やじうまミニレビュー

やっぱりWQHDが一番いい……その理想に最も近いモバイルモニター

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
MSSA156

 MINISFORUMの「MSSA156」は、2,560×1,440ドット表示対応の15.6型モバイルモニターだ。直販価格は3万590円となっている。サンプルが届いたので、簡単にレビューしていこう。

 筆者は、2009年にデルの「3008WFP」というモニターを購入して以来、2,560×1,600ドット(WQXGA)や2,560×1,440ドット(WQHD)解像度のモニターやディスプレイ搭載ノートPCを多数愛用してきた。「1,920×1,080ドット(フルHD)以上の情報量」を持ちながら、「3,840×2,160ドット(4K)より優れた視認性」と「ハイエンドビデオカードで最新AAAゲームを十分な性能でプレイできるバランスのよさ」などが好きな理由である。

 そんな筆者に、MINISFORUMのMSSA156がグッサリ刺さる。WQHDという解像度はもちろんのこと、リフレッシュレートも144Hzとゲーミングモニター並みに高速で(ただし試したところ165Hzにも対応していた)、最近すっかり高速な液晶で肥えてしまった目に優しい。また色域もDCI-P3 100%と広い。

 また、10点タッチ対応も特徴で、DisplayPort Alt Modeとデータ転送を備えたUSB Type-CミニPCや、タッチ対応のノート/タブレットとは特に相性がよい。ミニPCでは極論キーボード/マウスなしで操作できるようになるし、タッチ対応ノート/タブレットではタッチ非対応を気にする必要がないからだ。

 本製品ではOSDもタッチで操作できるのはかなり便利。そもそもモニターのOSDは操作しにくいことが多いのだが、タッチほど直感的に操作できるものはないので、この点は評価できる。OSDメニューのほかに、ジョグを上に回すと輝度、下に回すと音量調節に直接入れるショートカットも備える。

OSDもタッチで操作可能

 インターフェイスはUSB Type-Cが2基、Mini HDMIが1基。USB Type-Cはいずれのポートに繋げても映像が映るが、同時に接続してもどちらか一方しか映らなかった(パススルー給電はされる)。HDMIで接続した際、タッチ機能はUSB Type-Cを介して提供する。

 また、Micro USBポートもあるが説明書には解説がない。Micro USB→USBメスのケーブルを介して試してみたところ、USBハブとなっていて、マウスのレシーバなどを接続したら認識された。

付属品はケーブル類が充実している
本体背面
スタンドに立てたところ
インターフェイスは左側面に集中している

 こうしたスペックもあって、表示品質や機能性に関しては文句なしなのだが、表面が光沢であるのが唯一残念。付属するフィルムも光沢タイプなので、解決したければ別途フィルムを買うしかない。同社のタブレットの「MINISFORUM V3」で採用されている半光沢液晶だったらパーフェクトだったと思う。

 もっとも、本製品はまだ同社にとって第1弾。今後もさまざまなミニPCの使い方にフィットするようなモバイルモニターや周辺機器の登場に期待したい。

同社のミニPCとは相性抜群だ。オンスクリーンキーボードを使うなら、キーボードもマウスも不要である