Hothotレビュー
4コアに倍増した「MacBook Air 2020」をmacOSとWindowsで性能検証してみた
2020年4月2日 11:00
Appleは13.3型ノートブック「MacBook Air」の2020年モデル(Retina, 13-inch, 2020)を3月18日に発表、3月27日より販売開始した。おもな進化点は、シザー型キーボードの採用、CPUの強化、それに伴うiGPUの強化、ストレージの増量。また、Core i3、メモリ8GB、ストレージ256GBモデルで税別104,800円という低価格設定も見逃せないポイントだ。
2018年モデル、2019年モデルで筆者が感じていた不満は、デュアルコアCPUが搭載されていたことによる性能不足。2020年モデルではクアッドコアのCore i5、Core i7が採用されており、大幅な性能向上が期待できる。本記事ではmacOSとWindows環境双方で実際のアプリケーションでの検証も含めた多くのベンチマークを実施したので、ぜひ最後までご覧いただき、購入検討の参考にしてほしい。
MacBook Air 2020年モデルはどこが進化したのか?
それではMacBook Air 2020年モデルのおもな進化点を詳しく見ていこう。まずはキーボードだが、16インチMacBook Proと同様に、バタフライ構造からシザー構造に変更された。このシザー構造のキーボードは1mmのキーストロークが確保されており、従来より快適で安定した打鍵感を得られると謳われている。
しかし、そもそもバタフライ構造のキーボードは2015年に発売された「MacBook(Retina, 12-inch, Early 2015)」で4倍の安定性、40%の薄型化、17%大きなキーキャップを売りに採用されたが、その構造の複雑さから故障が多く、筆者が実際に確認しているだけでも複数回の改良が加えられている。
今回、バタフライ構造からシザー構造に変更しているのだから、厳密には進化というより回帰というべきだろう。とは言えキーキャップ、シザーメカニズム、ラバードームはAppleが新たにデザインしたとのことなので、2015年以前のシザー構造キーボードより打鍵感などが改良されているのだと思われる。
CPUは第10世代(Ice Lake)のCoreプロセッサを採用。製品公式サイトにCPUの型番は掲載されていないが、クロック周波数、iGPU「Iris Plus Graphics」のスペックから判断すると、「Core i3-1000G4」(2コア4スレッド、1.1~3.2GHz)、「Core i5-1030G7」(4コア8スレッド、800MHz~3.5GHz)、「Core i7-1060G7」(4コア8スレッド、1~3.8GHz)相当品が採用されていると予想できる。
実際今回Core i5モデルをAppleから借用したが、ベンチマークのシステム情報でCore i5-1030G7が搭載されていることを確認した。
2018年、2019年モデルには第8世代(Amber Lake Y)の「Core i5-8210Y」(2コア4スレッド、1.6~3.6GHz)が搭載されており、Appleによれば2020年モデルはCPUの処理能力は最大2倍、グラフィックスの処理能力は最大80%に向上しているとのこと(Core i7-1060G7搭載モデルの場合)。今回借用したCore i5-1030G7搭載モデルがどのぐらいの性能を発揮するかはベンチマークの章でじっくりと検証しよう。
ストレージは、2018年モデルが128GB/256GB/512GB/1.5TB、2019年モデルが128GB/256GB/512GB/1TBという構成だったが、2020年モデルでは256GB/512GB/1TB/2TBと大容量化にシフトしている。ストレージが実用的に運用できる256GBスタートとなったことは歓迎したい。
これ以外の細かな違いは、メモリがLPDDR3-2133からLPDDR4X-3733に変更されたこと、Bluetoothのバージョンが4.2から5.0にアップグレードされたこと、外部ディスプレイ接続時の最大解像度が5K(5,120×2,880ドット)から6K(6,016×3,384ドット)に引き上げられたことが挙げられる。従来モデルから変更のないこのほかのスペックについては下記の表を参照してほしい。
【表1】13インチMacBook Airのスペック※4月1日時点 | |
---|---|
OS | macOS Catalina バ-ジョン10.15.3 |
CPU | Core i3(1.1~3.2GHz、2コア4スレッド) Core i5-1030NG7(1.1~3.5GHz、4コア8スレッド) Core i7(1.2~3.8GHz、4コア8スレッド) |
GPU | Intel Iris Plus Graphics |
メモリ | LPDDR4-3733 SDRAM 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB(PCIe NVMe SSD) |
ディスプレイ | 13.3型(2,560×1,600ドット、227ppi、16:10、光沢、400cd/平方m、色域非公表、タッチ非対応、スタイラス非対応) |
通信 | IEEE 802.11ac、Bluetooth 5.0 |
