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Microsoft"ちょまど"さん直伝! Surface三種の神器を使ったイラストテク

~ちょまどさんによる描き下ろし「初音ミク」

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Microsoftちょまど(千代田まどか)さん(左)

ゲストはMicrosoftのちょまどさん!

若杉:今回紹介する製品は、先鋭的だし、特徴もいっぱいあります。ただ、ある意味、鉄板、定番と言えるものです。

勝又:今までになかった、王道という感じですか?

若杉:王道というか、その筋では知らない人はいないという感じのものを取り上げます。それが、マイクロソフトの新しい「Surface Pro」です。

 Surface ProについてはすでにPC Watchでレビューもやってます。この、定番とも言えるSurface Proの特徴として「クリエイターにすごく向いている」というのがあります。もっと言えばイラストを描いたりするのに向いている。

 Surfaceシリーズって、ペンとセットで使うというのが定番の使い方になっていて、そういう使い方をしている人も多いです。今回はペンと、それから「新兵器」もありますので、それを楓ちゃんにも試してもらおうと思います。

勝又:新兵器? なんだろう?

若杉:ですが、ぼくはあいにく、イラストといっても落書き程度のものしか描けないです。「けんたろうす」に半歩およばないくらいの自認はあるので、今日はぼくの代わりと言ってはなんですが、ゲストに来ていただきました。

勝又:そうですね。それでは、ご登場いただきましょう。Microsoftの「ちょまど」こと、 千代田まどかさんです。よろしくお願いします。

テキストにはないトークも収録した動画もぜひご覧ください
時間がない方のためのショートバージョンです

ちょまど:よろしくお願いします。

若杉:ちょまどさんの本来のお仕事はXamarin関係なんですけれども、実は個人的にイラストも描かれていると。それも相当お上手だということで、Surface Proのお絵かきをレクチャーしていただくにあたってこれ以上の適任はないということで、お忙しいなか来ていただきました。

 今回はちょまどさんにSurface Proを使ったお絵かきテクニックについて教えてもらって、楓ちゃんもそのテクニックを学んでもらいたいと思います。

お題は初音ミク

若杉:先ほど、秘密兵器としてSurface Pro以外にも使うものをここに2つほどありますので、紹介してもらってもよろしいですか?

ちょまど:はい。1つめは新しくなったSurface Penです。もう1つは「Surface Dial」ですね。

勝又:ダイヤル?

ちょまど:くるくる回したり、ぽちぽちって押したりして使います。

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若杉:ではちょまどさんにイラストを描いてもらおうかなと思うのですが、題材は何でしょうか。

ちょまど:「初音ミク」です。大好きなので。

【お詫び】本記事に関しまして、記事掲載後に、今回の記事における「初音ミク」の利用がピアプロ・キャラクター・ライセンスの許諾内容に該当しない旨の指摘がありました。指摘を受けクリプトン社様に確認したところ、本記事での形態における利用については、別途個別の許諾を必要とする旨の回答をいただきました。その上で、クリプトン社様より改めて許諾をいただき、本記事および動画の掲載を継続させていただいておりますことをお伝えいたします。

この記事・動画ではピアプロ・キャラクター・ライセンスに基づいてクリプトン・フューチャー・メディア株式会社のキャラクター「初音ミク」を描いています。

Surface Dialはアンドゥに活用

若杉:今回はSurface Proとペンを使っていくんですが、この組み合わせだと、ペンの筆圧を検知する段階が4,096段階で使えます。前のシリーズだと1,024段階でした。その辺は描いている途中で線の太さとかで表現できるかなと思います。

ちょまど:今回は縦で描きたいので、(Surfaceの)キーボードを外して、縦のタブレットモードにしますね。

若杉:ちょうどA4の用紙、ポートレートとか縦位置と同じ感じですね。

勝又:拡大は手でやるんですね。

ちょまど:一応Dialでもできるのですが、私はアンドゥにしか使わないので。Dialを押すとメニューが出て、動作を選べます。

勝又:漫画とかイラストを描きはじめたのっていつごろなんですか?

