やじうまミニレビュー
スマホとの写真のやりとりに便利なUSBメモリ「AH180」
2018年2月8日 06:00
意外に思われるかもしれないが、筆者はAndroidスマートフォンとPCの写真のやり取りは面倒なものだと思っている。大半はGoogleフォトを使えば満足できるが、スマートフォンで撮った写真をフルサイズのままPCに転送してレタッチしようとすると、メールに添付して送信するのが手っ取り早い。しかし複数枚あるとメールを分割するといった手間が増える。
USBケーブルで直接接続する方法もあるが、筆者の場合、たいていケーブルは充電器につけっぱなしで、そこから抜いてPCに接続することになる。すると、今度はいざ充電しようとしたときにケーブルが充電器についておらず探すハメになったりする。microSDを抜いてカードリーダに直刺ししようと思っても、SIMスロットと共有の場合、先が細いピンが必要だったりする。
そんな時に便利なのがApacerの「AH180」だ。USB Type-CでもUSB Type-Aでも使えるリバーシブルなこのUSBメモリは、スマートフォンにはUSB Type-Cで接続し、適当なファイル管理ソフトから写真をUSBメモリ上にコピーすれば良い。あとはUSB Type-A側をPCに接続し、それを読み出すだけだ。
容量は16GB/32GB/64GBの3ラインナップ。HuaweiのMate 10 Pro、SamsungのGalaxy S7のような、microSDカードが増設できないスマートフォンで、溜まった写真データを吸い出すさいにも活躍しそうだ。
GPD Pocketに接続して、CrystalDiskMark 6.0.0 x64(UWP版)でファイルサイズ100MiBのベンチマークをしてみたところ、シーケンシャルリードは136.7MB/s、同ライトは17.72MB/sだった。ランダムリード/ライトでは、大幅に速度が落ち込み、ランダムアクセスは得意ではないと言える。
同じくGPD PocketのUSB 3.0 Type-Aポートに接続してみたところ、なぜかシーケンシャルリードが41.66MB/sで頭打ちとなった。何らかの原因でUSB 2.0でしか接続してない可能性はある。再起動して測り直してみたが同じ結果だった。別のUSB 3.0メモリを接続したところ、問題なく117MB/s出ていたし、A88Xチップセット+A10-6800Kを搭載したデスクトップPCのUSB 3.0では142.7MB/sを記録したので、相性の問題かもしれない。本製品は若干接続先を選ぶと言える。
AH180の筐体は金色、回転するキャップはクリアな赤色をしている。リリースでは“アメリカンコミックヒーロー”をイメージしたというが、きっとアイアンマンのことだろう。キャップにはストラップホールがあり、キーチェーンなどにつけておける。
本体サイズは12.1×32.8×8.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.6gと超小型軽量。常時ポケットにしまっておけるので、すぐに取り出してスマートフォンとPCのデータのやり取りに活用できる。また、MacBookをはじめとする最近のノートPCは、Type-Cポートの実装も増えているので、それらのPCのデータのやり取りでも活躍できそうだ。
ちなみに本製品は価格.comといったサイトには登録されていないが、製品サンプルを提供していただいた台湾Cybermediaの話によると、すでに日本Apacerで取り扱いをしており、代理店やApacer公式サイトで問い合わせてほしいとしている。