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シャープ「Mebius Pad TA-H10L-B」

~WQXGA表示対応10.1型IGZO搭載のWindowsタブ

シャープ「Mebius Pad TA-H10L-B」
発売中

価格:オープンプライス

 シャープから、超高解像度表示対応の10.1型液晶を搭載するWindows 8.1タブレット「Mebius Pad」が登場した。過去にシャープが発売していたWindows PC「Mebius」シリーズが復活したことも大きな話題だが、2,560×1,600ドットの超高解像度表示に対応するIGZO液晶を採用する点や、標準でNTTドコモのXiに対応する無線WAN機能を搭載する点など、機能面で充実している点も大きな特徴となっている。

 今回、製品版相当の試用機を試用する機会を得たので、ハードウェアを中心に見ていきたいと思う。なお、本製品は業務向けとして位置付けられており、現時点では一般ユーザー向けに市販されていない。

久しぶりに登場したシャープ製Windows PC

 元々シャープは、国内でも有数のPCメーカーだった。1978年に発売された「MZ-80K」を皮切りに、「MZ」シリーズや「X1」シリーズ、「X68000」シリーズなど、一世を風靡したPCを多数発売してきた。Windows PCとして発売されていたのがMebiusシリーズで、デスクトップPCやノートPCなどを発売していたが、2009年に登場した液晶タッチパッド搭載ノート「PC-NJ70B/80B」を最後にPCの生産を終了し、長年続いていたPC事業から撤退していた。

 そのシャープが「Mebius Pad TA-H10L-B」(以下、Mebius Pad)でPC市場に戻ってきた。新製品は、プロセッサにBay Trail-TことAtom Z3770を採用するWindows 8.1タブレットだ。詳しいスペックは後述するが、基本スペックに関してはBay Trail-T搭載のWindows 8.1タブレットとして標準的なものとなっている。ただし、標準でワイヤレスWAN機能を搭載するなど、他のWindows 8.1タブレットにはない特徴も多くあり、久々のPCではあるが、かなり意欲的な製品に仕上がっている。

 本体デザインは、四隅こそ丸みがあるが、側面は直線的で、液晶面と裏面は完全なフラット形状となっており、ソリッドで鋭い印象を受ける。本体カラーはブラックで、背面は光沢感の強い処理が施されているため、高級感を感じられる。ただし、光沢が強くカラーがブラックということもあって、指紋の痕がかなり目立つ点は気になる。頻繁に指紋の痕を拭うなどの配慮が必要だろう。

 本体サイズは、265×171×9.5mm(幅×奥行き×高さ)。フットプリントは、10.1型液晶を搭載するWindowsタブレットとしてはほぼ標準的な大きさだが、10mmを切る薄さを実現している点はなかなか魅力的だ。

 また、国内メーカー製タブレットらしく、防水防塵機能をサポートしている。防水機能はIPX5/7等級、防塵機能はIP5X等級に準拠しており、風呂場など水回りでの利用も安心だ。大きな特徴の1つと言っていいだろう。

 重量は、公称で約595g、実測では584gであった。Bay Trail-T搭載の10.1型タブレットでは、重量が600gを超える製品も多く、Mebius Padは比較的軽量な部類に入ると言っていい。AndroidタブレットやiPad Airなど500gを切るタブレットも存在しており、それらには見劣りするものの、防水防塵に対応するWindowsタブレットで600gを切るのは、十分に満足できる軽さと言える。