インターフェイス | Thunderbolt 3×2(USB PD、DisplayPort、Thunderbolt接続時最大40Gb/s、USB 3.1接続時最大10Gb/s)、3.5mmヘッドフォンジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリ容量 | 49.9Wh |
バッテリ駆動時間 | 最大11時間のワイヤレスインターネット、最大12時間のApple TVアプリのムービー再生、最大30日のスタンバイ時間 |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 304.1×212.4×4.1~16.1mm |
重量 | 約1.29kg |
セキュリティ | Touch ID(指紋認証センサー一体型電源ボタン) |
内蔵アプリ | 写真、iMovie、GarageBand、Pages、Numbers、Keynote、Siri、Safari、メール、FaceTime、メッセージ、マップ、株価、ホーム、ボイスメモ、メモ、カレンダー、連絡先、リマインダー、Photo Booth、プレビュー、ブック、App Store、Time Machine、TV、ミュージック、Podcast、探す、QuickTime Player |
同梱品 | 30W USB-C電源アダプタ、USB-C充電ケーブル(2m) |
カラー | ゴールド、スペースグレイ、シルバー |
【表2】13インチMacBook Airのラインナップ※4月1日時点 | |
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i3/8GB/256GB | 104,800円 |
i3/8GB/512GB | 124,800円 |
i3/8GB/1TB | 144,800円 |
i3/8GB/2TB | 184,800円 |
i3/16GB/256GB | 124,800円 |
i3/16GB/512GB | 144,800円 |
i3/16GB/1TB | 164,800円 |
i3/16GB/2TB | 204,800円 |
i5/8GB/256GB | 114,800円 |
i5/8GB/512GB | 134,800円 |
i5/8GB/1TB | 154,800円 |
i5/8GB/2TB | 194,800円 |
i5/16GB/256GB | 134,800円 |
i5/16GB/512GB | 154,800円 |
i5/16GB/1TB | 174,800円 |
i5/16GB/2TB | 214,800円 |
i7/8GB/256GB | 129,800円 |
i7/8GB/512GB | 149,800円 |
i7/8GB/1TB | 169,800円 |
i7/8GB/2TB | 209,800円 |
i7/16GB/256GB | 149,800円 |
i7/16GB/512GB | 169,800円 |
i7/16GB/1TB | 189,800円 |
i7/16GB/2TB | 229,800円 |
ほんのわずかに厚く、重くなっているものの基本デザインに変更なし
2020年モデルのサイズ/重量は、304.1×212.4×4.1~16.1mm(幅×奥行き×高さ)/約1.29kg。2019年モデルが304.1×212.4×4.1~15.6mm/約1.25kg(同)だったので、0.5mm厚く、0.04kg重くなっていることになる。筐体材質は100%再生アルミニウムだ。
インターフェイスは、本体左側面にThunderbolt 3×2(USB PD、DisplayPort、Thunderbolt接続時最大40Gb/s、USB 3.1 Gen 2接続時最大10Gb/s)、本体右側面に3.5mmヘッドフォンジャックとシンプルな構成。メインボードが左寄りに配置されているのでThunderbolt 3端子が左側のみなのは仕方がないことだが、左右どちらからでも充電したり、周辺機器などを接続できるほうが便利なので、「MacBook Pro」シリーズと同様に左右に分けてほしいところだ。
ウェッジ型の筐体がスマートなMacBook Airだが、デザイン上唯一と言っていい不満が上側約14mm、左右約9mmの太めのベゼル。狭額縁仕様の最新Windows搭載ノートPCと比べると野暮ったく見えるので、改良してほしい。
キーボードの打鍵感、打鍵音は16インチMacBook Proと同等
シザー構造に回帰したMagic Keyboardは、キーピッチは公表されていないが実測約19mm、キーストロークは1mm。「1」キーだけ幅が広いが、それ以外の文字キーはすべて等幅にそろえられており、まるでお手本のような配列のキーボードだ。
本記事冒頭で、シザー構造に変わった2020年モデルのキーボードは中心からずれた場所を押下するとキーキャップが傾いてしまうと指摘したが、使い勝手としては正直まったく気にならない。1mmのキーストロークはアピールするほど深くはないが、ラバードームの形状、材質がよほど絶妙なのか、かなり強めに打鍵しても従来のバタフライ構造のキーボードのようにペチペチと底打ちするような衝撃がなく、優しく包み込んでくれるような感触だ。
筆者は現在、シザー構造のキーボードを採用した16インチMacBook Proを常用しているが、MacBook Airのキーボードは打鍵感、打鍵音ともまったく同じように感じた。キーボードを分解してパーツを見比べてみなければ断言はできないが、両方を打ち比べてみた感想としてはMacBook Airと16インチMacBook Proのキーボードは同じ部品のように思える。
