式のタブレット型2in1 PCとなっている点が最大の特徴だ。
タブレット型2in1 PCには、タブレットPCの背面にスタンドを備え、カバータイプのキーボードを装着して利用する仕様のものと、ヒンジを備えたハードタイプのキーボードドックを備え、ドッキング時にはクラムシェルPC同等に利用できるものとに大別できる。XZシリーズが選択したのは後者で、ハードタイプのキーボードドック「キーボードベース」を備え、装着することでクラムシェルPC相当として利用できるものとなっている。
この選択の理由は、クラムシェルPCとして申し分なく利用できることを前提としつつ、タブレットPC部を単体で持ち出すことで、より軽く軽快に、幅広い用途に活用したいというユーザーの声を受けてのものだという。その上で、シリーズとしての特徴もしっかり受け継いでいる。
実際に、本体をキーボードベースに装着した状態での見た目は、まさにレッツノートそのものといった雰囲気となり、利便性もほかのレッツノートシリーズとほとんど変わらない。また、キーボードベース後方には、本体を装着するコネクタと角度を変更するヒンジがあり、ヒンジには本体を取り外す場合にロックを開放するリリースレバーを用意。レバーをスライドさせることで、簡単に本体が取り外せる。
タブレットPC部は単体で約550gからとなっており、Core i Uプロセッサ搭載の12型タブレットPCとして、世界最軽量を実現。加えて、ドックとなるキーボードベースを装着した状態での重量も約1,019gからと、こちらもCore i Uプロセッサ搭載の12型2in1 PCとして、世界最軽量となる。
なお、XZシリーズの重量は内蔵バッテリ容量によって変わるが、今回試用したCF-XZ6HFBQRでは、タブレットPC側、キーボードベース側双方とも容量の多いLバッテリを採用しているため、タブレットPC部の重量が約590g、キーボードベース装着時の重量が約1,149gと、やや重くなっている。ちなみに実測では、タブレットPC部が573.5g、キーボードベース装着時が1,124gと、双方とも公称よりもやや軽かった。
実際にタブレットPC単体を手にすると、12型のタブレットPCとして破格の軽さということが実感できる。しかも、これだけの軽さながら、Core i Uプロセッサを搭載するという点は驚きだ。反面、キーボードベース装着時には、どうしても液晶部の重さからバランスが崩れ、液晶を開きキーボード手前を掴んで持ち上げると、数字以上に重く感じてしまう。このあたりは液晶部が重くなってしまう着脱式2in1 PCの宿命で、少々気になる部分だ。とはいえ、毎日携帯するモバイルPCとして考えると特別重いわけではなく、大きな問題とはならないだろう。
本体のサイズは、キーボードベース装着時で288.5×223.7×22mm(幅×奥行き×高さ)、タブレットPC部単体では286.5×206.2×9.5mm(同)となる。
優れた堅牢性もしっかり継承
レッツノートシリーズは、圧倒的な軽さを実現しつつ、非常に優れた堅牢性も兼ね備えている点が大きな魅力で、ビジネスユーザーから根強い支持を集めている大きな理由でもある。そして、XZも当然優れた堅牢性が実現されている。
まず、タブレットPC部だ。通常タブレットPCでは、強度を確保するためにボディに比較的厚い素材を採用するのが一般的。それに対しXZでは、いわゆる天板にあたるリアキャビネットに加え、内部に液晶部を支えるフロントシャーシを追加して強度を高めている。そして、リアキャビネットとフロントシャーシ双方にマグネシウム合金を採用。これによって、双方を極限まで薄型化しつつ十分な強度を確保し、軽量化を達成。
もちろんリアキャビネットには、シリーズおなじみのボンネット構造も採用しているが、これまでのシリーズとは異なる、中央部が凹んだ構造を採用。こういった特徴により、タブレットPC部単体で76cmの落下試験(動作時・6方向)をクリアする優れた堅牢性を実現している。実際にタブレットPC部をひねってみてもビクともせず、安心して持ち歩けるという印象だ。
シリーズ初となる着脱式2in1ということで、タブレットPC部とキーボードベースを接続するコネクタも用意されるが、その部分には、同社の堅牢PC「TOUGHBOOK」や「TOUGHPAD」シリーズで培った技術を応用しながら、高耐久コネクタを新規に開発したという。もちろん、着脱試験も行なわれており、この部分の堅牢性も心配無用と言える。そして、装着時には大きなツメ2本でしっかりと固定することで、ぐらつきがほとんどなく、液晶部を持って本体を持ち上げても、不安を感じることはない。
これにより、装着時にも76cmの落下試験(動作時・底面方向)や30cmの落下試験(非動作時・26方向)、100kgf振動加圧試験をクリア。軽さと堅牢性を高いレベルで兼ね備えてこそのレッツノートシリーズだが、XZについてもその部分は心配無用と言っていいだろう。
アスペクト比3:2の12型液晶を搭載
