やじうまミニレビュー
これはいい“赤”だ!VAIO SX14の新色「ファインレッド」を速攻で試す
2023年1月27日 10:00
VAIOは、個人向けモバイルノート「VAIO SX14」の最新モデルに、直営ストア限定カラーの「ファインレッド」を追加した。早速このファインレッドモデルを使用する機会を得たので、写真を中心に紹介していきたい。
VAIO SX14のファインレッドのカラーにはわずかに光沢があり、写真ではやや明るめに映るが、実際にはメタリック感もあって、派手さは若干マイルドな印象だ。写真のとおりレッド系の専用壁紙も導入されている。
タッチパネルや左右クリックボタンもレッド。液晶パネルのベゼル部、キー、側面および底面カバーはブラックで、後部ヒンジの先、そして天板のVAIOロゴはメッキ仕上げがアクセントとなっている。
最薄部で13.3mm、ヒンジ寄りの最厚部で17.9mm(突起部を除く。実測は15〜20mmほど)といった薄さ、14型だが狭額縁仕様で幅320.4mm、奥行き222.9mmというサイズ感、重量は1.046kg〜1.167kg(実測1,069g)だ。
12.5型モデルのVAIO SX12と比べると大きなディスプレイで、携行性と視覚的な快適さを両立させたい方に適している。評価機はフルHD(1,920×1,080ドット)だったがカスタマイズではタッチパネルや4K(3,840×2,160ドット)も選べる。
上部ベゼル中央にはWebカメラを装備。解像度はHDまたはフルHDで、フルHDを搭載した場合はWindows Hello顔認証対応となる。なお、物理的なプライバシーシャッターを搭載しているところもうれしい仕様だ。
VAIOカスタマイズモデルではキーボード配列を選べる。評価機は日本語配列でかな文字なしのスッキリとした見た目。このほか日本語配列のかな文字あり、英語配列が用意されている。
キーピッチは19mm、ストロークは1.5mm。決して軽い打鍵感ではなく、ノートPCとしてはなかなか心地よいキーボードだと思う。配列もノートPCとしては標準的で馴染みやすく、電源ボタンが独立して右上に置かれているところも誤操作が抑えられる。電源ボタンは指紋センサーも兼ねている。
ビジネスに強いインターフェイスとパフォーマンス
インターフェイスは、左側面にUSB 3.0とステレオミニ端子、右側面にThunderbolt 4(USB4、USB PD、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB 3.0(給電機能付き)、Gigabit Ethernet、HDMIを備えている。最新のUSB 4が利用できることに加え、本体の充電もUSB PDによって行なえ、DisplayPort Alt Modeによって映像出力も対応する。
また、HDMI出力やGigabit Ethernet端子など、ビジネス向けの端子が充実している。スリムモバイルでこれだけ充実しているのはうれしいスペックだ。付属のACアダプタも出力65WのUSB Type-C仕様。ケーブル直付けで端子はたためない仕様だが、サイズ感は市販の小型USB PD充電器に近いコンパクトさである。
ハードウェアスペックは2022年6月発売のVAIO SX14を引き継いでおり、アップデートはないようだ。評価機はCPUに第12世代Core i7-1260Pを搭載しており、4つのPコア、8つのEコアを内蔵、最大16スレッドの処理が可能だ。メモリはLPDDR4Xで16GB、ストレージは容量256GBのPCI Express 4.0 x4 NVMe SSDを搭載していた。
各種設定は「VAIOの設定」という専用ユーティリティから行なう。電源設定では標準、パフォーマンス優先、静かさ優先と3つが選べ、バッテリの充電容量を制限することで寿命を伸ばすいたわり充電機能も備える。
ほか、カメラでは背景ぼかしや自動フレーミング、各種補正と、Web会議に求められる機能を網羅。サウンド設定にはノイズキャンセリング機能がある。
電源設定でパフォーマンス優先とし計測した各種ベンチマークの結果は以下のとおり。
PCMark 10のとおりゲーミングやコンテンツ製作向けではないがホーム&ビジネス用途には十分。グラフィックスもIntel Iris Xe世代なので、たとえば解像度をHD(1,280×720ドット)、軽量な画質設定とすれば軽量ゲームは楽しめる。ストレージもPCI Express 4.0 x4対応のものを搭載していたので、シーケンシャルリードは高速。レスポンスに不満はないだろう。