本体正面。見た目は一般的なタブレットと大きく変わらない
フットプリントは、265×171mm(幅×奥行き)。同じく10.1型液晶を搭載するソニーのAndroidタブレット「Xperia Tablet Z」(右)と比べて、ほぼ同じ大きだ
下部側面。側面はほぼ垂直で、直線的なデザインを採用している
左側面。側面部はモザイク状の模様が施されている
高さは9.5mmと10mmを切る。7.2mmと圧倒的な薄さを実現するXperia Tablet Z(右)よりは厚いが、それでも十分な薄さといえる
上部側面
右側面
背面。本体色はブラックで、背面は光沢感が強く高級感がある
光沢感が強いため、指紋の痕が目立つ点は少々気になる
IPX5/7準拠の防水機能、IP5X準拠の防塵機能にも対応。風呂場での利用も問題ない
重量は、公称で約595g、実測では584gと600gを切る軽さを実現。防水防塵対応の10.1型Windows 8.1タブレットとしては、十分な軽さと言える

2,560×1,600ドット表示対応のIGZO液晶を搭載

 Mebius Padの最大の特徴となるのが、搭載する液晶の仕様だ。サイズは10.1型で、2,560×1,600ドットと、フルHDを凌駕する超高解像度表示に対応している。競合製品にも、10.1型で同等の超高解像度表示に対応する液晶パネルを搭載する製品がいくつか存在しているが、それら同様に、圧倒的に高精細な表示が可能となっている。

 実際に画面に表示される映像や文字を見ると、その緻密さに圧倒される。文字はアイコンの文字などの小さなものまで非常になめらかに表示され、映像も細かな部分まで潰れることなく表示できる。特に、デジタルカメラで撮影した画像など、高解像度の映像を表示させた場合には、立体的に見えてくる。画素密度は約300ppiで、画面に近付いてもドットは全く認識できない。加えて、発色の鮮やかさやコントラストの高さも非常に優れており、表示クオリティの高さはトップクラスだ。

 これだけの高精細表示に対応しているため、デスクトップの表示文字サイズは標準で最大に設定されている。文字サイズを100%に設定すると、アイコンの文字サイズが1mmを切るほどに小さくなり、視認性が大きく低下してしまう。このあたりは、超高精細液晶について回る問題だが、文字サイズの変更によって、表示できる情報量と視認性をユーザーが自由に設定できる点は、超高解像度液晶の大きなメリットでもある。

 ちなみに、液晶パネルは、シャープが誇るIGZOを採用している。IGZOのため、WQXGAという超高解像度表示に対応しながら、省電力性を実現している点も大きなポイントだ。

2,560×1,600ドット表示対応の10.1型IGZO液晶を搭載。圧倒的な高精細表示はもちろん、発色も鮮やかで、トップクラスの表示品質を誇る
デジタルカメラで撮影した写真を全画面表示しても、細部まで潰れることなく緻密に表示される
全画面に表示した写真の一部を拡大して撮影したもの。岩肌の模様も潰れることなく表示されていることがわかる
標準では文字サイズが200%に設定されており、この状態ではブラウザの情報量もフルHD未満となる
それに対し、文字サイズを100%に設定した状態では、圧倒的な情報量を表示可能となるが、文字が非常に小さくなり、視認性が大きく低下する
こちらは、文字サイズが200%の状態でのアイコンの表示の様子
こちらは、文字サイズを100%に設定した場合のアイコン
文字サイズが100%の状態では、アイコンの文字は1mmを下回る小ささとなる

付属の専用タッチペンで軽快なペン入力が可能

 Mebius Padの液晶表面には、10点マルチタッチに対応する静電容量方式タッチパネルが搭載されている。タッチの操作性は申し分なく、軽快な操作が可能だった。さらにMebius Padには、標準でタッチペンが付属しており、ペン入力も可能となっている。

 このタッチペンは、デジタイザではなく、筆圧検知などには非対応。ペン先の移動に対する追従性も、デジタイザに比べるとやや劣る印象だ。それでも、ペン先が細いことや、液晶パネルにタッチパネルを直接貼り付けるダイレクトボンディングにより、ペン先と液晶表示部の視差も少なく、細かな文字などもなかなか軽快に入力できる。ただ、ペンを本体に収納するなどの仕組みが用意されていない点は少々残念だ。

