西川和久の不定期コラム

10.2型に大型化/スマートキーボードに対応したApple「第7世代iPad」

製品写真(Apple Pencilとスマートキーボードは別売)

 Appleは9月11日、10.2型でスマートキーボードに対応した第7世代iPadを発表、9月30日から出荷を開始した。

 筆者は日ごろ第6世代iPadを使っているため、興味津々の試用レポートをお届けしたい。

10.2型、スマートキーボード対応、メモリ3GBでお買い得になった第7世代iPad

 いきなり余談で申し訳ないが、去年2018年4月に購入した話も含めご紹介した第6世代iPadだが、フチのガラスにヒビが入ってしまい(Ploom TECH+が滑り落ちて激突)、ガラスだけ交換するか(1.5万円ほどかかる)、どうせなら第7世代iPadを買うか、iPad Airは半端なのでいっそ第3世代iPad Proへ行くか……と悩んでいたところ、運良く編集部から第7世代iPadがレビュー用に送られて来た。そこで今回は「もしかしたら購入するかも!?」を前提にチェックした。

 なお電子書籍をおもに使うケースは、すでに記事が掲載されている(34,800円から買える第7世代「iPad」の使用感を確かめる~Smart Keyboardにも対応したエントリーモデル)ので、興味のある方は合わせてご覧いただきたい。

 手元に届いたのは第7世代iPad/Wi-Fi+Cellular/128GBモデル/スペースグレー/59,800円(税別)。ストレージ32GB/128GB、Wi-Fi/Wi-Fi+Cellularの組み合わせがあり、最上位モデルとなる。おもな仕様は以下のとおり。

Apple「第7世代iPad」の仕様
プロセッサA10 Fusion
メモリ3GB/LPDDR4
ストレージ32GB/128GB
OSiPadOS 13
ディスプレイ10.2型2,160×1,620ドット(264ppi)IPS
インターフェイスIEEE 801.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、800万画素背面カメラ、120万画素FaceTimeカメラ、Lightningコネクタ、Smart Connector、3.5mmヘッドフォンジャック、第1世代Apple Pencil対応
センサー指紋(Touch ID)、ジャイロ、加速度、気圧計、環境光、電子コンパス、内蔵GPS/GNSS(Wi-Fi+Cellular)
SIMnanoSIM/eSIM(データのみ)
UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA850MHz、900MHz、1,700/2,100MHz、1,900MHz、2,100MHz
GSM/EDGE850MHz、900MHz、1,800MHz、1,900MHz
LTEバンド1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/29/30/34/38/39/40/41/66/71
サイズ/重量250.6×174.1×7.5mm(幅×奥行×高さ)/約483g(約493g/Wi-Fi+Cellular)
バッテリ駆動時間最大10時間(Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生)
本対色シルバー、スペースグレー、ゴールド
税別価格34,800円から(Wi-Fi)/49,800円から(Wi-Fi+Cellular)

 SoCは第6世代と同じA10 Fusion。メモリは公開されていないが、2GBから3GBへ増量されている。ストレージは32GBもしくは128GB。OSはiPad専用となってiOSから枝分かれしたiPadOS 13を搭載。

 ディスプレイは10.2型2,160×1,620ドット(264ppi)。第6世代は9.7型2,048×1,536ドット(264ppi)だったので、縦横ともに少し解像度が高くなっている。これはほかのiPadも含め264ppiに統一している関係で、サイズが変われば自動的に解像度も変わってくる。HDやフルHDなど一般的な解像度ではなく、この手の半端なものはパネルが高くつくのだが、そこは数が見込めるiPad(Air/Pro)ならではと言ったところか。

 インターフェイスは、IEEE 801.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、800万画素背面カメラ、120万画素FaceTimeカメラ、Lightningコネクタ、3.5mmヘッドフォンジャック、第1世代Apple Pencil対応。

 ここまでは前世代と同じで、スマートキーボード用のSmart Connectorが追加された。従来はキーボードを接続する時はBluetooth経由だったので、2in1的な用途では便利だろう。

