やじうまミニレビュー

実売3,000円を切る4軸ディスプレイアーム

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
GH-AMC03

 液晶ディスプレイを使っていると、付属のスタンドが邪魔だと感じる事がある。PCデスクで食事を取ろうとする際、スタンドが邪魔をしてキーボードをディスプレイ下に押し込めず、机手前のギリギリで落ちかける皿と格闘しながら窮屈に物を食べている、筆者のような諸兄も多いことだろう。

 そんな時にあったら良いな、と思いつくのがディスプレイアームだが、その手の製品として有名なエルゴトロンの「LXデスクマウントアーム」などは、4月13日現在、実売価格17,000円程度で販売されており、中々手を出しにくい。

 筆者も購入に踏ん切りがつかないまま数年が経過していたのだが、グリーンハウスの格安ディスプレイアーム「GH-AMC03」を発見し、人生初となるディスプレイアームを購入してみた。

 GH-AMC03は、Amazon.co.jpで2,890円で販売されているディスプレイアームで、前述のLXデスクマウントアームと比べると約6分の1という安さだ。

 当然、価格帯が異なるため、上下動を簡単に行なえないなど、機能面に差があるが、4軸構造のため前後左右の移動は問題なく使えるようだ。ということで、3,000円のディスプレイアームは実用に足るのかを見ていきたい。

 製品の仕様は、対応するディスプレイが、サイズ:23.6型/重量:6kgまで、本体サイズは100×450×395mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.3kgとなっている。

 パッケージの内容物は、ディスプレイ取り付け部、台座、ケーブルガイド、ケーブルクリップ×3、ディスプレイ取り付け用ネジ(M4×12mm)×4、六角棒レンチ(大/中/小)、レンチ、取扱説明書/保証書だ。

パッケージ内容物
クランプには机を傷つけないよう、クッションが付いている

 対応ディスプレイの重量制限が6kgとなっているが、これはスタンドを含まないパネル本体のみの重量のため、LEDバックライト採用のディスプレイであれば大半の製品はクリアしているだろう。

 問題は23.6型までというサイズの制限だが、これはピボットのためだと思われる。本製品は画面を回転させるピボット機能に対応しているが、ポールの高さが300mmのため、23.6型を超えると対角線の長さが600mmを超えてしまい、画面が回転できないのだ。もしピボット機能が不要、または一度方向を決めたらそうそう変更しないというのであれば、保証対象外となるが、24型以上でも使用は可能だと思われる。

 なお、今回はAcerの19型液晶ディスプレイ「P193W」を接続してみた。

 組み立ては5分もあれば終了する。なおケーブルガイドが付属しているが、小さなピンで支えているため、固いケーブルや重いケーブルだと外れてしまう可能性がある。あくまでおまけだと割り切った方が良いだろう。

組み立てを行なう際は、ディスプレイ側にアームを固定してから支柱に通すと簡単に作業できた
ケーブルガイドは少々頼りない
アームを全開に伸ばすと、しなっている用に見える。特にアームの動きに違和感はなかったが、耐荷重を超える液晶の設置は危険なため止めた方が良い
スプリング付きのネジが見えるが、これは先端のボールジョイントの固さを調整するもの。6kg近い液晶を搭載する場合、締めないと液晶の重さで“お辞儀”してしまう
最大チルト角度
ノートPCと接続してみたところ
ピボットも対応
ポール上端に固定してみたが、グラつきの程度は中程に固定していたときと大きな差はない
製造は台湾のようだ

 高さ調整のためにレンチを使わなければならない、ポールの長さの制約でピボットできるのは23.6型までなど、高価格帯の製品と比べて劣る点もあるが、冒頭で述べたような、「スタンドが邪魔なので外したい」といった目的であれば、十二分に役割を果たしてくれる製品だ。3,000円という価格で机上のスペースを確保できると考えれば、お得な買い物と言って良い。

 筆者のように、「ディスプレイアームを使ってみたいのでとりあえず試しに買ってみる」という場合にもオススメしたい。

(佐藤 岳大)