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iPhone 14 Pro Maxはプロの道具として妥協を許さない人が選ぶべきスマホだ

Apple「iPhone 14 Pro Max」。直販価格16万4,800円~23万9,800円

 Appleは9月16日、iPhone 14シリーズを発売した。最上位のiPhone 14 Pro Maxおよび無印のProを含めた新要素としては、小型化されたパンチホール「Dynamic Island」、常時表示ディスプレイ、4,800万画素メインカメラ、2倍望遠カメラ(クアッドピクセルセンサーを活用)、Apple ProRAW、ProResビデオ、マクロ撮影、LiDARスキャナなどが挙げられる。ここでは「iPhone 14 Pro Max」の実機レビューをお届けしよう。

外観上の最大の変化は小型化されたパンチホール「Dynamic Island」

 iPhone 14 Pro MaxはOSに「iOS 16」、SoCに「A16 Bionicチップ」を採用。ストレージは128GB、256GB、512GB、1TBが用意。メモリ容量についてはいつも通り非公表だが、複数のベンチマークソフトのシステム情報で1TBモデルが6GBのメモリを搭載していることを確認した。

 ディスプレイは「Super Retina XDRディスプレイ」と呼ばれる6.7型OLED(2,796×1,290ドット)。ディスプレイにおける今回最大のトピックは、小型化されたパンチホール「Dynamic Island」と、常時表示ディスプレイだ。この2つについては章を分けてレビューしていこう。

ディスプレイは「Super Retina XDRディスプレイ」と呼ばれる6.7型OLED。ノッチ(切り欠き)が小型化されたパンチホール「Dynamic Island」が採用された
左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Pro Max。iPhone 14 Pro Maxは前面カメラ部が小型化されている

 カメラは、メインカメラ(4,800万画素)、超広角カメラ(1,200万画素)、2倍望遠カメラ(1,200万画素)、3倍望遠カメラ(1,200万画素)、フロントカメラ(1,200万画素)という構成。メインカメラはiPhone 13 Pro/Pro Maxと比べて、解像度が1,200万画素から4,800万画素、センサーサイズが65%大型化。またメインカメラの中央部分をクロップすることで、「2倍望遠カメラ」というモードを新設している。

リアカメラは、メインカメラ(4,800万画素)、超広角カメラ(1,200万画素)、3倍望遠カメラ(1,200万画素)という構成。またフラッシュ、LiDARスキャナも配置されている
左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Pro Max。同じ比率で見るとわずかに大きくなっているのが分かる
左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Pro Max。上は側面に、下はカメラにピントを合わせて撮影している。iPhone 14 Pro Maxは本体の奥行きは7.85mmだが、カメラ部は実測12mm。カメラ部を保護するケースは必須装備だ

 通信機能は5G(Sub6)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応。インターフェイスはLightning(USB 2.0)を引き続き採用している。

 筆者自身は充電には「MagSafe充電器」を使用しており、撮影した写真、動画はAirDropでMacBookに転送しているが、メインのデスクトップPCに写真、動画を高速に直接転送できないことを非常に不便に感じている。有線インターフェイスを高速な規格に変更するなり、Windows用にAirDropを用意するなり、何らかの改善がなされることを望みたい。

 防水防塵性能は引き続きIP68。安全のための機能として緊急SOS、衝突事故検出が新たに追加された。衛星経由での緊急SOSは米国とカナダより提供を開始し、日本での対応は未定。早期に対応することを期待したい。

 本体サイズは160.7×7.85×77.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は240g。バッテリ容量は非公開だが、バッテリ駆動時間はビデオ再生で最大29時間、ビデオ再生(ストリーミング)で最大25時間、オーディオ再生で最大95時間とされている。

 今回どうしても触れておかなければならないのは価格。128GB版で16万4,800円、256GB版で17万9,800円、512GB版で20万9,800円、1TB版で23万9,800円とさらに高価なスマートフォンとなってしまった。個人的には、15万円を超えるスマートフォンは使っていて緊張を強いられる。