 センサーは、指紋(Touch ID)、ジャイロ、加速度、気圧計、環境光、電子コンパスと同じ。加えて、Wi-Fi+CellularモデルはGPS/GNSSを内蔵する。Wi-Fi+Cellularモデルの対応バンドなどは表のとおり。第6世代との違いは+eSIM対応となる。

 サイズは250.6×174.1×7.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量約483g(約493g/Wi-Fi+Cellular)。第6世代と比較してサイズはもちろんだが、重量も469g(約478g/Wi-Fi+Cellular)から増えている。バッテリ駆動は最大10時間(Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生)。カラーバリエーションとして、シルバー、スペースグレー、ゴールドの3色を用意。

 税別価格はWi-Fiモデルで32GB/34,800円、128GB/44,800円。Wi-Fi+Cellularモデルで32GB/49,800円、128GB/59,800円となる。内容を考えると32GBの34,800円はかなり安い。

 以上のように、第7世代iPadは、第6世代iPadと比較して、SoCはそのまま、パネルサイズが10.2型で解像度も若干アップ、メモリは2GBから3GBへ増量、スマートキーボード用のSmart ConnectorとWi-Fi+CellularモデルはeSIMを追加……とマイナーアップデート的な内容だ。

 上位機種に相当するiPad Airは、10.5型2,224×1,668ドット(264ppi)/フルラミネーションディスプレイ、SoCがNeural Engine搭載のA12 Bionic、Bluetooth 5.0対応がおもな違いとなるものの、ストレージが64GB/256GBと、32GB/128GB構成がないのも含めて、全体的に少し高めで税別54,800円からとなる。この差に2万円を見いだせるかは結構微妙なところだろう。

前面。ホームボタンを下にしたとき、中央上にFaceTimeカメラ、中央下にホームボタン。上下左右のフチの広さは第6世代と変わらない
背面。ホームボタンを下にした時、左上に背面カメラ。黒い部分はアンテナ収容スペース
左/下側面。左側面にSmart Connector。下側面にLightningコネクタとスピーカー
右/上側面。右側面にSIMスロットと音量±ボタン。上側面に電源ボタンと3.5mmイヤホンジャック
付属品。ACアダプタとUSB/Lightningケーブル
7th Generationの記述。パッケージの裏に記述がある
重量は実測で496g
第6世代iPadとの比較。パネルサイズ分だけ大きくなっている。厚みは同じ

 手元に届いたのはスペースグレイ。唯一フチが黒いタイプだ(シルバーとゴールドは白)。第6世代iPadとの比較写真をご覧いただければ分かると思うが、パネルサイズが10.2型か9.7型かの違いだけでルックスは同じだ。

 実測で496g。パネル分サイズも重量も増えているが、持ち比べても差が分からない程度に収まっている。

 前面は、中央上にFaceTimeカメラ、中央下にホームボタン。上下左右のフチの広さは第6世代と変わらない。背面は、左上にカメラ。またWi-Fi+Cellularモデルなのでアンテナを収納している黒い部分(非金属)がある(Wi-Fiモデルはない)。左側面にSmart Connector。下側面にLightningコネクタとスピーカー。右側面にSIMスロット(Wi-Fi+Cellularモデルのみ)と音量ボタン。上側面に電源ボタンと3.5mmイヤホンジャックを配置。

 スピーカーは縦位置のみでステレオとなり、横位置の時はホームボタン側に音が偏る。カメラは、800万画素背面カメラ/120万画素FaceTimeカメラともに変わっていない。iPad購入者はおそらくiPhone所有率も高いと思うので、あえてiPadで撮影する必要は無いだろう。

 10.2型のディスプレイは、明るさ(最大輝度500cd/平方m)、コントラスト、発色、視野角……すべて良好。耐指紋性撥油コーティングで指紋跡も付きにくい。相変わらず高品質なパネルだ。もちろんタッチ操作もスムーズに追従する。

