西川和久の不定期コラム

大型1インチ、約2,020万画素のセンサーを搭載したライカスマホ!「Leitz Phone 1」

Leitz Phone 1

 ソフトバンクは6月17日、ドイツのカメラメーカー、ライカが全面監修したスマホ「Leitz Phone 1」を発表、現在販売中だ。センサーもスマホとしては特大の1インチを搭載。個人的にも興味津々の1台だ。編集部から実機が送られてきたので試用レポートをお届けしたい。

ライカのロゴが付きSnapdragon 888 5G/12GB/256GBそして大型1インチのセンサーを搭載

 本機は発表当初から話題騒然。いまさら筆者が説明するまでもないスマホだ。構成的には5G対応、Snapdragon 888 5G/12GB/256GBを搭載したハイエンドスマホで、製造はシャープが行なっている。

 ここだけで十分ハイエンドなのだが、加えてカメラのセンサーにスマホとしては特大の1インチ/約2,020万画素を採用、そしてハードウェア的にもソフトウェア的にもあのライカが全面監修。赤い同社のロゴ付きとしては初のスマホとなる。

 ほとんど同じスペックでdocomoが出している「AQUOS R6 SH-51B」や、ファーウェイの「P」シリーズなども同社が監修しているとはいえ部分的で、あの赤いロゴはない。特に内部的には同じのAQUOS R6 SH-51Bとは何が違うかは気になる部分だ。いずれにしても往年のライカファンとしては喉から手が出るほど欲しいスマホではないだろうか。

 ただ個人的にはライカに憧れや所有欲などはなく、そういった意味から、カメラの評価はいつもと変わらないスタンスだ。主な仕様は以下の通り。

ソフトバンク「Leitz Phone 1」の仕様
SoCQualcomm Snapdragon 888 5G(オクタコアCPU)2.84GHz、Adreno 660を内包
メモリ12GB
ストレージ256GB
OSAndroid 11
ディスプレイ約6.6型WUXGA+ (2,730×1,260 ドット) Pro IGZO OLED
ネットワークIEEE 802.11ax対応、Bluetooth 5.2、NFC(FeliCa対応)
SIMNano SIMカードスロット×1
対応バンド5G:n3※、n28※、n77※、n78
4G:1※、2、3※、4、5、7、8※、11※、12、17、18、19、28※、38、41※、42※
3G: 850MHz、900MHz※、1.7GHz、1.9GHz、2.1GHz※
※はソフトバンクで提供する周波数帯
インターフェイスUSB Type-C(USB PD/映像出力)、microSDカード(最大1TB)、ステレオスピーカー、3.5mmジャック
カメラ前面:約1,260万画素
背面:約2,020万画素+ToF
その他防水:IPX5/IPX8、防塵:IP6X
サイズ/重量約74×162×9.5mm(幅×奥行き×高さ)/212g
バッテリ5,000mAh
カラーバリエーションライカシルバー
価格18万7,920円

 SoCはQualcomm Snapdragon 888 5G。オクタコアCPUでクロックは2.84GHz、GPUとしてAdreno 660を内包している。2021年現行スマホとしては最上位のSKU@Qualcommだ。

 ここのところ「ROG Phone 5 Ultimate」、「Xperia 1 III」と本コラムでのレビューが続いているので、SoCの性能はご存知の通り。1世代前のSnapdragon 865 5Gとは明らかな性能差がある。メモリは12GB、ストレージは256GB。OSはAndroid 11を搭載。

 ディスプレイは、約6.6型WUXGA+(2,730×1,260ドット) Pro IGZO OLED。確認したところ、Type-Cは単にミラー表示であるが映像出力対応となる。

 ネットワークは、IEEE 802.11ax対応、Bluetooth 5.2、NFC(FeliCa対応)。SIMはNano SIM×1。対応バンドは表をご覧いただきたい。5G対応とは言えミリ波(n257)には未対応。また、販売はソフトバンクだが、本機は元々SIMロックフリー。ソフトバンク回線なしで購入可能だ。