XZ6では、既存のレッツノートシリーズとは異なり、アスペクト比3:2の液晶パネルを採用。表示解像度は2,160×1,440ドットと、フルHDを凌駕している。この液晶パネルを採用したのは、競合となる2in1タブレットPCを意識してのものとも考えられるが、やはりタブレットPCとして利用する場合の利便性を考慮しての選択と思われる。
アスペクト比3:2であれば、取り込んだ書類をほぼ画面一杯に表示でき、視認性や作業効率が高まる。また、クラムシェルPCとして利用する場合でも、フルHD液晶と比べて情報量が約1.5倍になるだけでなく、縦の表示領域が増えるため、スプレッドシートなどの編集作業も効率が高まるだろう。
液晶パネルは広視野角パネルを採用(パネルの種類は非公開)しており、上下左右に視点を移動させても、色合いの変化はほとんど感じられない。それに対し、明るさの変化はやや大きいようで、角度を付けて見るとやや暗く感じる。このあたりは、液晶パネル表面に貼られている保護フィルムの影響かもしれないが、少々気になった。なお、保護フィルムは非光沢となっており、外光の映り込みはほとんど気にならない。
また、液晶表面にはタッチパネルが取り付けられており、10点マルチタッチのタッチ操作に対応。そして、画面上に仮想ホイールパッドを表示してホイールパッド同等の機能が利用できる「ホイールパッド・タッチLite」を用意するなど、タブレットPC単体での利便性を高める工夫も盛り込まれている。タッチ対応なので、わざわざこういったツールがなくても良いという意見もあると思うが、本体を両手でしっかり保持しなければならない場面などで役立つツールと言える。
加えて、オプションで用意されるアクティブペンを利用したペン入力にも対応している。このアクティブペンは、アクティブ静電結合方式で、1,024段階の筆圧検知に対応。また、Windows 10 Anniversary Updateからサポートされた「Windows Ink」にも対応している。ペンにはボタンが2つ用意され、下のボタンが消しゴム機能、上のボタンがマウスの右クリックとして動作する。
アクティブペンの使い勝手は、ペン先への追従性は申し分なく、滑らかな書き味が実現されていると感じた。XZ6がターゲットとするビジネスモバイル用途では、書類などへの指示書き込みといった用途が中心になると思われるが、そういった用途であれば不満を感じることはなく、快適に利用できるだろう。
キーボードは「SZ」シリーズとほぼ同等
XZ6のキーボードベースは、「SZ」シリーズとほぼ同等のキーボードを採用している。主要キーのキーピッチは横が約19mm、縦が約16mmと、やや長方形のキーを採用。ストロークは約2mmと深く、しっかりキーをタイプしているという感触が指に伝わってくる。正方形キーのキーボードを普段使っている人は、長方形のキーに違和感を覚える場合もあるかもしれないが、無理な配列もなく、全体的には扱いやすいと感じる。
また、キーボード手前のポインティングデバイスも、シリーズお馴染みのホイールパッドを採用。円形のタッチパッドで、周囲を指でなぞることでスクロール操作が行なえる点なども同様。一般的な長方形のタッチパッドに比べて操作性が劣ることはなく、こちらも軽快に利用できる。独立したクリックボタンが用意されている点も、利便性を高めるという意味で大きなポイントだ。
液晶部本体はキーボードベース後方に装着する。中央にはコネクタがあり、左右に本体を強く固定するツメがある。このツメは、ヒンジ中央にあるリリースレバーを操作することで開放でき、本体を取り外せる。本体は装着時に比較的強く保持されるが、さすがにほかのレッツノートシリーズと比べると、わずかに液晶部のぐらつきが感じられる。とは言え、大きくぐらつくことはなく、問題とは感じない。
ただし、タブレット型2in1ということで、どうしてもタブレット側の重量が増えてしまうこともあり、後方に倒れないように約125度程度までしか開けない。液晶部を外して利用できるため、プレゼン時などに水平近くまで開かなくても大きな問題はないが、少々残念だ。
ところで、キーボードベースには底面にバッテリが搭載される。このバッテリによって、ドッキング時に本体に電力を供給したり、本体側のバッテリの充電などが行なわれ、本体の駆動時間を延長する。また、本体を装着していない状態でも、USBポート経由で電力の供給が可能となっており、モバイルバッテリ同様にスマートフォンなどの充電が行なえる。
なお、キーボードベースに装着するバッテリには、容量2,720mAhの「バッテリーパック(S)」と、容量5,440mAhの「バッテリーパック(L)」の2種類が用意されるが、CF-XZ6HFBQRにはバッテリーパック(L)が付属する。
2方向に排気口を備える新開発クーラーでCPUを強力冷却
XZ6は、液晶部にPCシステムを搭載するため、どうしても熱処理が問題となってしまう。しかもXZ6では、CPUに第7世代Coreプロセッサを採用しているため、より切実な問題となっている。そこでXZ6では、新開発のCPUクーラーを採用することで対処している。