専用のタッチペンが標準で付属する。ペンへの追従性はデジタイザに劣るが、なかなか軽快な入力が可能だった
手書きノートアプリ「ペンソフトモバイル」が付属し、購入直後からペン入力を活用できる

操作性を高める独自UI「QuickAgent」を搭載

 Windowsタブレットを使っていて気になるのが、タッチのみでの各種入力の面倒さだ。タッチでの文字入力時には、標準のスクリーンキーボードの利用が基本となるが、標準のスクリーンキーボードはサイズが大きく、画面の半分近い領域が隠れてしまい、アプリの使い勝手を損なってしまう。また、「Ctrl+C」など、複数キーの同時押しを必要とする機能の利用も面倒だ。そこで、Mebius Padでは、「QuickAgent」という独自UIを用意することで、タブレットの操作性を高めている。

 QuickAgentは、本体右側面にある「QUICKボタン」を押すことで起動する。画面右側に表示され、色温度などの画面表示モードや省電力設定、無線設定などの変更や、搭載機能のオン/ オフなどがワンタッチで行なえる。また、スマートフォンのようなフリック入力などに対応する文字入力機能も搭載している。こちらは、スマートフォン感覚での文字入力が行なえるのはもちろんだが、標準のスクリーンキーボードのように画面を大きく隠すことがない。このスクリーンキーボード機能はATOKベースとなっており、予測変換など効率の良い入力が可能なのも嬉しい。

 さらに、キーボードショートカット機能も非常に便利だ。半円状のUIに、コピーやペーストなど、複数のキー同時押しで利用する機能などがあらかじめ登録されており、ワンタッチで機能を呼び出せる。また、ショートカットの内容は8つの機能を1シートとして複数シートが用意されており、登録内容も自由にカスタマイズ可能となっている。加えて、ExcelやWordなど、特定のアプリケーションに特化したシートも用意されており、特定のアプリを起動している場合には、自動的にそのアプリ用のシートに切り替わるため、使い勝手も優れる。

 ハードウェアを出すだけでなく、使い勝手を高めるための独自アプリを用意し標準で搭載しているところなどからも、Mebius Padに対するシャープの強い意気込みが感じられる。

タブレットの操作性を高める独自UI「QuickAgent」を搭載する
QuickAgentは、本体右側面のQUICKボタンを押すことで起動できる
QuickAgentはデスクトップ画面右に表示され、画面表示モードや省電力設定、無線機能のオン・オフやミュートなどの操作がワンタッチで行える
スマートフォン同等のインターフェイスでの文字入力機能も用意。画面の大部分を隠すことなく、フリック入力や手書き入力での軽快な文字入力が可能だ
QWERTYキー入力も可能。日本語入力システムはATOKをベースとしており、入力効率も優れる
キーボードショートカット機能で、タブレットでは使いづらい機能をワンタッチで呼び出せる
キーボードショートカットの内容は、自由に編集できる
特定アプリ利用中にのみ表示されるショートカットも用意。例えばIE利用時にキーボードショートカットを起動すると、IE用のメニューに切り替わる
スマートフォンなどと連携する機能も用意
NFC対応スマートフォンに「QuickAgentLink」というアプリをインストールしておけば、NFCでタッチするだけで写真を簡単に転送できる

オプションのクレードルでデスクトップ的な使い方も可能

 基本スペックは、Bay Trail-T搭載の10.1型Windowsタブレットとしてほぼ標準的なものとなっている。CPUはAtom Z3770を採用し、メインメモリは標準でLPDDR3-1066を4GB搭載する。内蔵ストレージは、64GBのeMMCを採用する。

 無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANと、Bluetooth 4.0+HSを標準搭載。また、NTTドコモのXi(LTE)に対応するワイヤレスWAN機能も標準搭載される。対応するSIMは、NTTドコモのXiおよびFOMAに対応するSIMと、NTTドコモの通信網を利用するMVNOのSIMとなる。実際に、IIJの「IIJmio高速モバイル/D」のSIMを取り付けてみたが、問題なくLTEでのデータ通信が可能だった。

