Windows 11便利テク
Windowsターミナルをファミコン風レトロコンピュータに仕立てる
2021年11月8日 06:50
Windows 11では、従来のPower Shellに代わって、Windowsターミナルが標準のコマンドユーザーインターフェイスとなった。Windowsターミナルには、様々な特徴があるが、外観をカスタマイズできるのが大きな特徴のひとつでもある。この機能を活用し、ここではファミコン風のレトロ環境を作ってみた。
(1) ファミコン風レトロコンピュータ
(2) レトロ効果を適用する
(3) グリーンディスプレイにする
(4) フォントを変える
(5) 最後にポインターを太くする
ファミコン風レトロコンピュータ
Windows 10時代にベータテストが実施されていたWindowsターミナルでは、JSON(JavaScript Object Notation)を使って設定を変更しなければならなかったが、Windows 11に標準搭載されるようになったWindowsターミナルでは、GUIで各種変更が可能になった。
この設定には、外観のカスタマイズも含まれており、色やフォントを工夫することで、様々なデザインでWindowsターミナルを利用可能だ。
試しに作ってみたのが、上の画像にあるファミコン風レトロコンピュータだ。わりと簡単にできるので、好みに合わせて作ってみることをおすすめしたい。
レトロ効果を適用する
レトロ風の外観にする第一歩は、画面がにじむような[レトロ]効果を活用することだ。
[設定]から、カスタマイズしたいプロファイルを選択し(ここではコマンドプロンプトを変更する)、[外観]タブにある[レトロターミナル効果]をオンにする。
これだけで、かつてのブラウン管ディスプレイのような文字のにじみを再現できる。
グリーンディスプレイにする
続いて、もう少し、雰囲気を出すために、画面の文字を緑色にしてみよう。
かつて、と言ってもかなり前は、文字が緑色に表示されるディスプレイが存在した。記憶があいまいで申し訳ないが、個人なイメージとしては、Apple IIやMZ-2000あたりがそうだったのではないかと記憶している。
せっかく画面がにじんだので、こうした雰囲気も出しておいた方がいいだろう。
色合いを変更するには、まず配色用のプロファイルを作成する。[設定]の左側のメニューから[配色]を選び、[新規追加]から[Retro]などの配色を作成する。
ここで、システムカラーの[前景]を選択し、「#00FF00」の緑を指定。同様にカーソルの色も「#00FF00」の緑を指定しておけばいい。
配色を作成したら、それをコマンドプロンプトのプロファイルに適用する。[コマンドプロンプト]を選択し、[外観]タブの[テキスト]の[配色]を作成した「Retro」に変更する。
フォントを変える
最後にフォントを変更する。
フォントは、PC-98っぽいものが欲しかったのだが、残念ながら入手が困難であった。Apple IIライクなフォントも多数存在したが、筆者はApple II現役世代ではないので、いまひとつピンとこなかった。
そこで、今回はファミコン風フォントを使うことにした。イメージとしては、ファミコンゲームの中で描かれている基地のコンピュータという感じだ。
フォントは、窓の杜で紹介されていた以下のフォントを利用した。複数の種類があるが、前述した画面がにじむ“レトロターミナル”の効果と相性がいいのは、「Nu きなこもち」フォントだ。
このフォントをダウンロードし、展開したファイルの中から、標準スタイルの「NuKinakoMochi-Reg.otf」をダブルクリックして開き、[インストール]ボタンでWindows 11にインストールしておく。
その後、Windowsターミナルの[設定]からコマンドプロンプトのプロファイルを開き、[外観]の[フォントフェイス]で、[すべてのフォンの表示]にチェックを付けてから、一覧から[Nu きなこもち 標準]フォントを選択すればいい。