買い物山脈
初めて小さいほうの「iPhone 14 Pro」を買ってみた
2022年12月13日 06:27
- 製品名
- iPhone 14 Pro
- 購入価格
- 22万4,800円
- 購入時期
- 2022年9月
- 使用期間
- 約3カ月
私史上初めて、小さいほうのiPhone Proモデルを購入
私は今年、初めて小さいほうのiPhone Proである「iPhone 14 Pro」を購入した。UltraやMaxに限らず、最近のスマホは大きすぎると感じていたからだ。
筆者はiPadとApple Watchを所有しており、じっくりWebやコンテンツを見る際にはiPad、通知はApple Watchを利用している。スマホの主目的はカメラ、メールやSNSの返信、通信手段(音声通話やテザリング)だ……ということにいまさら気付いて、今年は「iPhone 14 Pro」の購入に至ったのである。
購入するための軍資金作り
高価なフラグシップスマホを購入するためにはお金が必要。ということで購入前には、軍資金の調達に奔走している。主な原資になるのはもちろん、現在使っているiPhone。知り合いのITライターの中にはこれまで購入したスマホのすべてを手元に残している方もいるが、筆者は古いデバイスは基本的にすべて売却している。
新製品を購入するにあたっては旧製品を売るタイミングがなかなか悩ましい。筆者はPC、スマホ類を売る際には基本的に「じゃんぱら」さんを利用しているが、新製品発表後はガックンガックン買い取り価格が落ちていくのである。本当に心臓に悪い。
筆者はこれまで「iPhone 13 Pro Max 1TB」(国内版SIMロックフリー)を使っていた。iPhoneの値上げが発表された7月某日には、本製品の買い取り価格は16万3,000円だったが、9月10日には14万6,000円、9月12日には14万1,000円、9月29日には13万9,000円、10月5日には13万6,000円となっていた。あくまでもその時点の買い取り価格なので、その前に下がっていた可能性はある。
新型iPhoneがいつぐらいに発表されるのか分かっていたとしても、ほかのデバイスを試用するためにiPhoneが必要になるので、1台も手元にないのはITライター稼業に支障が出る(リーカーのツイート前に予言しておくと、iPhone 15は2023年9月発表だ)。
また、新しいiPhoneをレビューする際には、比較対象として前モデルが必要になる。というわけでジリジリと買い取り価格が下落していくのを、じっと耐えなければいけないのである。本当に辛い。
約5.6万円で1年間使えたと考えれば納得感はある
さて、2022年10月に「iPhone 14 Pro Max」のレビュー記事をPC Watch編集部に納品した私は、速攻で「iPhone 13 Pro Max 1TB」を「じゃんぱら」さんに送付した。というか原稿納品予定日の翌日に「じゃんぱらおまかせ買取サービス」の集荷を依頼していた。なぜなら私は締め切りを守るからだ。
それはさておき、iPhone 13 Pro Max 1TBの購入金額が19万4,800円、買い取り上限金額が13万9,000円。差額は5万5,800円だ。毎年スマホを買い換えるなんて因果な商売だとは思いつつも、約5.6万円で「iPhone 13 Pro Max 1TB」を1年間使えたと考えれば納得感はある。よくある言い換えでは、1日あたり約153円だ。
機種名 | 購入時期 | 購入金額 | 売却時期 | 売却金額 | 差額※ | 差額/365日 |
---|---|---|---|---|---|---|
iPhone 7 Plus 256GB ブラック | 2016年9月9日 | 10万7,800円 | 2017年10月1日 | 7万5,000円 | 3万2,800円 | 89.86円 |
iPhone X 256GB スペースグレイ | 2017年10月27日 | 12万9,800円 | 2018年10月2日 | 8万円 | 4万9,800円 | 136.44円 |
iPhone XS Max 256GB ゴールド | 2018年9月14日 | 14万1,800円 | 2019年10月17日 | 8万2,000円 | 5万9,800円 | 163.84円 |
iPhone 11 Pro Max 512GB ミッドナイトグリーン | 2019年9月14日 | 15万7,800円 | 2020年11月21日 | 10万円 | 5万7,800円 | 158.36円 |
iPhone 12 Pro Max 512GB パシフィックブルー | 2020年11月6日 | 15万800円 | 2021年10月7日 | 9万5,000円 | 5万5,800円 | 152.88円 |
iPhone 13 Pro Max 1TB シエラブルー | 2021年9月17日 | 19万4,800円 | 2022年10月13日 | 13万9,000円 | 5万5,800円 | 152.88円 |
iPhone 14 Pro 1TB ディープパープル | 2022年9月9日 | 22万4,800円 | ? | ? | ? | ? |
