編集部・ライターの今年“これ買った”!

ハイエンド唯一の“防水”タブレット「Galaxy Tab S9」、お風呂でもコンテンツを堪能

このコラムは、編集部員やライターがこの1年を振り返り、実際に買って「良かった!」と思う製品を簡単に紹介するコーナーです。
お風呂でも使える防水タブレット「Galaxy Tab S9」。なお、水場での長時間使用や湯船に浸かるといったことは控えたい

 今年(2023年)買った製品はいろいろある。12月25日に行なわれたPC Watchの年末座談会の中では、取材“カメラ”として購入したSamsungの「Galaxy S23 Ultra」、ヘッドフォンの「Bose QuietComfort Ultra Headphones」を紹介させていただいた。それと同じでは能がないと思い、記事ではSamsungのタブレット「Galaxy Tab S9」を紹介したい。

 Galaxy Tab S9は、SoCにQualcomm Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを採用しているハイエンドAndroidタブレットなのだが、そんなことよりもなによりもIP68規格の防塵防水機能に対応しているという大きな特徴をもっている。そう、お風呂でも使えるタブレットなのだ!

Galaxy Tab S9シリーズで最も小型軽量な11型/498gの「Galaxy Tab S9」

Galaxy Tab S9とオプションで販売されている「Galaxy Tab S9|S9 FE Book Cover Keyboard Slim」(通称スマートブックカバー)の裏側だけ……液晶面を保護するカバーと2つのピースで構成されているが、重さの関係で裏側だけつけている、本体だけだと498gで裏面カバー、ペンと合わせて702g

 筆者にとってのタブレットというのは、コンテンツを消費する機器、取材時や原稿執筆に利用して生産性を上げる機器、その両方に使える高い性能を持っている機器である必要がある。移動時の飛行機や新幹線の機内/車内でコンテンツを見る時に高い表示品質を実現し、同時に仕事に使う時には、必要に応じてPCのセカンドモニターになり、イベントの会場などではペンを利用して紙の代わりにメモを取る機材……そうした条件を満たしている必要がある。そのため、SoCなどはその時点で最新の高い性能を持っているタブレットを買う、それをポリシーにしている。

 そうしたタブレットとして、今年購入したのが今回紹介するGalaxy Tab S9。Galaxy Tab S9シリーズには、Galaxy Tab S9 Ultra(14.6型、732g)、Galaxy Tab S9+(12.4型、581g)、Galaxy Tab S9(11型、498g)と3つの製品があるのだが、今回筆者が購入したのは最も小さなモデルとなるGalaxy Tab S9になる。

 11型のGalaxy Tab S9を選んだのは、シンプルに重量を重視したためで、普段から14型ディスプレイを持つノートPC(Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 10)を持って歩いているので、タブレットにはそんなに大きなディスプレイは必要なく、11型ぐらいで十分だからと、ベッドに寝っ転がって見る時などに14.6型の732gは少し重すぎると思うからだ(この重量にケースカバーの重量が加わるのでおおむね1kg近い重量になる)。

 購入したのはSamsungの直販サイト(Galaxy Store)で直販価格は12万4,790円、購入時には早期予約特典として「Galaxy Tab S9|S9 FE Book Cover Keyboard Slim」(直販価格1万8,480円)がおまけとしてついてきた。しかし、そちらは使っておらず、現在は「Galaxy Tab S9|S9 FE Smart Book Cover」(直販価格1万560円、以下スマートブックカバー)を別途購入して、そちらを使っている。

スマートブックカバーのスタンドを使うと縦にも横にも自立させられることが可能で、コンテンツ消費がはかどる。ただ、形状の関係で後ろ方向にはある程度の設置面積は必要になるのが玉に瑕

 このスマートブックカバーは、背面スタンドと、ディスプレイカバーの2つのピースから構成されており、マグネットで吸着する仕組みで本体に取り付けて利用する。このうち、ディスプレイカバーは持ち運び時の重量を減らすために、常時取り外している(裏側カバーだけで198g、ディスプレイカバーだけで144g、合わせて342gと結構重くなるから)。

 ディスプレイの保護はなしでいいのか? と思うが、持ち運ぶ時はノートPCと一緒に保護材のあるかばんに入れて運んでいるし、仮に偶発的な事故が起きてディスプレイが割れてしまっても、保険でカバーする方向で考えており、Samsungが提供している「Galaxy Care」(1万7,930円)に購入直後にオンラインで加入している。もしディスプレイが割れた場合には1年に1度まではそれでカバーされるので、そちらを活用する予定だ。

IP68の防塵防水機能に対応しており、台所やお風呂など水場周りでも安心して使える

滞在中のホテルのお風呂で、Kindleアプリで書籍を読んでいるところ

 このGalaxy Tab S9を購入した最大の理由が、IP68等級の防塵防水をサポートしていることだ。というのも、既に述べたとおり、筆者にとってのタブレットは、生産性を向上させるためのPCのコンパニオンデバイスでもあり、同時にコンテンツを消費するデバイスでもある。

 そのため、できれば水が気になるところ、具体的にはお風呂や台所に持って行っても安心して使えるように「防塵防水」であってほしいのだ。しかし、タブレットで大きなシェアを持つAppleのiPad Pro/iPadはいずれも防塵防水対応は謳われていない。もちろん、そうしたタブレットでもビニールに入れて使うなどの使い方があることも理解しているのだが、率直に言っていちいち入れたり、出したりという作業は面倒だ。だから最初から防塵防水に対応したタブレットがほしい、ずっとそう思っていた。

 それまでも防塵防水のタブレットはあったのだが、ペンには対応していなかったり、SoCが最新で筆者が求める性能を満たしていなかったり……と「帯に短し、たすきに長し」状態だったのだが、今回Galaxy Tab S9では、SoCは発売時点で最新ハイエンドSoCのQualcomm Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy(for Galaxyの意味は若干クロック設定が高いという意味で、チップそのものはSnapdragon 8 Gen 2)を採用しており、ディスプレイは高輝度で高品質なAMOLEDパネル、ペンもEMRペンとなるSペン(ちなみにペンも防塵防水対応!)を採用しているなど、筆者のニーズを完全に満たしており、今のところ非常に満足している。

 これを買ってから、暇さえあればお風呂に入ってゆっくりして疲れを取りながら動画や電子書籍などのコンテンツを見ている。出先のホテルでもバスタブがあればやはりお湯を張って、タブレットでコンテンツを見ながら入っている。

 ただ、1つだけ不満を言うとすると、ゆっくりお風呂に入っている時でも編集者の皆さんから「原稿はまだですか!!(怒)」というメールやメッセージが飛んで来て、イヤでも目に入ることが避けられないこと……完全に自業自得なのだけども(苦笑)。