ちょまど:物心ついた頃にはもう描いてました。私は元々体が弱くて、よく重い小児喘息で入院していたんです。なので、入院中の娯楽といったら絵を描くくらいしかなくて。

勝又:小さい頃は紙とペンでお絵かきを楽しんでたんですね。

ちょまど:はい。で、ちょうど今、下書きが終わりました。

デジタルのメリット

若杉:見たところ鉛筆で描いたような風合いの下書きですね。下書きだから薄い色で描いているんですか?

ちょまど:これはまず普通に描いて、線の濃度を23%に落としています。

若杉:色を変えるのではなくて、レイヤーの色の濃度を変えたわけですね。

 レイヤーの概念はCLIP STUDIO PAINTだけでなく、「Photoshop」などいろんなソフトにあるのですが、これを上手く使えるのも技術のうちですね。たとえば今ちょまどさんが描いている絵の場合は、書き終わった下書きの上にレイヤーを追加して清書することができます。描き終わったら下書きのレイヤーを非表示にすれば、下書き自体を消さなくて済むわけです。別のところに描いているので、見えてはいるけど、混じらない。

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ちょまど:これもデジタルにハマる理由の1つですね。たとえばアナログだと鉛筆で描いて、ペン入れをした後に消しゴムをかけなくてはいけないのですが、あまりかけすぎると紙が傷んでしまうこともありますし。

若杉:これくらいのイラストをモノクロで描くと、どのくらいの製作時間になるんですか?

ちょまど:緊張していなければ30分くらいですね。

勝又:先ほどおっしゃったように、紙のダメージを気にしなくていいとか、デジタルのメリットはいっぱいありますよね。

ちょまど:そうですね。消しゴムをかけまくると紙の繊維がけばけばしてしまって、あとから水彩で色をぬると滲んだりするんです。

若杉:あとは修正も楽ですよね。ペンとインクで清書していても、間違ってしまうことはあるわけです。漫画やイラストでは、間違えたらホワイトを乗せて見えなくする作業が必要になります。それに色を塗りつぶすのも大変じゃないですか。それがデジタルなら「ここを塗りつぶす」というツール一発でできるし、修正も、消したりとか、以前触れた「ペイント3D」みたいに、1つ前の作業に戻る、アンドゥもあるし。

ちょまど:アンドゥは本当に素晴らしい機能ですよ。

ちょまどさんは液タブ派

若杉:今はSurfaceを液晶ペンタブレットとして使っていますが、画面のないペンタブレットを使ったことってありますか?

ちょまど:あります。最初に使ったのがそれでした。

若杉:それといわゆる液タブを比べて、どっちの方が使いやすいとかってありますか?

ちょまど:人によりますが、私は断然液晶ペンタブレットが好きです。直接描けるのはいいですね。とくにSurfaceの新しいペンは、本当に紙に描いているかのように、繊細に描けるし、反応速度もラグを感じさせないです。

若杉:ちょまどさんは細かくDialでアンドゥしていますよね。線を消す作業はなくて、間違えたら戻す。

ちょまど:線をたくさん描き直すので。

若杉:マウスだと絵を描くのは大変なんですよね。以前、楓ちゃんにペイント3Dを使ってもらったときも、マウスで文字を書くのがすごく大変だったみたいで。

勝又:私はマウスしか使ったことがないのですけど、大変でしたね。

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若杉:文字もそうですが、ものを描くときにペンという形状は合っていると思いますね。マウスよりはむしろ指のほうが描きやすいかもしれないくらい、マウスとイラストの相性は良くないと思うんです。

ちょまど:私は自分のPCとペンタブをゲットしたのが大学に入ってからです。入学祝いに両親に買ってもらいました。それまではペンと紙でアナログで絵を描いていたので、「無限にインクが使える! コピックも買わなくていいんだ!」と思いました。

 私が高校生の頃はコピックって当時1本400円くらいした記憶があるので、高かったなあという覚えがあります。肌色だけでも5色くらいはほしかったのですが、高すぎて買えなかったです。

