西川和久の不定期コラム

10.1型で初回4万円切りのAndroidタブレットを試す。メモリ6GBでストレージ128GB

FFF-TAB10H(スタンドは別に筆者が用意)

 FFF SMART LIFE CONNECTEDは、10.1型のAndroid 10タブレット「FFF-TAB10H」を本日(11日)発売した。価格は4万7,800円(初回のみ3万9,800円)。一足早く実機を試せたのでレポートをお届けしたい。

下位モデルからSoCを強化し、メモリ/ストレージを倍増

 同社は昨年(2020年)の3月に、下位モデルに相当する「FFF-TAB10」を発売している。こちらのスペックは、ディスプレイが10.1型液晶で1,920×1,200ドット、SoCがMediaTek MT8163、Android 9.0、メモリ3GB、ストレージ64GB、IEEE 802.11a/n、Bluetooth 4.0、500万画素前面/800万画素背面カメラ……といった内容で価格は2万9,800円(先行予約販売価格は1万9,800円)だった。

 対して今回の上位モデルは、ディスプレイは変わらず、SoCの高速化、メモリ/ストレージの倍増、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応、USB Type-C搭載を果たした。ただ、今風のスペックになっての登場となる一方で、下位モデルにはあったMicro HDMI出力がなくなっている。

【表】FFF-TAB10Hのスペック
SoCMediaTek MT8788(8コア/2GHz)
メモリ6GB(LPDDR4)
ストレージ128GB
OSAndroid 10
ディスプレイ10.1型IPS式1,920×1,200ドット(最大輝度260cd/平方m)
ネットワークWi-Fi 5、Bluetooth 4.1
インターフェイスUSB Type-C、microSDカードスロット、スピーカー、マイク、3.5mmジャック
センサー照度、接近
カメラ前面:約500万画素/背面:800万画素
バッテリ容量7,000mAh
バッテリ駆動時間最大約11時間
サイズ241.7×172×8.2mm(幅×奥行き×高さ)
重量約550g
価格4万7,800円(初回のみ3万9,800円)

 SoCはMediaTek MT8788 。8コアで構成は、Cortex-A73@2GHz+Cortex-A53@2GHz。GPUとしてMali-G72 MP3を内包している。同社によると、下位モデルに相当するFFF-TAB10搭載のMediaTek MT8163より、AnTuTuベンチマークテストで約3倍の性能とのこと。

 メモリはLPDDR4で6GB、ストレージは128GBとどちらも下位モデルから倍増。他社の同クラスのタブレットと比較しても少し多めだ。OSはAndrod 10を搭載する。

 ディスプレイは10.1型IPS式1,920×1,200ドットで最大輝度260cd/平方m。ネットワーク機能は、Wi-Fi 5とBluetooth 4.1。インターフェイスはUSB Type-C、microSDカードスロット、スピーカー、マイク、3.5mmジャック。Type-Cは映像出力非対応だ。前述したとおり、下位モデルはMicro HDMIを装備しており、本製品はこの点が劣る。カメラは前面500万画素/背面800万画素で、センサーは照度、接近に対応する。

 なお、同社の製品ページにはスピーカーがステレオとあるが、視聴して確認したところモノラルのように聞こえた。またFMラジオも搭載しているが、日本の周波数を完全にカバーしていないようだ。

 バッテリの容量は7,000mAh、最大駆動約11時間。サイズ 241.7×172×8.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量約550g。価格は4万7,800円だが、初回出荷分は3万9,800円となっている。

パネル中央上に前面カメラ、その横に照度/接近センサー。ナビゲーションボタンはソフトウェア式
左上に背面カメラ。右側にある斜めのスリットは上は放熱用、下がスピーカー
左側面にドック用のコネクタらしきものがあるが非サポート。磁石も埋め込まれている。上側面にmicroSDカードスロット、3.5mmジャック、USB Type-C
右側面に電源ボタンと音量±ボタン。下側面には何もない
microSDカードスロットはイジェクトピンが必要なタイプ
付属品はACアダプタとUSB Type-A - Cケーブル。ACアダプタのサイズは約43×33×20mm(幅×奥行き×高さ)、重量34g、出力5V/2A
重量は実測で557g
2018年モデルのiPad Pro 11(下)との比較。奥行きは長く、幅が狭い