 以上のように、第7世代iPadはパネルサイズ分だけ若干大きく重くなっているものの、それ以外はSmart Connectorの有無だけで、全体的にほぼ同じ。多分単体で上から見たとき(側面を見ればSmart Connectorがあるので分かる)、第6世代か第7世代か、即答できないのではないだろうか。

iPadOS搭載で使いやすく、さらにSidecarでMacのセカンドディスプレイに

 iPadOS 13は、iPhoneとiPad、共通になっていたiOSをiPad用にチューンし、枝分かれしたものだ。

 ホーム画面でのウィジェット常時表示、Split View(FacebookとInstagramが未対応なのは相変わらず)とSlide Over/Apple Pencilの機能強化、Safariのデスクトップクラスブラウズ(TweetDeckでスクロールすると妙な動きになるのが残念)など広い画面が活かせる内容となっている。

 試用したiPadOSは13.1.3。初期から結構不都合が多く、小刻みにアップデートされている。初期起動時、ホーム画面は2画面。Dockには「メッセージ」、「Safari」、「ミュージック」、「メール」、「ファイル」を配置。1画面目は「FaceTime」、「カレンダー」、「時計」、「ホーム」、「写真」、「カメラ」、「リマインダー」、「メモ」、「ボイスメモ」、「連絡先」、「マップ」、「探す」、「App Store」、「ブック」、「Podcast」、「TV」、「株価」、「計測」、「設定」。2画面目は、「Photo Booth」、「ショートカット」、「iTunes Store」、「ヒント」。ご覧のようにウィジェットを画面左側に置くこともできる。

 ストレージは、Apple IDを設定するとiCloudなどから自動的にデータが落ちてくるのでその分減っているが、128GB中8.4GBが使用済だ。eSIMに関しては、キャリア/プラン選択やQRコードを読み込まないと設定パネルが表示されないため、画面キャプチャは撮影していない。

ホーム画面1/2
ホーム画面2/2
コントロールパネル
第6世代iPadと画面解像度の違い。意外と違う
設定/一般/概要
設定/一般/iPadストレージ

 iPadOSの新機能でお気に入りは「ファイル」アプリのNAS/ストレージ対応だ(iPhoneでも使えるのでiPadOS独自ではない)。これによってNAS上にあるデータを直接読み書きでき、よりPCに近い操作が可能になった。

 またiPad(Air/Pro)をMacのセカンドディスプレイに出来る「Sidecar」もiPadOS 13の新機能だ。

 接続は、有線(USB)でも無線(Wi-Fi、同一Apple ID/iCloud ID、Bluetoothオン)でも利用できる。この時、iPadはiPad Pro、第6世代iPad以降、第5世代iPad mini以降、第3世代iPad Air、そしてMac側はMacBook Pro(2016年以降)、MacBook(2016年以降)、MacBook Air(2018年以降)、iMac(2016年以降)もしくはiMac(Retina 5K/27-inch/Late 2015)、iMac Pro、Mac mini(2018年以降)、Mac Pro(2019年)で、OSはmacOS 10.15(Catalina)の必要がある。

 比較的新しいMacにしか対応していないのは、どうやらSkylake以降のHEVC(高効率動画圧縮コーデック)にSidecarが依存しているためのようだ。対応機種だとシステム環境設定に「Sidecar」のアイコンが追加される。

 手持ちのMacBook 12 2017(最近2015から乗り換えた)が対応しているので、試してみたところ、なかなか調子いい。Wi-Fiで接続してもそれを感じさせない描画速度だ(アプリで出ている同種のものとは次元が違うスムーズさ)。

 加えてApple Pencilとタッチ操作にも対応している。前者は「Illustrator」などスタイラス入力対応のMacアプリで、ペンタブレットのように使える。後者はスクロールが2本指だったり、シングルタップ非対応など少し半端な感じだ。なぜ普通に1本指のタップやスクロールに対応しなかったのだろう。

 この点だけは不満だが、普通にセカンドディスプレイとして使うのなら文句なし(欲を言えば縦位置にも対応して欲しかった)。MacもiPadも対応機種であれば、是非試して頂きたい。