 今回の高価格は原材料費の高騰、円安などが原因ではあるが、フラグシップスマートフォンと言えどももう少し気楽に扱える価格帯まで下がってほしいものだ。

下面にはLightning(USB 2.0)を用意
上がiPhone 14 Pro Max(ディープパープル)、下がiPhone 13 Pro Max(シエラブルー)。一筋の傷も付けたくないほど美しい側面だ
これはiPhone 13 Pro Maxの下面アップ。「医療に使われるレベルのステンレススチール」でもLightningケーブルの抜き差しで微細な傷が付く。充電はMagSafeなどのワイヤレス充電がおすすめだ
右側面にはサイドボタン、左側面にはSIMトレイ、音量ボタン、着信/サイレントスイッチを配置
SIMトレイはNano SIM仕様。デュアルeSIMも利用できる
本体の実測重量は240.3g
iPhone 14 Pro Maxのパッケージ。iPhone 13 Pro Maxはカメラを装備した本体背面の写真を掲載していた。iPhone 14 Pro MaxではDynamic Islandをアピールしているのだろう
パッケージには、iPhone 14 Pro Max、USB-C - Lightningケーブル、マニュアル、SIMピン、ロゴシールが同梱
【表1】「iPhone 14 Pro Max」と「iPhone 13 Pro Max」のスペック
製品名iPhone 14 Pro MaxiPhone 13 Pro Max
OSiOS 16iOS 15
CPUA16 Bionicチップ
(高性能コア×2+高効率コア×4を搭載した6コアCPU、5コアGPU、16コアNeural Engine)
A15 Bionicチップ
(高性能コア×2+高効率コア×4を搭載した6コアCPU、5コアGPU、16コアNeural Engine)
メモリ6GB(※ストレージ1TBモデルで確認)6GB(※ストレージ1TBモデルで確認)
ストレージ128GB、256GB、512GB、1TB128GB、256GB、512GB、1TB
ディスプレイSuper Retina XDRディスプレイ
6.7型OLED、2,796×1,290ドット、460ppi、最大120Hz ProMotionテクノロジー、最大輝度(標準)1,000cd/平方m、ピーク輝度(HDR)1,600cd/平方m、ピーク輝度(屋外)2,000cd/平方m、P3、コントラスト比2,000,000:1、耐指紋性撥油コーティング、Dynamic Island、常時表示ディスプレイ
Super Retina XDRディスプレイ
6.7型OLED、2,778×1,284ドット、458ppi、最大120Hz ProMotionテクノロジー、最大輝度(標準)1,000cd/平方m、ピーク輝度(HDR)1,200cd/m²、P3、コントラスト比2,000,000:1、耐指紋性撥油コーティング
通信Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0
WWAN5G(Sub6)5G(Sub6)
インターフェイスLightning(USB 2.0)Lightning(USB 2.0)
カメラ【メインカメラ】(4,800万画素、F1.78、24mm、第2世代センサーシフト光学式手ぶれ補正、7枚構成レンズ、100%Focus Pixels)
【超広角カメラ】(1,200万画素、F2.2、13mm、6枚構成レンズ、100%Focus Pixels)
【2倍望遠カメラ】(クアッドピクセルセンサーを活用、1,200万画素、F1.78、48mm、第2世代センサーシフト光学式手ぶれ補正、7枚構成レンズ、100%Focus Pixels)
【3倍望遠カメラ】(1,200万画素、F2.8、77mm、光学式手ぶれ補正、6枚構成レンズ)
【フロントカメラ】(1,200万画素、F1.9、6枚構成レンズ、Focus Pixelsを使ったオートフォーカス)
【メインカメラ】(1,200万画素、F1.5、26mm、センサーシフト光学式手ぶれ補正、7枚構成レンズ)
【超広角カメラ】(1,200万画素、F1.8、13mm、6枚構成レンズ)
【3倍望遠カメラ】(1,200万画素、F2.8、77mm、光学式手ぶれ補正、6枚構成レンズ)
【フロントカメラ】(1,200万画素、F2.2)
バッテリ容量非公表非公表
バッテリ駆動時間ビデオ再生:最大29時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大25時間
オーディオ再生:最大95時間
ビデオ再生:最大28時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大25時間
オーディオ再生:最大95時間
バッテリ充電時間約30分で最大50%
(別売りの20W以上のUSB ACアダプタを使用)
約30分で最大50%
(別売りの20W以上のUSB ACアダプタを使用)
本体サイズ
(幅×奥行き×高さ)
160.7×7.85×77.6mm160.8×7.65×78.1mm
重量240g238g
防水防塵性能IP68IP68
センサーFace ID、LiDARスキャナ、気圧計、ハイダイナミックレンジジャイロ、高重力加速度センサー、近接センサー、デュアル環境光センサーFace ID、LiDARスキャナ、気圧計、3軸ジャイロ、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー
安全のための機能緊急SOS、衝突事故検出
セキュリティFace ID(顔認証)Face ID(顔認証)
カラースペースブラック、シルバー、ゴールド、ディープパープルグラファイト、ゴールド、シルバー、シエラブルー、アルパイングリーン
発売時価格128GB版 : 16万4,800円
256GB版 : 17万9,800円
512GB版 : 20万9,800円
1TB版 : 23万9,800円
128GB版 : 13万4,800円
256GB版 : 14万6,800円
512GB版 : 17万800円
1TB版 : 19万4,800円
現在価格同上128GB版 : 15万9,800円
256GB版 : 17万4,800円
512GB版 : 20万4,800円
1TB版 : 23万4,800円