 そのほかのインターフェイスは、USB Type-C(USB PD/映像出力)、microSDカード(最大1TB)、ステレオスピーカー、3.5mmジャック。指紋センサーは画面内。

 5,000mAhのバッテリを内蔵し、サイズ約74×162×9.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量212g。カラーバリエーションはライカシルバーのみ。防水はIPX5/IPX8、防塵はIP6X対応だ。

 カメラは前面が約1,260万画素、そして背面に1インチ約2,020万画素の大型センサーとレンズにSUMMICRON F/1.9 19mm ASPH.を搭載しているのが最大の特徴となる。詳細は後述しているので参考にして頂きたい。

 価格は18万7,920円。スマホとしてはかなり高価だ。ただいつまでかは不明だが、現在一括払いなら、キャンペーンで22,000円値引となり、iPhone 12 Pro Maxの512GBモデルと大差ない価格となる。またライカのロゴが付いたカメラとしては激安という見方もできなくはない。

前面パネル中央上に前面カメラ。左右のフチは湾曲式
背面右上にライカの赤いロゴ。中央上にカメラ群。中央少し下あたりにFeliCaマーク
左/下。左側面は何もない。下側面に3.5mmジャック、Type-C、スピーカーR
右/上。右側面に音量±ボタン、Googleボタン、電源ボタン。上側面にSIM/microSDカードスロット
Nano SIMスロット付近。イジェクトピン式。奥側がNano SIM、手前がmicroSDカード
重量は実測で215g(SIMあり)
付属するケースとレンズキャップ。ライカのロゴ付きケースと、マグネット式のレンズキャップ。ここにも同社のロゴがある
iPhone 12 Pro Maxとの比較。巨大と言われているiPhone 12 Pro Maxと比較してもあまり変わらないサイズ感

 筐体の背面は強化ガラスのマットブラック。指紋はほとんど気にならない。フレームはアルミだ。ご覧のように重厚感抜群! 前面からの見た目はともかくとして、背面だけ見ると、ライカの新型コンデジかと思うほどの雰囲気を醸し出す。ただしiPhone 12 Pro Maxとの比較写真からもわかるように、結構大きく、重量も実測215gとiPhone 12 Pro Maxの226gと大差ない。従って長時間持つと手が疲れる。

 前面はパネル中央上に前面カメラ。左右のフチは湾曲式だ。背面は右上にライカの赤いロゴ。中央上にカメラ群。中央少し下あたりにFeliCaマーク。そして下に「DESIGNED BY LEICA CAMERA GERMANY」の文字がある。下側面に3.5mmジャック、Type-C、スピーカーR。右側面に音量±ボタン、Googleボタン、電源ボタン。上側面にSIM/microSDカードスロットを配置。左側面には何もない。SIM/microSDカードスロットはイジェクトピン式で、奥がNano SIM、手前がmicroSDカードとなる。

 付属品はACアダプタ、USBケーブルなどはなく、ケースとレンズキャップのみ。ケースは(あまりカッコ良くはないが)ご覧のようにデザインを本体に合わせており良くできている。装着時の重量は実測で245g。ただディスプレイへの回り込みが結構あるため、ディスプレイの端に段差ができ、ジェスチャー式のナビゲーションがしにくい状態となる。

 レンズキャップはマグネット式で簡単に着脱可能だ。背面のレンズ群を保護する意味では完璧だが、写真を撮る時外して、また戻しては面倒な上、落としたりなくしたりすることも考えられる。微妙な存在と言えるだろうか。

ケース装着時、このようにケースとディスプレイに結構な段差ができ、ジェスチャー式のナビゲーションがしにくい

 ディスプレイは、約6.6型WUXGA+(2,730×1,260ドット)Pro IGZO OLED。明るさ、コントラスト、発色、視野角すべて申し分なく美しい。ハイリフレッシュレートは、設定→ディスプレイ→なめらかハイスピード表示でアプリごとにオン/オフできる。これは1Hz(静止時)から240Hz(擬似。実際は120Hzの間に黒を挟んでいる)までダイナミックにリフレッシュレートを調整し、消費電力と滑らかさを両立させる機能だ。