この新開発のCPUクーラーは、一般的なクーラーと異なり、2方向に排気口を備えるという特殊な構造となっている。液晶面から見て、右上の隅に配置されたCPUクーラーから、上部と右の側面それぞれに用意された排気口に向かって風が流れるようになっている。そして、ヒートパイプを利用してCPUの熱を双方の排気口に配置されたヒートシンクまで移動させ、効率良く外部に排出するようになっている。
また、吸気口は本体下部側面に2カ所用意。そこから空気を取り込むことで、本体内部のさまざまな熱も効率良く排出できるように計算されている。この吸気口は、キーボードベースで本体を固定するツメの部分に用意されているが、キーボードベース装着時にもしっかり吸気できるように、キーボードベース側に凹みを用意。これによって、タブレット時でもキーボードベース装着時でも、常にCPUの性能を最大限引き出せるように配慮されている。
実際に、CPUに高負荷をかけて熱がどのように排出されるのかチェックしてみたが、空冷ファンが取り付けられている付近の天板が36℃ほどに暖かくなる程度で、そのほかの部分はほとんど熱を感じることがなかった。
CF-XZ6HFBQRには、CPUとしてCore i5-7200Uを採用しており、高負荷時にはかなりの発熱があるものの、それでも天板がその程度の温度にしからなかったことを考えると、冷却システムはかなり優秀と言って良さそうだ。また、高負荷時のファンの動作音も十分に静かで、静かな場所で高負荷な作業を行なう場合でも、ほぼ気にならないはずだ。
標準サイズのポートも豊富に用意
では、CF-XZ6HFBQRの基本仕様を確認していこう。CPUにはCore i5-7200U(2.5GHz)を採用し、メモリはLPDDR3-2133を8GB搭載(増設不可)。内蔵ストレージは容量256GBのSATA M.2 SSDを採用する。
無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠無線LANと、Bluetooth 4.1を標準搭載。また受信最大300Mbps、送信最大50MbpsのLTE通信に対応するワイヤレスWANも標準搭載しており、別途用意したSIMカードを装着することでモバイル通信も行なえる。SIMカードはnano SIMに対応しており、SIMロックはフリー。対応LTEバンドはBand 1/3/8/18/19/21/28/41だ。
液晶上部には、約207万画素のWebカメラと、顔認証対応IRカメラを搭載。Windows 10の「Windows Hello」に対応しているので、顔認証によって簡単にWindowsにログオンできる。
側面のポート類は、その多くをキーボードベース側に配置している。キーボードベース左側面には、電源コネクタ、UHS-II対応SDカードスロット、USB 3.0×2ポートを、また右側面にはUSB 3.0×1ポート、HDMI出力、アナログRGB出力、Gigabit Ethernetを用意。
また、タブレットPC側には、下部側面に電源コネクタ、左側面にステレオミニジャックとワイヤレスWAN用のSIMカードスロット、右側面にUSB 3.0およびDisplayPort Alternate Modeに対応するUSB Type-Cポートを備える。なお、このUSB Type-CポートはUSB PDには非対応だ。
付属のACアダプタは、従来のレッツノートシリーズのACアダプタと比べて、コネクタの直径が小さくなっている。これは、薄いタブレットPC側にも直接ACアダプタを接続できるようにするためとのことだが、従来のACアダプタとの互換性がなくなった点は少々残念だ。
CPUパワーは十分に引き出され、駆動時間も申し分ない
では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark 8 v2.7.613」、「3DMark Professional Edition v2.2.3509」、Maxonの「CINEBENCH R15」の3種類。比較用として、ASUS「ZenBook 3 UX390UA-512GP」と、HP「Spectre 13-v006TU」の結果も加えてある。
製品名 | レッツノート XZ6 CF-XZ6HFBQR | ZenBook 3 UX390UA-512GP | HP Spectre 13-v006TU |
---|---|---|---|
CPU | Core i5-7200U(2.5/3.1GHz) | Core i7-7500U(2.7/3.5GHz) | Core i5-6200U(2.3/2.8GHz) |
GPU | Intel HD Graphics 620 | Intel HD Graphics 620 | Intel HD Graphics 520 |
メモリ | LPDDR3-2133 SDRAM 8GB | LPDDR3-2133 SDRAM 16GB | LPDDR3 SDRAM 8GB |
