やじうまミニレビュー

めっちゃシャレオツじゃん?ベンキューのノートPC向けモニターライト「LaptopBar」

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
ベンキューのモニターライト「LaptopBar」

 長時間ディスプレイを見つめ続けてしまうことがあるPC作業では、どうしても目に疲労が蓄積しがち。頭痛や肩こりの原因になることもあるので悩みの種だが、それを軽減するには視界や手元周辺を常に適切な明るさに維持することが大切なように思う。

 ただ、明るい部屋で仕事するのは簡単なようで意外と難しい。自宅やオフィスの決まったところで仕事するならまだしも、ノートPCを持ち運んであちこちで使うようだと適切な光量が得られないこともあるからだ。カフェやテレワークブースだともうちょっと明るさが欲しくなるときもあるし、妙に薄暗いビジネスホテルもあったりする。

 そんなときに便利そうで、しかもシャレオツな雰囲気なのが、今回紹介するベンキューのモニターライト「LaptopBar」だ。価格は1万8,900円。

LaptopBarがもつ3つの特徴

 LaptopBarはその名の通り、ノートPC向けに作られたモニターライト。持ち運んで使うノートPCにあわせて、このライト自体も持ち運びに適したコンパクトなサイズと機能になっている。

LaptopBarのパッケージ内容

 機能面のポイントとしては大まかに3つに分けられる。1つ目はマグネット式かつバッテリ式で、多くのノートPCに対応しやすいこと。使い始めるときは、まず付属の接着式コイン状プレートをノートPCの天板に貼り付けておく。次にマグネットとバッテリを内蔵したベース部分をプレート(ノートPC天板)にくっつけて、ベース部と一体になっているアームを回転させてライト本体を合体させればライトオンとなる。

接着式のコイン状プレート
ノートPCの天板、上端側に貼り付ける

 コイン状プレートは色違いが2種類用意されているので、ノートPCのカラーにあう方を選ぶといいだろう。バッテリ駆動のおかげでPCのUSBポートから電源を取ったりする必要はなく、ケーブルが邪魔にならないのも特徴だ。もちろん、あえてケーブル接続して充電しながら使用することも可能になっている。

バッテリを内蔵するベース部
充電ポートはType-C
ベース部をプレートに取り付け
最後にライト本体を載せる
これで完成だ
重り式(引っ掛けるタイプ)のモニターライトだと爪部分がノートPCのカメラを隠してしまうことがあるが、LaptopBarはマグネット固定なのでそういうデメリットもない

 2つ目は、明るさ調整が自在に行なえること。ライト本体の天面にはいくつかのセンサーが設けられており、それらを操作することで電源オン/オフ(天面の照度センサー付近)、色調や明るさ変更(横長のスリット風の部分)、モード切り替え(前面左側)が行なえる。

 天面で手を左右どちらかに一度振って電源をオンにし、前面左側のセンサータッチで「色温度調整」と「明るさ調整」のどちらを行なうかを選び、次に横長のセンサーをなぞって色温度または明るさを調整する、という手順になる。

照度センサー付近で手を左右に動かすと電源をオン/オフできる
前面左側のセンサーをタップしてモード切り替え
横長のセンサーを左右になぞって色温度を調整
モードを切り替えて明るさ調整
周囲の明るさにあわせて調整する自動調光モードにも切り替えられる

 色温度は2,700~5,700K。暖色から寒色まで滑らかに調整でき、モードを切り替えることで選択した色温度についての明るさ調整が可能だ。スペックシート上では、照射面(デスクやノートPCのキーボード)から30cm離れている場合の中央照度が700luxとのこと。13~14型クラスのノートPCに取り付けた場合、ライトからキーボード面まで概ね30cm前後で、そのときの明るさは十分という印象だ。

バッテリは色温度を中間、照度最大としたときに約100分もつ

 3つ目は、簡単に組み立てと分解ができること。1つ目のところで説明した通り、使用するときはベース部をノートPC天板にくっつけて、ライト本体を載せるだけ。分解するときはそれとは反対の手順で取り外していけばよく、持ち運び時は付属のポーチが使える。ケーブル接続が不要なこともあるが、マグネット式なので軽い力で脱着でき、準備するのも片付けるのも手間に感じない。

持ち運び用のポーチに収納
ペンケース的なサイズ感

ノートPCやモバイルモニターがシャレオツに。デスクライトにも

 ノートPC向けだけあってスリムで短めのライトとなっており、取り付けたときのシルエットはなんだかずいぶんとサマになっているというか、バランスの取れたスタイリングになっているように感じる。余計な装飾がなく、ベース部からすっと伸びたアームは細いせいか目障りにならないし、横長のセンサー部に埋め込まれたLEDで現在の明るさや色合いの設定がひと目で分かるデザインもカッコいい。

取り付けるとこの雰囲気
なかなかよさげではないか

 アームの角度は無段階の角度調整が可能で、角度によって照射範囲を変化させられる。奥側に角度調整すれば手前側の範囲を広く照らし、手前側に動かせば反対にキーボード奥側を明るくすることができる。ディスプレイの角度、明るくしたいエリアなどに応じて素早く、自由自在に調整できる構造で、使い勝手はかなりいい。

アームの角度調整で照射範囲を変えられる

 バッテリを内蔵しているベース部はそれなりに重量感があるので(といっても全体の実測が165g)、取り付けたときにノートPCの天板が自然に倒れてしまわないか少し不安だったが、少なくとも筆者のMacBook Air(M2搭載モデル、13型)では全く問題なしだった。

全体の重量は実測165g

 ノートPC向けの製品ではあるが、モバイルモニターに使うのもアリだ。試しに16型のモバイルモニターにセットしてみたが、やっぱりこれも見た目はスタイリッシュ。自宅の仕事スペースが狭くてデスクライトを設置する余地はないけれど、なんとかして手元を明るくしたい、というようなときにもLaptopBarは有効だ。

モバイルモニターに取り付けてみてもカッコいい

 また、ベース部は台座にもなる。つまりノートPCやモニターなどに取り付けず、デスクに直接置いてミニデスクライトみたいな形で使う、ということもできるのだ。停電時の緊急用の明かりとして、あるいはキャンプ時のランタン代わりとして(防水性能はないので雨には注意したいが)活用することも考えられるだろう。

ミニデスクライトとしても便利に使える

接着式プレートが許容できるなら満足度は高い

 ノートPCと一緒に持ち運べるコンパクトさや、取り付けたときの見た目のオシャレさ、モニター以外でも活躍する応用性の広さなど、LaptopBarは惹かれる部分の多いアイテムだ。しかし、気になるところや使用にあたって注意しておきたいところもある。

 たとえばノートPCの天板にプレートを貼り付けておく必要があることについては賛否あるだろう。プレート自体はそれほど目立つものではないが、ノートPCにステッカーなど余計なものを一切貼り付けたくない派の人にとっては悩ましい点ではある。

 また、このプレートは付け剥がしを繰り返すことができず、基本的に一度剥がしてしまうと捨てることになる。2個付属しているので1つは予備として使えるものの、誤って貼り付けたり、ノートPCを買い換えたりしたときに不足するかもしれない。

 その場合、今のところは一般的な金属プレートと両面テープで代用するしかなさそうなので、いずれオプションで買い足せるようになることを期待したい。そのあたりを許容できるなら、モニターライトとしては実に満足度の高い一品だ。