 センサー類は、GPS、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、照度センサー、近接センサーを搭載。また、NFCも搭載しており、NFC対応のスマートフォンなどとの連携も簡単に行なえる。カメラは、裏面に約800万画素のメインカメラに加え、液晶面にも約200万画素のカメラを備える。

 側面のポートは、本体が防水防塵機能に対応していることもあり、左側面のヘッドフォン/マイク共用ジャック以外は、全てパッキン付きのカバーで覆われている。左側面のカバー内部には、電源コネクタとMicro USB 3.0ポートを備える。充電は、基本的には付属のACアダプタを利用するが、USB 3.0ポート経由での充電にも対応しており、一般的なUSB ACアダプタを利用した充電が可能なのは嬉しい。本体に標準サイズのUSBポートが用意されないのは少々残念だが、標準のUSB 3.0ポートに変換する変換ケーブルが付属する。本体上部のカバー内部には、microSDカードスロットと、ワイヤレスWAN用のSIMカードスロットを備える。対応するSIMカードはMicro SIMとなる。物理ボタンは、上部側面に電源ボタン、右側面にQUICKボタンとボリュームボタンが用意されている。

 製品パッケージには、Mebius Pad本体以外に、専用タッチペン、USB 3.0変換ケーブル、Micro USB 2.0変換コネクタに加え、充電クレードルが標準で付属する。本体にも充電用の電源コネクタは用意されるが、充電クレードルを利用した充電の方が圧倒的に利便性が高い。また、オプションとして拡張クレードルも用意。拡張クレードルには、HDMI出力、USB 2.0×3ポート、100BASE-TX対応のEthernetポートが用意され、周辺機器も圧倒的に扱いやすくなる。外部ディスプレイを接続し、キーボードとマウスを接続すれば、デスクトップPC的な使い方も可能だ。

左側面には、ヘッドフォン/マイク共用ジャックと電源コネクタ、Micro USB 3.0ポートを備える。電源コネクタとMicro USB 3.0ポートは防水のため蓋で覆われている
上部側面には、Micro SIMカードスロットとmicroSDカードスロットを備える。こちらも蓋で覆われている
SIMカードスロットにMVNOのSIMを取り付けてみたが、問題なくLTE通信が可能だった
上部側面右側には電源ボタンを配置
右側面には、QUICKボタンとボリュームボタンを配置
裏面に約800万画素のカメラを搭載
液晶面上部にも約200万画素のカメラを搭載している
液晶面のWindowsボタンはタッチセンサー式だ
裏面にはNFCも備える
裏面下部には、クレードル用の端子がある
製品に添付する充電クレードル
付属のACアダプタを充電クレードルに接続しておけば、簡単に充電可能
こちらは、オプションの拡張クレードル
拡張クレードルの背面には、HDMI出力、USB 2.0×2ポート、100BASE-TX対応のEthernetポートを用意
右側面にもUSB 2.0ポートがある。USB 3.0ポートがないのは残念だが、Mebius Padの拡張性を大きく高めてくれる
拡張クレードルと外部キーボード、マウスを用意すれば、デスクトップPCのような使い勝手も実現できる
USB 3.0変換ケーブルが付属。本体のMicro USB 3.0ポートに接続することで、USB機器を接続し利用できる
Micro USB 2.0変換アダプタも付属する
付属のACアダプタ。小型で携帯性も抜群だ
ACアダプタの重量は、付属の電源ケーブル込みで実測179gだった

性能は競合製品とほぼ同等

 では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。今回利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark 7 v1.4.0」、「PCMark Vantage Build 1.2.0」、「PCMark05 Build 1.2.0 1901」、「3DMark Professional Edition v1.1.0」、「3DMark06 Build 1.1.0 1901」の5種類。比較として、富士通の「ARROWS Tab QH55/M」と、Acerの「Iconia W4」の結果も加えてある。