若杉:以前、別の企画で漫画向けのPCを作ろうという話になったとき、その時はプロの漫画家さんに協力してもらったんですが、その方はデジタルで描かれてて、その方はデジタルのメリットとして、スクリーントーンを挙げていました。

 キャラクターの髪の毛とかに中間色、たとえば薄いグレーっぽい色にしたいときなんかにはスクリーントーンというものをシールのように貼り付けて、はみ出た部分はカッターで切らないといけなかったんですが、これってすごくめんどくさいし、さらに光沢を表現するために削ったりもしないといけない。そして1枚のシートが高い。でもこれがデジタルなら無限に使えるので、時間もコストが減らせます。

ちょまど:自分でトーンを作っちゃうこともできますしね。CLIP STUDIO PAINTには写真を取り込んで、背景っぽく線画にする機能もありますよ。

若杉:背景を3Dとして取り込む機能もありますね。たとえば今いる部屋の3Dモデルを取り込むと、自由に角度とか奥行きとかが変えられるわけですよ。特定の角度で背景を設定して、その上にキャラクターを描き込んでいくこともできるようになっています。

Surface ProとSurface Penの描き心地

若杉:絵を描く時って「描き味」も重要じゃないですか。デジタルで描くときにも、ペン先と液晶の摩擦との相性もあると思うんですけど、最新のSurface Proとペンの描き心地って、実際のところどうなんですか?

ちょまど:すごく良いです。遅延もないし、本当に紙に描いてるように滑らかで、すごく描きやすいです。

若杉:これを見てる方の中にも、ちょまどさんのように大学に入ってからSurfaceを買ってもらった人とか、自分でバイトして買おうと考えている人もいると思うんですが、じゃあSurfaceでイラストを描いたり、漫画を描いてみたりしようかな、と思ってる人にも自信を持っておすすめできると。

ちょまど:あとデジタルの良いところは、絵を瞬時に反転させて見られるところですね。私は絵を描いていると絵に歪みが出てくるんですが、時々反転させることで、絵の歪みが発見しやすいんですね。これが紙だと、裏返して光に透かしたりとかしないといけないのですが、デジタルだと非常に便利ですね。もうアナログには戻れないと思います。

若杉:今は一枚絵を描いていただいてるんですが、ちょまどさんは漫画も描かれてるんですよね。

ちょまど:はい。「はしれ!コード学園」というプログラミング言語を擬人化した漫画を描いています。

若杉:ぼくはまだちょっと未見で申し訳ないのですが、それはたとえばC#さんとか、Pythonさんとかが出てくる感じなんですか?

ちょまど:Pythonさんはまだ出てきていないんですが、そんな感じです。C#ちゃんとかCちゃん、Javaちゃんとかがいます。

Surface Dialの使い道

若杉:あとSurfaceの特徴としては、画面の縦横比率が3:2なんですよね。TVとかだと16:9が主流なんですが、3:2ってA4用紙の比率と大体同じくらいなんですよ。その辺で16:9と比べての良さって何かありますか?

ちょまど:やっぱり3:2のほうが良いですね。うまく言えないんですが、紙に起こすときのように感覚がつかみやすいし、横長の絵を描く時に感じが良いように思えるんです。16:9よりも描きやすい気がします。

勝又:絵のほうは目を描き込んでいるところですね。

若杉:描いている途中の絵をズームできるというのもデジタルのメリットですよね。細かいところは元のサイズだと描ける範囲が狭くて難しいところを、拡大すれば楽に塗れるし、間違いがないかを確認できますよね。塗りつぶしをするときに点が離れていたりすると、そこから色がはみ出てしまうので、そういうチェックですね。

ちょまど:いま、ブラシサイズを変えたのをSurface Dialでやりました。

若杉:CLIP STUDIOは結構Surface Dialに対応しているんですね。Surface Dialはいろんな使い方ができますが、ソフト側できちんと対応しないと、使い方が限定的になってしまうんですよね。作業のアンドゥ/リドゥや拡大/縮小くらいは対応していなくてもできるのですが、対応していれば、いろんなメニューに対応させられます。

ちょまど:そうですね。いろんなコンテキストに合わせて、よしなにやってくれます。

勝又:ほかにSurface Dialとかペンの便利な使い方とかあるんですか?

