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Intel N100とファンレス駆動!静音派注目の7万円台14型ノート。「mouse B4-I1U01PG-B」

マウスコンピューターのmouse B4-I1U01PG-B。直販価格は7万9,800円から

 ビジネス、ゲーミング、クリエイターなど多彩なPCを展開しているマウスコンピューターから静音派に注目の新製品が登場した。それがCPUにIntel N100を搭載する14型のノートPC「mouse B4-I1U01PG-B」だ。直販価格は7万9,800円から。実用的な性能を備えながらファンレス駆動を実現した本機のレビューをさっそくお届けしよう。

注目のN100搭載でファンレス駆動を可能に

 mouse B4-I1U01PG-Bは、Intelのエントリー向けモバイルCPU「Intel N100」(4コア/4スレッド)を搭載し、ファンレス駆動を実現しているのが最大の特徴だ。Intelでは第12世代Coreから、性能重視のPコア、効率重視のEコアを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャを採用しているが、Intel N100はそのうちEコアだけを採用したCPU。

 Eコアだけで性能は大丈夫なの? と思うところだが、そこは現行世代だけあり、これまでエントリー向けモバイルCPUの主力だった「Celeron N4120」から大幅に性能向上を果たしている。Intel N100搭載のエントリー向けのノートPCや小型デスクトップPCが注目を集めているのは、低価格でも実用性が格段にアップしたためだ。

 動作クロックは最大3.4GHzとそこそこ高めだが、消費電力の目安になるTDPはわずか6W。当然発熱も小さいため、ファンレスを実現できている。圧倒的に低発熱、低消費電力なのもIntel N100の強みだ。

 なお、グラフィックス機能はCPU内蔵の「UHD Graphics」を使用している。最大動作クロックはわずか750MHz、実行ユニットは24基とかなり控えめなスペック。3D系のゲームをプレイするのは難しいと考えておこう。

CPUは4コア/4スレッドのIntel N100。第12世代Core(Alder Lake)のEコアだけを採用しているのが特徴
GPUはCPU内蔵のUHD Graphicsを使用している
【表1】mouse B4-I1U01PG-Bの仕様
CPUIntel N100(4コア/4スレッド)
メモリDDR4-3200 16GB
ストレージ256GB SSD
液晶1,920×1,080ドット表示対応14型
OSWindows 11 Home
インターフェイスUSB 3.0 Type-C(データ通信専用)、USB 3.0 Type-C(USB PD専用)、USB 3.0、USB 2.0、HDMI、microSDカードスロット、100万画素Webカメラ、ステレオスピーカー、音声入出力端子
無線Wi-Fi 6、Bluetooth
本体サイズ325.2×218.8×19.4mm
重量約1.33kg

タフなボディで毎日の持ち歩きも安心

 本体をチェックしていこう。特徴と言えるのは、カバンに入れやすい19.4mmの薄型ボディながら米国国防総省制定のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠したタフな作りであること。MIL規格は衝撃、低圧(高度)、高温、低温、温度変化、湿度、振動、船舶振動の8項目をクリアする必要があり、満員電車でも安心して持ち歩ける(ただし、破損や故障しないことを保証するものではない点は注意したい)。

 シルバー基調のシンプルなデザインで、仕事、学業など用途や場所を選ばず使いやすい。ファンレスなので、図書館やカフェなど静かな場所でも動作音を気にする必要がないのは大きな強みだ。寝室など、静かに使いたい場所にも向いている。サイズは325.2×218.8×19.4mmで、重量は1.33kgだ。

用途や場所を選ばず使いやすいシンプルなデザイン
キーボードの右下にはMIL規格に準拠していることを示すシールが貼られている
ディスプレイは180度開くことが可能。プレゼンなどで相手に画面を見せたいときにも便利だ
重量は筆者の実測で1,332gとほぼ公称スペック通りだった

長時間の入力も快適なキーボードと、実用性の高い14型フルHD液晶

 キーボードはオーソドックスな日本語配列だ。特別小さくなっているキーはほとんどなく、初めてでもスムーズに入力できた。キーピッチは約19.1mm、キーストロークは約1.2mmで適度にクリック感もあり、剛性も十分高い。長時間でも気持ちよく使えるという感触だ。

 左下の「Fn」キーとファンクションキーを組み合わせることで、タッチパッドの有効や無効の切り替え、マイクやスピーカーのミュート、音量や輝度の調整、画面キャプチャ、機内モードなどを実行できる。タッチパッドは実測で約121×73mmと広かった。

キーボードは日本語配列。バックライトは備わっていない
キーピッチ約19.1mm、キーストロークは約1.2mm
タッチパッドは約121×73mm

 画面サイズは長時間の作業もしやすい14型で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)だ。リフレッシュレートは一般的な60Hzで映り込みのない非光沢仕様だ。ディスプレイの上部には100万画素のWebカメラを搭載。物理的なシャッターが搭載されているので、使わない時はWebカメラを隠せてプライバシー対策もバッチリだ。マイクも内蔵されており、底面にはステレオスピーカーが搭載されているので、ビデオ会議などにも対応できる装備が整っている。