ディスプレイはMacBook Proにはおよばないが、サウンド性能はハイレベル
MacBook Airには13.3型の「Retinaディスプレイ」が搭載されている。周囲の色温度に応じて色味を調整する「True Toneテクノロジー」に対応しており、輝度は400cd/平方mとされている。色域は公表されていないので、ディスプレイキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で確認してみたところ、sRGBカバー率98.3%、DCI-P3カバー率76.3%という値が出た。
MacBook Proが「広色域(P3)」を謳っており、輝度も500cd/平方mと100cd/平方m明るいので、MacBook Airにはそれよりもランクが下の液晶パネルが使われていることになる。とは言え、400cd/平方mの輝度、98.3%のsRGBカバー率はモバイルノートPCとしては平均以上のスペックだ。広告などプロフェッショナル品質の色調整などに使わないのであれば、必要十分な画質を備えている。
一方サウンド面については、ボリュームはMacBook Proシリーズより小さいものの、音の伸びやかさ、低音の迫力、解像感などは10万円台スタートのノートブックとは思えないほどの高いレベルだ。今回直接聴き比べたわけではないが、Windows搭載ノートPCでMacBook Airを超えるサウンド性能を備えた製品はごくわずかだと思う。サウンド性能を最重要視してできるだけ安価なノートブックと求めるなら、MacBook Air以外に選択肢はないと言える。
コア数が増えたぶん着実に性能が向上
MacBook Airの性能検証のために、macOS Catalina上では下記のベンチマークを実施した。
- CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15.0」
- CPUベンチマーク「CINEBENCH R20.060」
- CPU/グラフィックスベンチマーク「Geekbench 5」
- ストレージベンチマーク「Blackmagic Disk Speed Test」
- ストレージベンチマーク「AmorphousDiskMark 2.5.4」
- 100枚のRAW画像を現像「Adobe Lightroom Classic CC」
- 実時間5分の4K動画を書き出し「Adobe Premiere Pro CC」
- 実時間5分の4K動画を書き出し「iMovie」
- YouTube動画を連続再生した動作時間
- iPerf 3でダウンロード速度を計測
Windows 10上では下記のベンチマークを実施した。
- 総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.0.2165」
- 3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark v2.11.6866」
- CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15.0」
- CPUベンチマーク「CINEBENCH R20.060」
- 3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジ-XIV: 漆黒の反逆者 ベンチマ-ク」
- ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」
- 100枚のRAW画像を現像「Adobe Lightroom Classic CC」
- 実時間5分の4K動画を書き出し「Adobe Premiere Pro CC」
比較対象機種としては「MacBook Air(Retina, 13-inch, 2018)」を使用している。2年前のモデルではあるが、2019年モデルと同じCPU「Core i5-8210Y」を搭載しているため、2018~2019年モデルと2020年モデルでどのぐらい性能が向上したのか確認できるはずだ。
下記が検証機の仕様とその結果だ。
MacBook Air(Retina, 13-inch, 2020) | MacBook Air(Retina, 13-inch, 2018) | |
---|---|---|
CPU | Core i5-1030NG7(4コア8スレッド、1.1~3.5GHz) | Core i5-8210Y(2コア4スレッド、1.6~3.6GHz) |
GPU | Intel Iris Plus Graphics(300MHz~1.05GHz) | Intel UHD Graphics 617(300MHz~1.05GHz) |
メモリ | LPDDR4-3733 SDRAM 8GB | LPDDR3-2133 SDRAM 8GB |
ストレ-ジ | 512GB SSD | 256GB SSD |
TDP | 10W | 7W |
OS | macOS Catalina バ-ジョン10.15.4 | macOS Mojave バージョン10.14.1 |
MacBook Air(Retina, 13-inch, 2020) | MacBook Air(Retina, 13-inch, 2018) | |
---|---|---|