「Dynamic Island」はUIのマジックだ

 今回iPhone 14 Pro Maxを試用していてもっとも驚かされたのが「Dynamic Island」のUIの巧みな処理だ。例えばiPhone 14 Pro Maxを机の上などに置いておいて、上スワイプしてから手に持って顔認証を行なった際には、「Dynamic Island」がいったん大きくなり、その後ロック解除とともに小さくなる。

 ほかにも通知などの際に「Dynamic Island」はサイズを変えるが、そのおかげで普段は小さく感じられるのだから不思議だ。

「Dynamic Island」はサイズが変化することで、通常時が小さく感じられる

 また「Dynamic Island」周囲の黒地にアイコンや画像、アニメーションなどを表示することで、あたかも2つ目のディスプレイのように演出している。

 赤外線カメラ、投光イルミネーター、ドットプロジェクタ、フロントカメラなどで構成されている前面カメラ部は、小さくすることや、アンダーディスプレイカメラ化は難しいのだと思われる。しかし、それを逆手にとって新機能として位置づけているのはUIのマジックと言えよう。

着信すると「Dynamic Island」が大きくなり、相手の顔画像、名前、拒否アイコン、応答アイコンが表示。応答アイコンをタップすると「Dynamic Island」は小さくなるが、タップすると「電話」アプリに切り替えられる
受話時の「Dynamic Island」のエフェクト
「Suica」で支払いをすると「Dynamic Island」に大きくアニメーションが表示され、その後残高のみが表示される。支払金額を確認する必要がなければ、通常の通知は無効にしてもよさそうだ
Suica利用時の「Dynamic Island」のエフェクト
上から「YouTube」、「ミュージック」、「マップ」アプリ使用中、「AirPods」装着直後、充電中の「Dynamic Island」の表示。

「常時表示ディスプレイ」は過去のOLED搭載機にも提供されるべきだ

 一方「常時表示ディスプレイ」は、Androidスマートフォンに有機ELディスプレイが搭載されたのとほぼ同時に実現しており、目新しさはないというのが正直なところだ。