 個人的に少し嫌なのは左右が湾曲エッジになっていること。約3年ほど前に画面占有率を高めるため流行った方法だが、持った手で表示が隠れてしまう(もしくは誤作動する)ため最近では普通の狭額縁に戻っている。なのになぜという今更感はある。

 サウンドは横位置時にステレオになる。パワーがあり、それなりにレンジも伸びており、なかなか楽しめる。3.5mmジャックからの出力をMDR-EX800STで視聴したところ、同じ傾向だが、今一歩パワーが欲しいところ。

 発熱はこれまで試用した同じSoC搭載機、ROG Phone 5 Ultimate、Xperia 1 IIIと比較すると、同程度に熱を持つ。サンプル写真撮影中に「本体の温度が上昇したため、カメラを終了します。しばらくしてからお使いください」という表示が何度も出た。

独特で深みのある発色だが、いろいろ問題が……。

 搭載しているカメラは、前面約1,260万画素/F2.3(Exifより)、背面1インチ約2,020万画素/F1.9・焦点距離19mm+ToF。これからもわかるように、背面は最近としては珍しい1レンズだ。光学的なベースが19mmの超広角。24mmの広角と48mmの望遠はデジタルズームとなる。

 出力画素数は前面3,036×4,048ピクセル(4:3/1,230万画素時)と、背面3,648×5,472ピクセル(3:2/2,000万画素時)。広角と望遠はデジタルズームにも関わらず出力画素数は超広角と同じなので、AI的な処理はしているだろが順に物理的な解像度は落ちることになる。また(超広角以外全てデジタルズームなので変な表現だが)最大6倍までのデジタルズームに対応する。

カメラ。中央少し左に寄った位置にメインカメラ。レンズはUMMICRON F/1.9 19mm ASPH.。周囲にToF、フラッシュ。このデザインも同社が手がけた。左右側面のギザギザはローレット加工

 背面カメラのモードは、タイムラプス、マニュアルビデオ、ビデオ、写真、LEITZ LOOKS、 マニュアル写真、ナイト、背景ぼかし。LEITZ LOOKSは本機固有のモノクロモードだ(今のところAQUOS R6 SH-51Bにはない)。背景ぼかしは画角が変わり約1.5倍となるため、少々使いにくい。

 前面カメラのモードは、マニュアルビデオ、ビデオ、写真、マニュアル写真のみ。加えて写真では、ぼかし、美肌、小顔、色合い、明るさ、目の調整ができる。

 設定は写真の場合、写真サイズ(16:9/16.8M,10.0M、3:2/20.0M,11.8M、4:3/17.7M,10.5M、1:1/13.3M,7.9M)、ガイド線、インテリジェントフレーミング、オートHDR、明るさ強調、QRコード・バーコード認識、ブライトフレーム、保存形式設定(マニュアル写真のみJPEG+RAW)。動画と共通項目は画面キャプチャを参考にしてほしい。

写真(ブライトフレームON)。全面が19mm、枠内が24mm
マニュアル写真
LEITZ LOOKS(ブライトフレームON)。48mm。ピント位置長押しでAF/AEロック
前面カメラ
設定(1/3)動画
設定(2/3)写真
設定(2/3)共通
ガイド線
インテリジェントフレーミング / わざと傾けて撮影
インテリジェントフレーミング / 自動補正後。水平が取れている

 中でも興味深いのは、ガイド線、インテリジェントフレーミング、ブライトフレームだろうか。ガイド線は、初心者でも構図を安定させるガイド線を表示する。人物1、人物2、フィボナッチ1、フィボナッチ2、料理1、料理2、料理3、三分割、黄金分割交点、十時+日の丸、対角線、三角形1、三角形2、黄金分割……と、被写体に応じて選ぶことができる。