CINEBENCH R15.0 | ||
OpenGL | 42.52 fps | 34.45 fps |
CPU | 476 cb | 266 cb |
CPU(Single Core) | 146 cb | 122 cb |
CINEBENCH R20.060 | ||
CPU | 964 pts | - |
CPU(Single Core) | 367 pts | - |
Geekbench 5 | ||
Single-Core Score | 1,160 | - |
Multi-Core Score | 2,733 | - |
Compute(Metal) | 9,430 | - |
Compute(OpenCL) | 8,323 | - |
Blackmagic Disk Speed Test(単位:MB/s) | ||
WRITE 1回目 | 1,329.8 | 916.8 |
WRITE 2回目 | 1,333.1 | 925.9 |
WRITE 3回目 | 1,333.5 | 936.3 |
WRITE 4回目 | 1,333.4 | 915.6 |
WRITE 5回目 | 1,331.4 | 891.0 |
WRITE 平均 | 1,332.2 | 917.1 |
READ 1回目 | 1,294.5 | 2,042.5 |
READ 2回目 | 1,303.4 | 1,859.8 |
READ 3回目 | 1,269.3 | 2,041.0 |
READ 4回目 | 1,301.5 | 2,039.1 |
READ 5回目 | 1,306.3 | 2,036.7 |
READ 平均 | 1,295.0 | 2,003.8 |
SSDをAmorphousDiskMark 1.0.2で計測(単位: MB/s) | ||
SEQ128K QD32 シ-ケンシャルリ-ド | 1,542.48 | - |
SEQ128K QD32 シ-ケンシャルライト | 1,274.35 | - |
RND4K QD32 ランダムリ-ド | 699.22 | - |
RND4K QD32 ランダムライト | 12.93 | - |
SEQ1M QD1 シ-ケンシャルリ-ド | 1,042.65 | - |
SEQ1M QD1 シ-ケンシャルライト | 1,545.44 | - |
RND4K QD1 ランダムリ-ド | 62.32 | - |
RND4K QD1 ランダムライト | 13.00 | - |
SSDをAmorphousDiskMark 1.0.2で計測(単位: MB/s) | ||
Q32T1 シ-ケンシャルリ-ド | - | 2,535.00 |
Q32T1 シ-ケンシャルライト | - | 1,600.00 |
4K Q32TI ランダムリ-ド | - | 482.40 |
4K Q32TI ランダムライト | - | 27.77 |
シ-ケンシャルリ-ド | - | 1,351.00 |
シ-ケンシャルライト | - | 1,022.00 |
4K ランダムリ-ド | - | 60.60 |
4K ランダムライト | - | 30.81 |
Adobe Lightroom Classic CCで100枚のRAW画像を現像 | ||
7,952☓5,304ドット、カラ- - 自然 | 14分14秒05 | - |
Adobe Premiere Pro CCで実時間5分の4K動画を書き出し | ||
3,840×2,160ドット、30fps(Metal) | 7分25秒60 | - |
iMovieで実時間5分の4K動画を書き出し | ||
3,840×2,160ドット、29.97fps(品質:高、圧縮:高速) | 6分23秒58 | - |
YouTube動画を連続再生した動作時間 | ||
ディスプレイの明るさ6/16、音量6/16 | 10時間5分0秒 | 9時間38分35秒 |
iPerf 3でダウンロード速度を計測 | ||
Wi-Fi 5(11ac)で接続 | 625Mbps | - |
まずはmacOS Catalina環境での結果を見ていこう。デュアルコアのCore i5-8210YからクアッドコアのCore i5-1030NG7にアップグレードされたことで、CINEBENCH R15のCPUスコアは約1.79倍の476 cbを記録している。コア数が増えたぶんというわけにはいかなかったが、大幅に性能が向上したと言える。
一方ストレージ速度については、Blackmagic Disk Speed Testの「WRITE」は約1.45倍の1,332.2MB/s、「READ」は約0.64倍の1,295.0MB/sとなった。システム情報を見ると2020年モデルのストレージは「APPLE SSD AP0512N」と表示されるが、2018年モデルと比べると書き込み性能重視型となっているようだ。
Adobe Lightroom Classic CC、Adobe Premiere Pro CC、iMovieの処理時間は、CPUの性能から順当な結果と言える。RAW画像の現像、4K動画の書き出しなどのクリエイティブ系ワークをひんぱんに行なうのであれば、やはりMacBook Proシリーズを選ぶべきだと思う。
バッテリ駆動時間についてはカタログスペックには届かなかったものの、YouTube動画の連続再生で10時間超えをはたした。おもに外出先で利用するモバイルノートPCとして十分なバッテリ駆動時間を備えている。