 また、iPhone 14/14 Plusや、過去の有機ELディスプレイ搭載iPhoneに「常時表示ディスプレイ」が提供されない明確な理由が分からない。環境への負荷を軽減するのであればスマートフォンは可能なかぎり長く利用できるべき。そのためには、OSの新機能は実現可能であれば過去の機種にも遡って提供されるべきだと強く思う。

一番左が「常時表示ディスプレイ」機能で画面が暗くなっている状態。タップしたり、端末を持ち上げると画面が明るくなる
「iOS 16」はロック画面にウィジェットを配置する機能が追加。ロック画面で長押しすると「カスタマイズ」ボタンが表示され、ウィジェットの設定画面に移行可能だ

CPU性能は例年通り着実に進化

 それでは恒例のベンチマークを実施してみよう。今回は下記のベンチマークを実行した。比較対象機種は「A15 Bionicチップ」を搭載する「iPhone 13 Pro Max」だ。

  • 総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark V9.1.2」
  • CPU/GPUベンチマーク「Geekbench 5.4.4」
  • マシンラーニングベンチマーク「Geekbench ML 0.5.2」
  • 3Dベンチマーク「3DMark Wild Life Extreme」
  • ストレージベンチマーク「Jazz Disk」
  • ミュージックビデオを連続再生(輝度100%、音量25%)

 まずCPU性能を単独で見てみると、iPhone 14 Pro MaxはiPhone 13 Pro Maxに対して、「AnTuTu Benchmark V9.1.2」のCPUで約115%、「Geekbench 5.4.4」のMulti-Core Scoreで約114%のスコアを記録している。

AnTuTu Benchmark V9.1.2
Geekbench 5.4.4

 ちなみに過去記事によれば「iPhone 12 Pro Max」から「iPhone 13 Pro Max」のCPU性能の向上も113~114%相当だった。順当な結果と言えるだろう。

 一方、「Geekbench ML 0.5.2」は約112%、「3DMark」は約109~112%相当のスコアを記録している。「A14 Bionicチップ」から「A15 Bionicチップ」に変更された際にはGPUが4コアから5コアに増やされたので、GPU性能が最大で150%相当のスコアを記録していたが、今回は比較的小幅のスコア増に留まっている。

Geekbench ML 0.5.2
3DMark
Jazz Disk

 バッテリベンチマークについては、ディスプレイ輝度100%、音量25%という条件で端末内のミュージックビデオを連続再生したところ、iPhone 14 Pro Maxが19時間53分13秒、iPhone 13 Pro Maxが17時間53分13秒動作した。

左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Pro Maxの「バッテリーの状態」。一応1年間使ったiPhone 13 Pro Maxも「最大容量100%」と表示されていた

 ただし、iPhone 13 Pro Maxは「バッテリーの状態」が「最大100%」と表示されていたが、1年間使っていた端末だ。あくまでも参考値として捉えてほしい。ちなみに過去記事で新品のiPhone 13 Pro Maxで計測した際には、20時間10分46秒動作している。

iPhone 14 Pro Maxは、ディスプレイ輝度100%、音量25%という条件で端末内のミュージックビデオを連続再生したところ、19時間53分13秒動作した
iPhone 13 Pro Maxは、ディスプレイ輝度100%、音量25%という条件で端末内のミュージックビデオを連続再生したところ、17時間53分13秒動作した。ただし「バッテリーの状態」で「最大100%」と表示されていたとは言え、1年間使っていた端末だ。あくまでも参考値として捉えてほしい

ProRAW解像度の4,800万画素はよほどの絶景に出会ったときのモード

 最後にカメラテストを実施しよう。iPhone 14 Pro Maxと同じカメラを搭載したiPhone 14 Proのカメラ性能を引き出した作例は別記事をご覧いただきたい。

 筆者はiPhone 14 Pro MaxとiPhone 13 Pro Maxのカメラ任せで、Apple ProRAWで撮影し、DNGファイルをJPG画像に変換して下記に掲載している。ホワイトバランスや露出などの補正はいっさい行なっていない。