 インテリジェントフレーミングは、撮ったままの写真に加え、構図補正した写真も自動的に保存する機能だ。オンしたままで撮ってると「お♪そう来たか!」と、楽しむこともできる(笑)。この仕掛け、水平を取る場合は、画像を回転させるので初めは超広角は未対応、広角と望遠で余ったエリアを使うのか?と思っていたが、調べたところ、超広角から対応している。つまり撮影者の意図通り撮影した写真をそのまま回転させているのだ。

 この方法だとオリジナルから上下左右は若干切れ、出力画素数も下がるが、それでもそれなりの出力画素数になり、実用的には問題ないとの判断なのだろう。ポートレートは半端に引いて撮るとウエストアップ。バストアップだと頭の上を少し切り、構図いっぱいに人物を入れる感じとなる。

 ブライトフレームも本機固有の機能だ。これはもともとライカのレンジファインダーカメラに(も)あったファインダー内の撮影範囲枠。これは同社だけでなく、レンズとファインダーの画角が一致しない時によく使う手で、その昔、Canon EOS DCS 1c/3cでもファインダー内に枠があった(35mmフィルムの光学系に対してセンサーが小さかったため)。これをオンにすると広角と望遠撮影時に枠が表示され、その内側が写る範囲となる。

 実際超広角と広角を切り替えるとわかりやすい。画面にはまったく同じ映像が出ているが、超広角の時は枠なし、広角の時はトリミングされる部分に枠が出る。望遠時に同じ仕掛けだと枠が小さくなるため、枠のサイズが同じになるよう、映っている映像を拡大する。ブライトフレームがオン/オフどちらが撮りやすいかは人にもよるだろうか。筆者の場合はオフの方が撮りやすかった。

 撮った後の表示/編集はGoogelフォト(もしくはPhotoshop Express)を使用する。またGoogleフォトではインテリジェントフレーミングで撮った写真は、画面キャプチャからも分かるように、1枚として表示されタブでオリジナル/補正後の切り替えが可能だ(ファイルとしては2つある)。

 以下作例を日中(屋内も含む)10枚、夜景10枚、人物(自撮り@前面カメラ/背面カメラ)各1枚の計22枚と、LEITZ LOOKSで撮影したモノクロ@ゴールデン街を10枚掲載する。今回人物は撮影した時間の関係で自然光ではなく、街の照明を使っている。基本オートで必要に応じて露出補正。オートHDRと明るさ強調はOFF。自転車が背景ぼかし、背面のポートレートは広角(背景ぼかしは使っていない)。各画角それなりに混じっている。前面の自撮りは、ぼかしと美肌を少し加えた。

モデル:茜音愛

 使用感であるが、起動、撮影後の確認などは特に問題ない。最短撮影距離はサラダの写真が寄りとしては一杯一杯。マクロ的な写真は苦手だ。UIはありがちなパターンで特に学習する必要もなく自然に扱えるようになる。これならいつも通り撮れるな! と思ったのも束の間。問題点がいろいろあった。

 まずAF。ここ数年(ローエンドでも)お目にかかったことがないほど、遅く、迷い、(迷った時は高確率で)外すことが多発。静止物なら撮り直せばいいが、動いている被写体はまず無理。またなかなかピンが合わない時は、後の露出補正も待たされる。これではストレスだ。こういう基本的な部分をライカは監修していないのだろうか? 顔認識のAFはそこそこ合う(がフレームは顔なのに後で確認すると外していることもある)。

 さらにタップによるピント位置指定の動きがおかしい。初期値は中央。これは問題ない。1回目画面タップでピント位置指定。これもOK。ただ場所を変えて再度タップすると、どこを指定してもいったんセンターに戻ってしまうのだ。AFロック解除の意味でセンター戻る仕様だろうか。

 この偶数回時必ず一度センターに戻る仕様のため、例えば作例のひまわりを保険で少し構図を変えつつ数枚撮ろうとすると(ピントは右上の花)、1回、3回、5回、7回とタップしてやっと同じ構図で4枚撮れることになる。同社の仕様(考え方)なら仕方ないが、設定で変更できるようにして欲しいところだ。