ファイルアプリでNASへ接続
システム環境設定「Sidecar」。サイドバー/Touch Barのオン/オフが可能
macOS 10.15(Catalina)でSidecar使用中(サイドバー/Touch Barなし)
サイドバー表示あり
サイドバー/Touch Barを表示あり。Touch Bar非搭載機種でも利用できる

 少し裏技的であるが、iPadOSではマウスが使える。従ってキーボードと組み合わせるとノートPCのような操作が可能となる。

 方法はBluetoothでキーボードを接続(ここではマウスは表示されない)、その後、設定/アクセシビリティで「AssistiveTouch」をONにする。マウスは、ポインティグデバイス/デバイス/Bluetoothデバイスの項目から追加する。あとはポインタのスタイル/サイズ、軌道の速さなどを好みに合わせる。

 このとき、「メニューを常に表示」をオンにすると任意の位置にホームボタンのようなアイコンが表示されるので、これをクリックすると、Windowsとは少し違った四角いメニューが表示される。もしくはこれをオフにするとマウスの右ボタンでも表示できる。

 今回、Bluetooth接続のThinkPad 日本語Keybaordを使ったが、TrackPointも含め問題なく作動した。ただしIMEのオン/オフは[無変換][変換]キーなどが使えず、Ctrl+[Space]キーでの切替となる。

 純正のMagic Mouseも試したが、この方法では接続できず(デバイス/Bluetoothデバイスの下に非対応と書かれている)、別の方法で接続はできるものの(スイッチコントロール/スイッチ/Bluetoothデバイス)、肝心のタッチによるスクロールが使えないので、あまり役に立たない。一般的なスクロールホイール付きのマウスであれば問題なくスクロールできるので、Windows用で適当なのを接続する方が良い。

 興味深いのは、この機能を使ったキーボード/タッチパッド付ケースがクラウドファンディングに出たことだろうか。おそらく他社からも同種のケースが出ると予想されるので、iPadのノートPC化はこれからが面白そうだ。

設定/アクセシビリティ/タッチ(1/2)
設定/アクセシビリティ/タッチ(2/2)
設定/アクセシビリティ/タッチ/デバイスがBluetooth接続ThinkPad Keyboard
設定/アクセシビリティ/タッチ/メニューを常に表示、もしくは右クリック
画面中央にマウスポインタが出ている
ThinkPad Keyboardを使って操作中

 ベンチマークは簡易式で、Geekbench 4とGoogle Octane 2.0、そしてバッテリベンチとしてWi-Fi接続で音量・明るさともに50%で動画の全画面連続再生を行なった(カッコ内は第6世代iPad)。結果は以下のとおり。

 第6世代とSoCが同じなので、ご覧のようにすべてのスコアが(ほぼ)同じだ。メモリが3GBへ増えている関係上、Safariで多くのタブを開いたり、複数のアプリを切り替えつつ使うなどすると差が出ると思われるが、SoCの処理能力的には変わらない。

 バッテリは、約9時間で電源が落ちた。仕様上、「Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生」で最大10時間なので、音量・明るさともに50%を考慮するとほぼそのままの結果となった。

ベンチマーク ※カッコ内は第6世代iPad
Geekbench 4/Single-Core 3,534(3,508)/Multi-Core 6,044(6,076)
Geekbench 4/Metal 13,400(12,739)
Google Octane 2.0/26,784(26,766)
8時間52分で残1%

Apple Pencilとスマートキーボード

 Apple Pencilは第6世代iPad同様、第1世代Apple Pencil対応、第2世代には非対応なので要注意。iPadOSでレイテンシの低減(9ms)や出来る操作が増えるなど、機能強化されている。

 なおApple Pencilに関しては(筆者は絵が描けないので大した内容ではないが)第6世代iPadのさいに触れているので興味がある方は参考にして頂きたい。

 第7世代iPadは、Smart Connectorを追加したことによりスマートキーボードが使えるようになった。これまでキーボードはBluetooth接続だったので、キーボード側にもバッテリ(もしくは電源供給)が必要だったが、コネクタ接続の場合は本体へ接続するだけなので、より便利に気軽に使用することができる。