ちなみに、今回購入したiPhone 14 Pro 1TBは22万4,800円。iPhone 13 Pro Max 1TBが上限金額の13万9,000円で売れたので、追加の出費は8万5,800円となった。この差額は不要品を売却したり、仕事を増やしたりでまかなった。
iPhone 13 Pro Maxは端子周りに極小の傷をたくさん付けてしまった。iPhone 12 Pro Maxのときには減額とはならなかったものの、今年はいったいどうなることかとドキドキしていたが、結果は問題なし。しかし来年はどうなるかわからないので、今後は一切Lightning端子を使うのをやめることにした。つまりAppleの「MagSafe充電器」を購入したわけである。
来年、iPhone 14 Pro 1TBを1年間いくらで使えたことになるかどうかは、「神」と「じゃんぱら」さんのみが知る。来年もできるだけ高値で売却できることを祈りたい。
今回はさすがにAppleCare+に加入
筆者はスマホにフィルムを貼り、ケースを装着して使用することにしている。絶対にだ。これまでスマホを落としたことはあっても(私物を油断して落とした)、ボディが傷ついたり、画面が割れたことは一度もない。というわけでGalaxyのFoldシリーズ以外のスマホで保険に入ったことはなかった。
ただ、iPhone 14 Pro 1TBは22万4,800円だ。修理代金も、画面のひび割れ(前面のみ)で5万800円、背面ガラスの損傷で7万5,800円、バッテリ交換で1万4,900円、背面カメラで2万9,800円、その他の損傷で9万9,800円と非常に高額である。
さすがに最大9万9,800円の出費が突然発生したら厳しすぎる。というわけで今回は、月額1,600円の「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」に加入した。盗難・紛失プランはいらないかなと思いつつ、差額は月額で120円なのでなんとなく追加してしまった。Appleさんは商売がうまい、いい意味で。
修理内容 | 通常代金 | Apple Care+加入時の代金 |
---|---|---|
画面のひび割れ(前面のみ) | 5万800円 | 3,700円 |
背面ガラスの損傷 | 7万5,800円 | 3,700円 |
バッテリ交換 | 1万4,900円 | 0円 |
背面カメラ | 2万9,800円 | 0円 |
その他の損傷 | 9万9,800円 | 12,900円 |
展示会や発表会の取材もこなせるカメラ画質
iPhone 14 Pro/Pro Max共通の機能についてはHothotレビューをご覧いただくとして、ここからは「iPhone 14 Pro」をメイン端末として使ってきた感想をお伝えしよう。
まず、なんと言っても気に入ったのがiPhone史上最高のカメラが、71.5×147.5×7.85mmのボディに搭載されていること。今回カメラ関連のトピックとしては、メインカメラに4,800万画素のイメージセンサーを採用したことや、動画の強力な手ぶれ補正機能「アクションモード」が搭載されたことが挙げられるが、とにかく使っていて失敗写真がほとんどないし、比較的暗めの発表会場の取材現場でも低ノイズで撮影できる。最近はもう展示会や発表会の取材はiPhone 14 Proだけで済ませている。
しいて不満を上げるとすると、ナイトモードの白飛びだけはなんとかしてほしい。この点についてはGalaxyなどのAndroidスマホのほうが優秀だ。
ゲーミングスマホとしてもまあまあいける
購入前にちょっと心配していたのがゲーム用途。筆者はバトルロイヤル系ゲームが大好物だ。iPhone 14 Proの6.1型ディスプレイでは厳しいかなと予想していたが、いざプレイしてみると筆者のぶっとい指でも、親指だけ使う2本指操作であれば、そこそこ快適にプレイできた。視認性も「ハズキルーペ」に助けてもらえば無問題だ。
最近はPC系ゲームばかりをプレイしているが、年末年始の長距離移動時などにiPhone 14 Proでじっくりゲームを楽しもうと考えている。
小さいiPhoneはイイ、すごくイイ!
ずっと最大サイズのiPhoneを購入し続けてきただけに、iPhone 14 Proを購入したときには、後悔するかも……とちょっと心配していた。だが、購入してから3カ月たった今では、今回の選択は間違っていなかったと感じている。
その理由は、冒頭でも少し触れたが、スマホの使用頻度が下がっているからだ。筆者は日中はデスクトップPCにつないだ43型モニターに向かっており、Messengerの通話やメールはデスクトップPCで応対している。携帯電話網の音声通話がかかってきたとしても手首のApple Watchで受けてしまう。スマホを使うのは外出時ぐらいで、しかもカメラとして使うことが多い。
となると大画面の恩恵は受けられないので、携帯性が高く、そして少しでも安価なiPhone 14 Proがベストマッチということになる。“iPhone 14 Pro mini”という製品が存在していたのなら、そちらを選んでいただろうと思うほど携帯性の重要度が高まっている。筆者は来年も小さいほうのiPhone Proモデルを購入する予定だ。