 また操作中にフリーズ(タッチが反応しない)することが何度もあった。電源ボタンのオン/オフで復帰するが、アプリ(もしかするとシステム側かも知れないが)の完成度を高めてほしいところ。先の「本体の温度が上昇したため、カメラを終了します。しばらくしてからお使いください」も含め残念な部分だ。

 不都合ではないがUI的に問題なのは画角の切り替えだ。1つのボタンで0.7x、1.0x、2.0xと押す度に順に切り替わるため面倒。スペースがないなら仕方ないが、左右に余裕があるため、3つ並べて欲しいところだ。

 さて、こうして一般的なスマホより苦労して、意図通りに撮れた絵の解像感は画素数並みだが、発色はさすがに一味違う。具体的には、色が深い。手持ちのXperia 1 IIでも何枚か同時に撮っているが、例えばひまわりの花びらはもっと黄色っぽくベタ(のっぺり)っとしている。またセンサーが大きいので19mm/F1.9とは言え、背景ぼかしなしでも少しずつだがスムーズにボケる。この辺りは1インチという大型センサーの特徴と言えよう。

 ほかのレビューで絶賛のLEITZ LOOKSで撮ったモノクロは、ご覧のように雰囲気のある絵を作り出す。ただモノクロセンサーから得られたモノクロではなく、カラーセンサーからのフィルタ処理。今時モノクロ変換アプリなど山ほどあるので、普通にカラーで撮って後から好きなように変換すればいいのではないだろうか。

 今回、ライカ全面監修、カメラが売りのハイエンドと言うこともあり辛口になった。写りがいいだけに、撮影をサポートする機能がこれだともったいな過ぎる。ソフトウェアのアップデートで対応可能な部分は是非改善していただきたい。

便利な画面内認証に加え標準的なAndroidの操作性

 初期セットアップはSIMなし、Wi-Fi接続で行なった。またGoogleアカウントやコピーなどは基本スキップ。特に追加された画面はなく、素のAndroidそのものだった。

 顔認証と指紋認証は、パターン、ロックNo.(PIN)、パスワードのいずれかを設定後、登録可能だ。指紋認証は画面内。どちらも「え、もう終わったの?」と思うほど一瞬で登録できる。もちろん認証も瞬時だ。

 今回ソフトバンクのSIMが入っていたので、とくに何もせず開通した。ほかを使う場合は、一般的なSIMロックフリーのようにAPN一覧にいろいろ登録されてるわけでないので、APNの[+]をクリックし、各項目を登録する必要がある。

指紋認証。画面内センサー
顔認証
モバイルネットワーク→SoftBank
モバイルネットワーク→SoftBank→APN

 ホーム画面はDockに電話、+メッセージ、Chrome、カメラ、設定。ホームの1画面目には本機固有のLFIウィジェットが陣取り(LEICA FOTOGRAFIE INTERNATIONALに掲載している写真を表示する。これもAQUOS R6 SH-51Bにはない)、Googleフォルダ、フォト、アシスタント、Playストア。2画面目は主に5G/SoftBank系、3画面目にPhotoshop Expressとサポートを配置。

 Androidのバージョンは11、IMEはGboard。ストレージは256GB中17.56GBが使用中だ(若干の画面キャプチャを含む)。内システムは16GB。標準ではジェスチャー式のナビゲーションとなっている。UIなどは特にカスタマイズされておらず、Androidそのものの感じだ。

Home(1/3)
Home(2/3)
Home(3/3)
Googleフォルダ
SoftBankフォルダ
通知パネル(1/3)
通知パネル(2/3)
通知パネル(3/3)
設定 / デバイス情報
設定 / ストレージ
ホームの設定、ウィジェット、壁紙
アプリ一覧

 アプリは、「電話」、「連絡帳」、「簡易留守電」、「カメラ」、「設定」、「+メッセージ」、「時計」、「電卓」、「フォト」、「Playストア」、「プライムビデオ」、「Facebook」、「サポート」。