 キー配列は日本語。スペースキーの両サイドにある「英数」/「かな」キーでIMEの切り替えだ。キーピッチは実測で約18mm。ただしキートップが結構小さい。打鍵感は軽いもののストロークはそれなりにある。

 重量は単体で244g、iPadと合わせて740g。一部を折り曲げて背もたれを作るため、パネルの傾きは扉の写真で固定となる。

 実際使った感じとしては、カバーにもなり、日ごろそのまま付けて持ち歩けると言う意味ではなかなか良い。重量も計740gなら一般的なノートPCよりはるかに軽い。

 肝心の入力は、ソフトウェアキーボードを使うよりは速いが、かといって(慣れの問題もあると思うが)フルサイズキーボードにはかなわない。

 筆者の場合、iPadでキーボードを使う時は、URLや検索ワード、そしてFacebookなどへの短い投稿/コメント程度なので、この範囲であればソフトウェアキーボードでとくに困らない。しかし入力しやすいとはいえ、スマートキーボードで原稿は書きたくない感じだ。置いた手が窮屈なのが最大の原因だろう。

 この辺りは個人差もあると思うので、できれば量販店などで実際試して欲しいと思う。

スマートキーボード
キーピッチ。実測で約18mm
重量。実測で244g。本体と合わせて740gとなる
カバーとして使ったところ。キーボードの部分だけ少し厚みがある

 さて、最後にまた余談になるが、結局フチのガラスにヒビが入った第6世代iPadの替わりは、第3世代iPad Pro 11/Wi-Fi/64GB/スペースグレー/中古(iPad Wi-Fi/32GB×2よりは安い)となった。

 第6世代から第7世代iPadは、ご覧のように通常用途では大差なし、iPad Airは内容の割に割高感がある。iPad Pro 11にした理由はいくつかあるが、ホームボタン無し/Face IDのクールなルックス(SidecarでMacBook 12と並べた時の雰囲気も含む)、Type-C、縦位置でも横位置でもステレオになる4スピーカー、フルラミネーションディスプレイ/広色域ディスプレイ(P3)のパネル、と言った感じだろうか。残念なのは3.5mmイヤフォンジャックがなくなったところ。

 Apple Pencilを使わないのに贅沢という声もあると思うが、iPadやiPad AirだとまたそのうちProが欲しくなりそうなので「ならば!」と奮発した次第。中古とはいえ、ちょっとしたPCが買える金額となるものの、すでにノートPCも含めPC系は飽和状態。まぁいいだろう的な感じだ。参考までにGoogle Octane 2.0は42万越えと、噂どおりの爆速だった。

 残るは年末24回の残が終わるiPhone Xを売却、iPhone 11 Proを購入し、このシリーズを完結したい。MacBook 12 2017 i5/8GB/512GB、第3世代iPad Pro 11(Wi-Fi/64GB)、iPhone 11 Pro(64GBの予定)とあれば、しばらくは使える(遊べる)だろう。

第7世代iPadと第3世代iPad Pro 11との比較。高さはほぼ同じだがiPad Pro 11の方が幅は広い
第6世代iPad/第7世代iPad/第3世代iPad Pro 11の画面解像度比較

 以上のようにApple「第7世代iPad」は、第6世代のSoCはそのまま、パネルを10.2型へと大型化、メモリ3GBへと増量、Smart Connector追加、そしてWi-Fi+CellularモデルはeSIM対応となったiPadだ。

 Wi-Fi/32GBで税別価格34,800円と内容を考えるとコストパフォーマンスも高い。さらにmacOS Catalina+Sidecar狙いでiPadを追加購入するとしても、この価格なら気楽に手が出せる。

 仕様上、とくに気になる部分はなく、第5世代以前を持っていて(さすがに第6世代とは僅差なのでそのままで良いと思う)、買い替えを考えているiPadユーザーすべてにおすすめできる逸品といえよう。