 結果を見ると、搭載プロセッサやメモリ容量、液晶の表示解像度などほぼ仕様の同じARROWS Tab QH55/Mと比べ、PCMark 7などの総合ベンチマークテストでは、ほぼ同等のスコアを記録していることがわかる。それに対し、3D描画能力に関しては、Mebius Padの方がARROWS Tabよりやや上回っている。ARROWS Tabでは、高負荷時に裏面がやや高温になる場面があるのに対し、Mebius Padでは、ARROWS Tabほど高温にならないという印象だった。うまく放熱処理ができていることで、高負荷時でも高い能力が引き出せているものと考えられる。


Mebius Pad TA-H10L-BARROWS Tab QH55/MIconia W4
CPUAtom Z3770(1.46/2.40GHz)Atom Z3770(1.46/2.40GHz)Atom Z3740(1.33/1.86GHz)
ビデオチップIntel HD GraphicsIntel HD GraphicsIntel HD Graphics
メモリLPDDR3-1066 4GBLPDDR3-1066 4GBLPDDR3-1066 2GB
ストレージ64GB SSD64GB SSD64GB SSD
OSWindows 8.1 ProWindows 8.1Windows 8.1
PCMark 7 v1.4.0
PCMark score249725182505
Lightweight score130114301414
Productivity score101510901042
Entertainment score163816701704
Creativity score456345014495
Computation score674261415903
System storage score332237003783
Raw system storage score95512131316
PCMark Vantage Build 1.2.0
PCMark Suite514049355351
Memories Suite278229152852
TV and Movies SuiteN/AN/AN/A
Gaming Suite375528004271
Music Suite480963795358
Communications Suite646461666307
Productivity Suite465741745360
HDD Test Suite80801147013337
PCMark05 Build 1.2.0
PCMark ScoreN/AN/AN/A
CPU Score475146873793
Memory Score335032672916
Graphics ScoreN/A1203N/A
HDD Score78651036012258
3DMark Professional Edition v1.2.250
Ice Storm154601045114774
Graphics Score147971000014509
Physics Score183631241515778
Ice Storm Extreme906062278971
Graphics Score787954578002
Physics Score190681230315574
3DMark06 Build 1.2.0 1901
3DMark Score192817122037
SM2.0 Score639574675
HDR/SM3.0 Score748653808
CPU Score212320051841

 次に、バッテリ駆動時間だ。Mebius Padの公称のバッテリ駆動時間は、約15.5時間とされている。それに対し、Windowsの省電力設定を「バランス」、バックライト輝度を40%に設定し、無線LANのみを有効にした状態で、BBenchでキー入力とWeb巡回にチェックを入れて計測したところ、約9時間56分であった。公称よりも5時間ほど短かったが、公称の駆動時間はJEITA測定法での計測時間のため、この程度の差が出る。とは言え、ほぼ通常利用に近い環境で、約10時間の駆動が可能なら、1日の外出時でもバッテリ残量を気にせず利用できると考えていいだろう。

一般ユーザー向けの発売に期待

 Mebius Padは、WQXGA表示対応の10.1型IGZO液晶の採用や、LTE対応ワイヤレスWAN機能の標準搭載、防水防塵対応、Bay Trail-T搭載による十分な処理能力と長時間のバッテリ駆動など、魅力的な機能が満載となっており、競合の10.1型Windows 8.1タブレットと比較しても遜色のない魅力が備わっている。

 ただ、現時点ではMebius Padシリーズは業務用として位置付けられており、残念ながら一般ユーザーが購入する手段がない。これだけ完成度の高い製品なので、是非とも一般ユーザー向けの販売も実現してもらいたい。なお、現時点では一般ユーザー向けの販売は決まっていないものの、前向きに検討しているとのことで、期待して待ちたいと思う。

(平澤 寿康)