ディスプレイは14型で解像度はフルHDだ
左右から見ると若干暗くなるが、正面から見るのが基本のノートPCにおいては問題ないだろう
ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラとデュアルアレイマイクを内蔵。物理的なシャッターも備わっている
ステレオスピーカーは底面に用意されている

 インターフェイスは左側面にUSB 2.0、microSDカードスロット、ヘッドセット端子を搭載。右側面にはUSB 3.0 Type-C(データ通信専用)、USB 3.0、HDMI出力、USB 3.0 Type-C(USB PD専用)が備わっている。

 ACアダプタ用の端子も存在しているが、基本充電はUSB 3.0 Type-C経由となり、65WのUSB PD対応アダプタが付属。別のUSB PD充電器でも充電可能なので、自宅用と外出用と使い分けもしやすい。筆者の手持ちの65W出力対応のType-Cアダプタでも問題なく充電できるのを確認した。また、無線LANはWi-Fi 6E(最大2.4Gbps)に対応し、Bluetooth 5もサポートする。

左側面にUSB 2.0、microSDスロット、ヘッドセット端子
右側面にUSB 3.0 Type-C(データ通信専用)、USB 3.0、HDMI出力、USB 3.0 Type-C(USB PD専用)
充電はUSB Type-C経由で65WのUSB PD充電器が付属する
USB PD充電器の重量は99gとかなり軽量だ

Webブラウザなど一般的なアプリなら十分快適

 ここからは、基本性能を見ていこう。ベンチマークは「PCMark 10」、「3DMark」、「Cinebench R23.200」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」、「CrystalDiskMark」だ。動作モードといった機能は用意されていないので、デフォルト設定でテストしている。

【表2】ベンチマーク結果(PCMark 10など)
PCMark 10
PCMark 10 Score2,016
Essentials4,832
Productivity3,163
Digital Content Creation1,456
3DMark
Time Spy261
Fire Strike938
Wild Life2,872
Night Raid3,161
Cinebench R23.200
CPU(Multi Core)1,120
CPU(Single Core)422

 PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の“Essentials”で4,100以上、表計算/文書作成の“Productivity”で4,500以上、写真や映像編集“Digital Content Creation”で3,450以上が快適度の目安となっているが、Essentialsはクリア。Productivityのスコアも3,000を超えており、一般的なアプリであれば十分快適に動作できるパワーがある。ただ、クリエイティブ系の作業を行なうにはやや厳しいところだ。

【表3】ベンチマーク結果(ゲーム)
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
1,280×720ドット 標準品質(ノートPC)1,763
1,920×1,080ドット 標準品質(ノートPC)1,236

 ゲームに関しては、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」が1,280×720ドット、1,920×1,080ドットとも標準品質(ノートPC)で“設定変更が必要”という評価。描画負荷が軽い設定でもこの結果なので、3D系のゲームプレイは難しい。

【表4】ベンチマーク結果(ストレージ)
SSDをCrystalDiskMark 8.0.4で計測
1M Q8T1 シーケンシャルリード2,290.4MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト1,096.81MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード1,284.69MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト874.15MB/s
4K Q32T1 ランダムリード107.61MB/s
4K Q32T1 ランダムライト95.87MB/s
4K Q1T1 ランダムリード41.58MB/s
4K Q1T1 ランダムライト44.43MB/s

 ストレージには、PCI Express 3.0 x4接続のNVMe SSDを搭載されていた。シーケンシャルリードが2,290.4MB/s、シーケンシャルライトが1,096.81MB/sとなった。特別高速ではないが、一般的な用途では十分。ストレージ速度に不満を感じることはないだろう。

 ファンレス駆動なので、温度も気になるところ。Cinebench R23を10分間動作させてCPU温度がどう変化するのかHWiNFO Proの数値を追った。

CPUの温度推移

 CPUをフルに使う非常に負荷の高いCinebench R23を10分連続で実行しても最大57℃、平均で約54.3℃と完全に心配のいらない温度。一般的な使い方なら温度が問題になることはまずないだろう。ファンレスでも安心して使えることが分かる。

静かに使える手頃な14型ノートPCを求めているなら◎

 エントリー向けのノートPCだが、一般的なアプリなら問題なく使える性能を備え、14型のディスプレイにシャッター付きのWebカメラ、使いやすいキーボードと作業しやすい環境が整っている。何よりファンレス駆動なので、ファンの音を気にせずどこでも使えるのは大きな強み。ファンの風切り音が苦手な人にもオススメだ。

 また、3年間センドバック修理保証に24時間365日の電話サポートとマウスコンピューターならではの手厚いサポートがあるのもポイントだ。