発熱については、室温22℃の部屋でCINEBENCH R20.060を3回実行したあとに計測してみたが、キーボード面の最大温度が37.3℃、底面が37.1℃と非常に低く抑えられていた。Core i5-1030NG7はTDP 9Wの低消費電力、低発熱のCPUだ。ベンチマークスコアはやや低めだが、本体の発熱を不快に感じる局面は少なそうだ。
MacBook Air(Retina, 13-inch, 2020) | |
---|---|
PCMark 10 v2.0.2165 | |
PCMark 10 Score | 2,215 |
Essentials | 5,608 |
App Start-up Score | 6,966 |
Video Conferencing Score | 4,532 |
Web Browsing Score | 5,587 |
Productivity | 2,732 |
Spreadsheets Score | 2,837 |
Writing Score | 2,631 |
Digital Content Creation | 1,926 |
Photo Editing Score | 2,703 |
Rendering and Visualization Score | 1,219 |
Video Editting Score | 2,170 |
3DMark v2.11.6866 | |
Time Spy | 387 |
Fire Strike | 960 |
CINEBENCH R15.0 | |
OpenGL | 40.50 fps |
CPU | 353 cb |
CPU(Single Core) | 126 cb |
CINEBENCH R20.060 | |
CPU | 844 pts |
CPU(Single Core) | 341 pts |
ファイナルファンタジ-XIV: 漆黒の反逆者 ベンチマ-ク | |
1,920×1,080ドット 標準品質(ノ-トPC) | 1958(設定変更を推奨) |
SSDをCrystalDiskMark 7.0.0で計測 | |
1M Q8T1 シーケンシャルリード | 1,515.964 MB/s |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 1,344.258 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 1,022.344 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 1,361.044 MB/s |
4K Q32T16 ランダムリ-ド | 759.059 MB/s |
4K Q32T16 ランダムライト | 173.530 MB/s |
4K Q1T1 ランダムリ-ド | 14.596 MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 28.768 MB/s |
Adobe Lightroom Classic CCで100枚のRAW画像を現像 | |
7,952☓5,304ドット、カラ- - 自然 | 28分48秒77 |
Adobe Premiere Pro CCで実時間5分の4K動画を書き出し | |
3,840×2,160ドット、30fps | 18分10秒04 |
一方、Windows 10環境でのベンチマークだが、CINEBENCH R15.0、CINEBENCH R20.060ともにmacOS Catalina環境より74~95%に相当する低めのスコアとなっている。とくにスコアが振るわなかったのがAdobe Lightroom Classic CCとAdobe Premiere Pro CC。どちらもWindows 10環境ではmacOS Catalina環境の2倍以上の処理時間となった。
原因としては、MacでWindows 10を動かすためのユーティリティ「Boot Camp」の最適化が進んでいない、Adobe Lightroom Classic CCとAdobe Premiere Pro CCがWindows用よりもmacOS用のほうが効率化されているなどが考えられるが、いずれにしてもMacBook AirでAdobe系アプリを利用するなら現時点ではmacOS Catalinaで動作させるべきだ。
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Macを選ぶ上でのまず大前提として、Adobeのクリエイティブ系アプリでRAW画像の現像、4K動画の書き出しを快適にこなしたいのなら、MacBook Proを選ぶべきだ。しかし、ついにデュアルコアからクアッドコアのCPUを搭載したMacBook Air 2020年モデルは、2018~2019年モデルよりも大幅に性能向上をはたしつつ、リーズナブルな価格を実現している。エントリーMacとしてコスト性能は抜群だ。
なお、Core i5とCore i7はどちらもクアッドコアでクロック周波数にも大きな差はないが、デュアルコアのCore i3はCore i5よりも処理性能が大きく落ちるはず。カスタマイズ購入すれば、1万円でCore i3からCore i5にアップグレードできるので、予算が許すのならCore i5を選択することを強くおすすめする。