 筐体の背面はメタリックな感じに加え、電源と音量ボタンの周辺がブラックのアクセントと、なかなかカッコいい。ただしディスプレイは狭額縁ではない。重量は実測で557g。サイズの比較に使用した2018年版iPad Pro 11が468gだったので、このクラスとしては少し重いという印象だ。USB Type-Cポートは映像出力には非対応だが、OTGには対応しており、実際にキーボードなどが問題なく動作した。

 10.1型のディスプレイはIPS式なので視野角も広く、最大輝度260cd/平方mでそれなりに明るい。輝度25%でも室内であれば普通に見られる。発色/コントラスト、そしてタッチの反応も悪くない。1,920×1,200ドットの16;10なので、縦位置でも横位置でもバランス良く表示可能だ。ただコーティングの関係なのか指紋跡は結構目立つ気がした。なお評価機には保護シートが貼られていたが、外して試用している。

 カメラは前面/背面ともにHDR対応だ。設定可能な出力解像度は背面が8M/5M/2M、前面が5M/2M/1M。動画は背面がフルHD/HD/VGS/CIF、前面がHD/VGA/CIF/QVGA。ただし、どちらも写りは良くなく作例は省略した。閲覧用として使うのなら問題ないだろう。スピーカーの出力はそこそこのバランスとパワー。3.5mmジャックからの出力も音質は同じ傾向で鳴りっぷりは良いほうだろう。

ほとんど素のAndroid 10でスッキリした構成

 Androidのバージョンは10。初回起動時のストレージ容量は128GBで、8.22GB程度使用されていた。ナビゲーションは標準でソフトウェアボタン式だが、設定でジャスチャー式にも変更可能だ。もちろんAndroid 10なのでダークテーマにも対応している。

ホーム画面
通知エリア
Googleフォルダ
タブレット情報
ストレージ
アプリ一覧

 インストール済みのアプリは上の画像にあるように極端に少ない。ほぼAndroid 10標準となる。逆にアプリ山盛りで、初回起動時、まず使わないアプリをアンインストールする手間がない分、扱いやすいかもしれない。

 ウィジェットにもも特別なものはなくあっさりしている。

ウィジェット

 FMラジオは、3.5mmジャックに接続したイヤフォンなどのケーブルがアンテナになる。出力はイヤフォンとスピーカーの切り替えが可能だ。ただ日本の周波数が76.1~94.9MHzであるのに対して、スキャンして確認できたのは88.3~100MHz。ダイレクトに指定する方法がなく、TOKYO FM(80.0MHz)がスキャンされなかったのでおそらく非対応だと思われる。

FMラジオ
FMラジオ

SoCはエントリークラスの性能

 ベンチマークテストは、簡易式でGeekBench 5.0とGoogle Octane 2.0の結果を掲載した。

 GeekBench 5.0のSingle-core / Multi-coreに関しては、Android Benchmarksで調べると、同程度のスコアとしてはSnapdragon 660が該当する。数年前のミドルレンジだ。

 そのため、2021年としては、ミドルクラスというよりエントリークラスとなるだろうか。Google Octaneは、筆者の合格ラインの1万を切っているが、9千台なのでレンダリング速度はまずまずだろう。

 実際の操作感はとくにストレスなく扱えるレベルだ。Webのレンダリングやアプリの動作などでイライラすることもない。発熱は試用した範囲でまったく気にならないレベルで、ベンチマークテスト中など負荷をかけても通常時と変わらない感じだった。

 バッテリ駆動時間の検証では、明るさと音量を50%にし、Wi-Fi接続でフルHD動画を連続再生したところ約11時間でバッテリが切れた。仕様上は最大11時間なのでピッタリだ。輝度/音量50%はそれなりに明るく、少しうるさい。そのため、通常運用でも同じくらいの時間は持ちそうだ。

GeekBench 5.0
GeekBench 5.0(OpenCL)
Google Octane 2.0
約10時間経過して残り13%

 以上のようにFFF SMART LIFE CONNECTED「FFF-TAB10H」は、IPS式10.1型1,920×1,200ドット、MediaTek MT8788、メモリ6GB、ストレージ128GBを搭載したAndroidタブレットだ。SoCはエントリークラスだが、メモリとストレージが多めなので余裕のある運用が可能となる。

 スピーカーがモノラルっぽいことや、約550gの重量、価格性能比など、気になる部分もそれなりにあるが、貴重なAndroid 10タブレットとして、初回販売価格の3万9,800円で買えるのであれば、検討価値のある製品だ。