ストレージ | 256GB SSD | 512GB SSD | 256GB SSD |
OS | Windows 10 Pro 64bit | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit |
PCMark 8 v2.7.613 | |||
Home Accelarated 3.0 | 3,276 | 3,783 | 3,014 |
Creative accelarated 3.0 | 4,196 | 4,580 | 3,977 |
Work accelarated 2.0 | 4,211 | 4,836 | 3,945 |
Storage | 4985 | 5064 | 4924 |
CINEBENCH R15.0 | |||
OpenGL (fps) | 38.44 | 45.07 | 41.74 |
CPU | 316 | 321 | 261 |
CPU (Single Core) | 125 | 142 | 115 |
3DMark Professional Edition | (計測バージョンはv2.2.3509) | (同v2.2.3491) | (同v2.2.3488) |
Cloud Gate | 5,894 | 5,466 | 5,449 |
Cloud Gate Graphics Score | 7,299 | 7,445 | 7,254 |
Cloud Gate Physics Score | 3,522 | 2,832 | 2,913 |
Sky Diver | 3,544 | 3,340 | 3,233 |
Sky Diver Graphics Score | 3,436 | 3,392 | 3,189 |
Sky Diver Physics Score | 4,668 | 3,463 | 3,709 |
Sky Diver Combined score | 3,155 | 2,859 | 2,974 |
結果を見ると、第6世代Core i5-6200U搭載のHP Spectreに比べて、多くの項目でスコアが上回っていることがわかる。HP Spectreは、圧倒的な薄型ボディを特徴とする反面、高負荷時に熱が篭りやすいという問題もあるが、それを考慮しても、第7世代Coreプロセッサ採用による性能向上が十分に見て取れる。
対する第7世代Core i7-7500Uを搭載するZenBook 3に対しては、多くの項目で劣っている。ただ、3DMarkの結果は上回る部分が多い。これは、XZ6ではCPUクーラーによってCPUがしっかり冷却され、高負荷時でも動作クロックが低下し難く、常に高い性能を引き出せているためと考えられる。こういった結果から、XZ6は、高負荷時も含め、常に安定した性能が引き出され、快適な作業が行なえると言って良さそうだ。
続いてバッテリ駆動時間だ。今回は、タブレットPC単体と、キーボードベースにドッキングした状態の双方で計測を行なった。
公称の駆動時間は、本体単体で約4.5時間、ドッキング時で約15時間(双方ともJEITAバッテリー動作時間測定法 Ver2.0での数字)とされている。それに対し、Windowsの省電力設定を「バランス」、バックライト輝度を50%に設定し、無線LANを有効にした状態で、BBenchでキー入力とWeb巡回にチェックを入れて計測したところ、タブレットPC単体で約3時間26分、ドッキング時で約12時間42分を記録した。
どちらも駆動時間は公称を下回っているが、液晶輝度を50%と高めに設定して計測していることを考えると、十分に満足できる結果と言える。輝度を落とせば、公称に近い駆動時間も十分に達成可能だろう。タブレットPC単体では、さすがに長時間の利用は難しそうだが、キーボードベースと合わせて持ち出す場合には、1日の外出はもちろん、1泊2日程度の出張でも、ACアダプタ不要で過ごせそうだ。
クラムシェルとタブレット、双方に妥協しない2in1を探している人にお勧め
レッツノートシリーズとして初の着脱式2in1として登場したXZ6。シリーズで培ってきた、軽さや堅牢性といった特徴をそのまま受け継ぎつつ、タブレットPCとしてもクラムシェルPCとしても妥協のない使い勝手を追求した、非常に魅力的な製品に仕上がっていると感じた。着脱式2in1という新たなジャンルへの挑戦でも、哲学を貫いて妥協しない開発陣の姿勢は、さすがの一言だ。こういった部分が、ビジネスPC分野で高い支持を集め、圧倒的なシェアを得ている要因でもあるのだろう。
ビジネスの分野では、通常業務にクラムシェルPCを利用しつつ、外出時にプレゼン用途などでタブレットも同時に持ち出すことが少なくない。そういった場合も、XZ6なら、1台でどちらの用途にも高いレベルで対応でき、業務効率を大きく高めてくれるはずだ。そういった意味で、クラムシェルPCとタブレットPC、どちらも利用しなければならないビジネスユーザーに、広くお勧めしたい。