特集

プロが選ぶ2017年春の推しモバイルノート

~最新モデル9製品を徹底比較

2017年春モデルとして登場した各社9製品から、今もっとも“買い”のモバイルノートを選出する

 ここでは、主に2017年春モデルとして登場した13.3~14型の2in1を含めたモバイルノート9製品を取り上げ、今もっとも“買い”と思われるモバイルノートを本誌ライター陣3名、写真家、本誌編集長の合計5名が審査を行ない決定する。

 それぞれが磨き上げたプロフェッショナルな独自の視点から9製品を分析し、製品ごとの特徴や欠点を洗い出していく。今回はモバイルノートということで、評価軸として「携帯性」、「画面」、「拡張性」、「使い勝手」、「デザイン」の5つを取り入れ、それぞれ5点満点で評点をつけていき、もっとも合計点数が高かったものをおすすめのモデルとして選出する。選出は各人から1位が選ばれるとともに、全員の平均値をもとに総合1位から3位まで選出する。

 今まさにモバイルノートを買おうと考えている人や、今後購入予定がある方の参考になれば幸いである。

 なお、ラインナップには基本的に2017年の1月以降に発売されたものを選んでいるが、例外としてAppleのMacBook Pro(13.3型)を加えている。それぞれの評価をすぐにご覧になりたい方は、下記の目次にあるリンク先を参照されたい。

今回用意した9製品を積み上げてみた。上から順にMacBook Pro(13.3型)、LG gram(13.3型)、LAVIE Hybrid ZERO(13.3型)、XPS 13 2-in-1、Spectre x360、Swift 7、レッツノート XZ6、LIFEBOOK UH75/B1、ThinkPad X1 Carbon

審査に挑むプロフェッショナルたちを紹介

ライター 笠原一輝

 PC Watchでは半導体からPC本体まで幅広く記事を担当しており、世界中を現在の愛機Surface Bookを抱えて飛び回って取材している。

 PCを利用しているのは生産性を上げるためで、そのためにハイスペックとペンやWindows Helloなどの最新機能が必要と考えていおり、モバイルノートPCとして「Surface Book」を採用。スペックは、Core i7+dGPUで16GBメモリ、1TB SSDを選んだ。

 自宅ではSurface Dock経由で4Kディスプレイに接続してデスクトップPCとして使い、外出先では72Whの大容量バッテリを利用してバッテリで8時間は作業に活用という使い方をしている。

ライター 平澤寿康

 PCやスマートフォン、モバイル決済などの分野を中心に執筆。取材も多いため、利用するモバイルノートPCはスペックよりも軽さを優先して選ぶことが多い。

 現在利用しているモバイルノートPCは、13.3型液晶搭載のLAVIE Hybrid Zero直販モデル「LAVIE Direct HZ PC-GN276U1GA」。選んだ理由は、軽さと狭額縁化による小型化が強化されたこと。購入したのは最軽量仕様ではないが、それでも約831gとタッチ液晶搭載2in1では圧倒的な軽さは、取材時の荷物軽量化におおいに貢献してくれている。

ライター 山田祥平

 薄さと軽さは正義の御旗のもとに、さまざまなモバイルノートPCを使い分ける黎明期からのモバイラー。3kgを切れば24型ディスプレイもモバイル!!(「24型液晶ディスプレイをモバイルしてはいけない」参照)。

 現在は、10型系でレッツノートRZ4、13型系でLAVIE Hybrid ZEROとLIFEBOOK UHなどを使用している。15型系は重くて持ち運びをあきらめた……。

写真家 若林直樹

 デジタルカメラが登場したころから使ったり評価する機会に恵まれ、写真家の中ではいち早くデジタル化に移行したITに強い写真家。

 出版社のスタジオやロケが多く、ノートPCは必需品である。長期のロケなどに行くと撮影カットは膨大になる。それらの保存やバックアップにはノートPCが必須で理想はストレージの容量が1TBで、メモリも8~16GBが必須と考えている。仕事先でPhotoshopはガシガシ使うこともあるので画質もよくそれなりのスペックがほしい。

 ちなみにフェレットをこよなく愛しており、現在2匹の子供たちがいる。弊誌DOS/V POWER REPORTでの仕事の影響もあり、自作PCにも通暁、自作したPCは数十台以上になる。ノートPCは「VAIO NOTE 505」から始まり現在は13.3型のMacBook Pro(Late 2016)をメインに使用。サブ機はMacBook AirでこちらにはWindowsを入れている。

PC Watch編集長 若杉紀彦

 現在愛用しているノートPCは、デル「Inspiron 15 7000」。“4K修行僧”の連載を開始するにあたり購入した15.6型4Kノートで私物だが、普段これを持ち歩いて家でも仕事でも利用している。重量は2.1kgもあり、ぶっちゃけ苦行でしかないので、そろそろ13型前後に戻りたいと思っている今日この頃。