 さて両機種の写真を比べてみた感想だが、4,800万画素イメージセンサーを搭載したメインカメラ、そしてその中央部分をクロップする2倍望遠カメラの精細さは間違いなく高い。

 ただ、その差は相当拡大して初めて違いに気がつくレベルで、例えば48型TVなどで全画面表示しても容易には分からない。となるとProRAW解像度の4,800万画素モードを常用するかどうかは微妙だ。現像するのは面倒だし、ファイルサイズも画像によっては90MBを超えてしまう。よほどの絶景に出会ったときに活用するモードだと思う。

 さて、ちょっと驚かされたのが動画の手ぶれ補正機能「アクションモード」。iPhone 14 Pro MaxとiPhone 13 Pro Maxを器具に固定して、同じ条件で歩いたり、走ったり、階段を上ったりしてみたが、iPhone 14 Pro Maxは揺れや回転を大幅に低減してくれる。

 しかし、iPhone 13 Pro Maxにも光学式手ぶれ補正がメインカメラと望遠カメラに入っており、電子式手ぶれ補正を強力にかけるだけの処理性能も備えている。まったく同じとは言わないが、従来モデルにも同様の機能を提供してほしいと思う。

左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Pro Maxの撮影フォーマットの設定画面。iPhone 14 Pro MaxはProRaw解像度を4,800万画素に設定して撮影した
作例
iPhone 14 Pro Maxで撮影(超広角カメラ)
iPhone 13 Pro Maxで撮影(超広角カメラ)
iPhone 14 Pro Maxで撮影(メインカメラ)
iPhone 13 Pro Maxで撮影(メインカメラ)
iPhone 14 Pro Maxで撮影(メインカメラ2倍)
iPhone 13 Pro Maxで撮影(メインカメラ2倍)
iPhone 14 Pro Maxで撮影(望遠カメラ3倍)
iPhone 13 Pro Maxで撮影(望遠カメラ3倍)
iPhone 14 Pro Maxで撮影(望遠カメラ15倍)
iPhone 13 Pro Maxで撮影(望遠カメラ15倍)
iPhone 14 Pro Maxで撮影(メインカメラ)
iPhone 13 Pro Maxで撮影(メインカメラ)
iPhone 14 Pro Maxで撮影(メインカメラ)
iPhone 13 Pro Maxで撮影(メインカメラ)
iPhone 14 Pro Maxで撮影(ナイトモード)
iPhone 13 Pro Maxで撮影(ナイトモード)
左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Pro Maxで撮影した写真を拡大したもの。iPhone 14 Pro Maxは最上階の格子もしっかりと写っており、4,800万画素の解像度の高さが威力を発揮している
左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Pro Maxで撮影した写真を拡大比較したもの。iPhone 14 Pro Maxは4,800万画素の中央部分をクロップした1,200万画素で撮影、iPhone 13 Pro Maxは1,200万画素を2倍デジタルズームで撮影されている。こちらもディテールに大きな違いが表われている
左がiPhone 14 Pro Max、右がiPhone 13 Pro Max。条件を揃えて、歩き、走り、階段を上って、手ぶれ補正効果を比較してみた
iPhone 14 Pro MaxはiPhone 13 Pro Maxよりも手ぶれを大幅に低減している

プロの道具として一切の妥協を許さない方こそが選ぶべき端末

 iPhone 14 Pro Maxが現時点で最高峰のiPhoneであることは間違いない。個人的にはパンチホールを逆手に取った「Dynamic Island」を非常に気に入っており、多くのアプリが対応することを楽しみにしている。

 性能的に大きく進化したのはカメラだが、そのスペックを必要とする方がどのくらいいるのかという点には疑問を感じる。そういう意味では、プロの道具として一切の妥協を許さない方こそが選ぶべき端末と言えるだろう。