 SoftBankフォルダに「Yahoo!」、「PayPay」、「Yahoo!ショッピング」、「My SoftBank」、「Sportsnavi」、「PayPayモール」、「PayPayフリマ」、「App Pass」、「アンケート」、「My SoftBank(Web版)」、「読み放題」、「ebookjapan」、「GYAO!」、「Netflix」、「スマホはじめてガイド」。

 Googleフォルダに「Google」、「Chrome」、「Gmail」、「マップ」、「YouTube」、「カレンダー」、「アシスタント」、「レンズ」、「Files」。

 5Gフォルダに「5G LAB」、「AR SQUARE」、「VR SQUARE」、「FR SQUARE」、「バスケットLIVE」。

 ツールフォルダに「おサイフケータイ」、「Photoshop Express」、「S-Shoin」、「からだメイト」、「スマートフォン安心遠隔ロック」、「データコピー」、「Y!バックアップ」、「ボイスメモ」、「Wi-Fiスポット」、「エモパー」。

 安心・安全フォルダに「スマートフォンセキュリティパック」、「スマートセキュリティ」、「詐欺ウォール」、「みまもりマップ」、「迷惑電話ブロック」、「位置ナビ」、「あんしんフィルター」、「災害用伝言板」、「緊急速報メール」、「リモートサポート」、「カスタマーサポート」。

 また画面キャプチャの一覧にはないが、初期起動後、自動的に、「ドライブ」、「Duo」、「YT Music」、「Google Playムービー&TV」、「Google Pay」、「ニュース」、「Google One」、「Podcasts」がインストールされる。

 前回のXperia 1 III@docomoと同じくキャリアモデルなので仕方ないのだがプリインストールのアプリが多い(一部サイトへのショートカットも含む)。と言って、別途画面キャプチャで説明したくなるようなアプリもなく、正直もう少し整理して欲しいところ。

さすがのパフォーマンスと12時間超えのバッテリ駆動!

 ベンチマークテストは簡易式だが「Geekbench 5.1.1」と「Google Octane 2.0」を使用した。GeekbenchはSingle-Core 1,131、Multi-Core 3,549、OpenCL 4,655。Google Octane 2.0は45,279。先日ご紹介した同じSoCを搭載したXperia 1 IIIとほぼ同じの爆速だ。

 バッテリ駆動時間は、輝度/音量50%、Wi-Fi経由でフルHD動画を全画面連続再生したところ約13時間ちょっとで電源が落ちた。5,000mAhということもあり、12時間以上の駆動となった。このクラスで12時間超えればOKだろう。

Geekbench 5.4.1(1/2)。Single-Core 1,131、Multi-Core 3,549
Geekbench 5.4.1(2/2)。OpenCL 4,655
Google Octane 2.0。45,279
輝度/音量50%、Wi-Fi経由でフルHD動画を全画面連続再生。13時間経過で残7%

レンズキャップを付け持ったところ。この見た目だと本機の存在を知らない人は、誰もスマホとは思わないのでは!?

 以上のようにソフトバンク「Leitz Phone 1」は、Snapdragon 888 5G/12GB/256GB、約6.6型WUXGA+(2,730×1,260 ドット) Pro IGZO OLEDを搭載し、カメラに1インチの大型センサーとSUMMICRON F/1.9 19mm ASPH.を採用したAndroidスマホとなる。これだけでも超ハイエンドにも関わらず、ライカが全面監修している同社初のライカスマホ。マニア心をくすぐる内容に仕上がっている。

 作例からもわかるようにカメラの写りは、色に深みがあり、薄っぺらい色となる一般的なスマホカメラとは一味違った感じとなる。また自然にボケるのも魅力的だ。ただ遅いAF、発熱、タッチ不能など、不都合が多くイライラが多発。これをどう思うかで大きく評価がわかれるだろう。ソフトウェアアップデートで解決することを期待したい。とは言え、ライカ、1インチセンサーにグッときたユーザーに是非使って欲しい1台だ。