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さよならSkype。5月にサービス終了、後継は無料版Teams

 米Microsoftは、インスタントメッセージングおよび音声/ビデオ通話サービスの「Skype」を2025年5月に終了すると発表した。Skypeユーザーは今後、無料版のMicrosoft Teamsに移行され、既存アカウントで直接ログインできるようになる。

 Skypeは2004年に登場したインスタントメッセージングや音声/ビデオ通話サービスおよびソフトウェア。2011年にMicrosoftに買収され、それまでMicrosoftが提供していた同様のサービス「Windows Live Messenger」を統合する形で残り現在に至る。今回はそのSkypeを廃止し、代わりに無料版のTeamsへの統合を行なう格好。

 無料版のTeamsでは、1:1やグループ通話機能、メッセージング、ファイル共有といったSkypeと同等の中核機能を提供しているほか、会議のホスト、カレンダーの管理、コミュニティの設立や参加といった機能も無料で提供している。Teamsもすでに数億人のユーザーを抱えており、仕事、学校、家庭で使っているという。過去2年にわたってTeamsユーザーがミーティングで過ごした時間は4倍になったという。

 移行は段階的に行なわれる。まずは本日より、TeamsおよびSkype Insiderプログラム加入者を対象に、Skypeアカウントで無料版Teamsにログインできるようになり、これを順次ロールアウトする。Skypeアカウントで無料版Teamsにログインすると、チャットおよび連絡先は自動的に表示されるようになる。移行期間中、TeamsユーザーおよびSkypeユーザーは相互に通話やチャットが行なえる。

 Teamsに移行したくない場合は、チャットや連絡先、通話履歴を含むSkypeのデータをエクスポートできる。

 国際/国内の電話と通話可能な有料の機能に関しては新規提供しなくなる。既存のサブスクリプションユーザーに関しては、次のリニューアルまでSkypeクレジットやサブスクリプションを使える。5月以降にまだ残額がある場合、Skypeダイヤルパッドは、SkypeのWebポータルもしくはTeams内で使える。