ちょまど:ダイヤルを回してブラシのサイズを変える使い方もしています。

若杉:CLIP STUDIOはWin32のいわゆるデスクトップアプリなんですが、ストアアプリのUWP版もあります。開発元のセルシスさんは結構、UWPとかSurface Dialへの対応など、最新のものに積極的に対応を図るメーカーだなという印象があります。

ちょまど:完成しました。

勝又:お疲れ様でした!

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楓画伯もSurfaceにチャレンジ

若杉:「ガジェ活」なので、楓ちゃんにもSurface Proの描き心地を試しながら、ちょまどさんにSurface Dialの使い方もレクチャーしてもらいつつ、絵を描いていただこうと思います。ペンの筆圧がわかるような作業ってありますか?

ちょまど:カンバスに自分の名前を書いてみるというのはいかがでしょう。

勝又:うん、なんだか不思議な感じ。

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若杉:さすがに筆とは感触が違うんですが、画面を見ると筆っぽい感じで書けているんですよね。見るべきところは、ペンの設定を何も変えてないのに、力下限だけで滑らかに筆圧の違いが表現できているところです。筆圧の表現はマウスでは無理ですしね。

ちょまど:では早速お絵かきしてみましょう。

勝又:……ちょっとこれ、歴代で一番いい感じじゃないですか? 楓史上もっともうまくいってるやつ。

ちょまど:すごくいいですね。かわいいと思います。

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若杉:色を着けたりもできますか?

ちょまど:もちろん。じゃあレイヤーを替えてみましょう。色を着けるのはキーボードのほうがいいかもしれません。

勝又:わっ、これ便利!

ちょまど:影をつけるとそれっぽい絵になりますよ。絶対にはみ出さない絵を描けることがデジタルの良さですよね。ここはアナログだと気を遣わないといけない部分なんですけど。

若杉:だいぶダイヤルも使いこなせてきましたね。今日初めて使うんですよね?

勝又:はい。先生が良かったですから。

若杉:ダイヤルもペンもSurface Proのオプション扱いですが、イラストをはじめ制作などの用途にSurfaceを使いたい場合は、検討に値すると思います。

勝又:できました!

若杉:この猫の名前、何にしましょうか。

勝又:何にしようかな……「くま」で。

若杉:皆さん、これは「くま」です。

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楓画伯作、クマ

読者プレゼントをご用意

若杉:今回は「三種の神器」、Surface ProとPen、そしてDialの3つを使って、ちょまどさんにデジタルならではのイラストの描き方を教えていただきました。これだけ見てイラストが描けるようになるというわけではないですが、もし興味を持ってもらえたのであれば、一度触れてみていただきたいですね。

勝又:私は今回初めて使って、今までのマウスと比べて、描きやすさとか作りやすさにすごく感動しました。まさに段違いでしたね。やっぱり、絵を描くのは楽しいなと思いました。

 そして、今回、読者プレゼントとして、ちょまどさんの描かれたイラストの入ったオリジナルタンブラーを2つ、ご用意しています。

 さらに、Xamarinの本を1冊、プレゼントとして持ってきていただきました。

ちょまど:これは青柳(臣一)さんという超すごいエンジニアの方が書いた本で、出版社の方から推薦文をお願いされまして。実際に読んでみてこれはいいな、と思ったのでお受けして、最初のほうのページに、この本の何が良いかというのを書かせていただいてます。

若杉:ではこのページにサインを書いていただきましょう。

ちょまど:「Xamarinはいいぞ!」って書こう。

若杉:ではこのタンブラー2つとXamarin解説本をそれぞれ1名の方にプレゼントさせていただきます。

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プレゼントの応募受付は終了いたしました。多数のご応募ありがとうございました。

🄫 Crypton Future Media, INC. piapro.net

勝又 楓

MC・タレント。平成5年生まれ。静岡県出身。 学生時代の朗読経験とミスコン出場の経験を経て、MC・タレントとして活動中。 最近の夢は、スマートフォンを2台持ちすること。

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若杉 紀彦

関根 慎一