編集部・ライターの今年“これ買った”!

StarfieldのためにGeForce RTX 4080を買って金が吹っ飛んだ。そして意味まで消失した

このコラムは、編集部員やライターがこの1年を振り返り、実際に買って「良かった!」と思う製品を簡単に紹介するコーナーです。
筆者が買った玄人志向の「GG-RTX4080-E16GB/OC/TP」。出すのが大変なのでケースに入れたまま撮影

 今年一番のデカい買い物と言えば、間違いなくGeForce RTX 4080のビデオカードだった。購入価格は10%のポイント還元で実質16万8,975円。GeForce RTX 4080の中でも玄人志向の「GG-RTX4080-E16GB/OC/TP」はかなり安めの製品ではあったのだが、改めてこの金額を見ると正直どうかしているとしか思えない。

 その下の4070で十分だと考えもしたが、ベセスダから「Starfield」が出たので仕方ない。筆者はSkyrimやFallout 4を死ぬほど楽しんだので、どうしてもStarfieldを快適に遊びたかったのだ。

センスあふれるパッケージデザイン
GG-RTX4080-E16GB/OC/TPのパッケージと本体。イラストが超ダサい!自作PC黎明期を彷彿とさせる古臭いデザインは、おっさんの筆者には一周回って好感が持てる。むしろそういったおっさんたちを狙い撃ちした施策なのではないかと勘繰りたくなる

 それまではGeForce RTX 3070を使っていた。これでも十分な性能を持っているが、筆者のモニターが21:9の3,840×1,600ドットと解像度が高いこともあり、Starfieldだと中程度の設定でも操作が息苦しかった。FPSで普通に60fps以上出ないのはやはりきつい。

 価格比較サイトを毎日にらみつけ、迷いはしたものの結局購入。以下の通り、フレームレートは改善した。なお、筆者がStarfieldを買ったときはまだDLSSがサポートされていなかったし、最適化も今ほど進んでいなかっただろうから、現在はもう少し軽くなっているかもしれない。

パフォーマンスは2倍弱くらいに向上
これは発売間もない初期バージョンの結果。グラフィックス設定を「ウルトラ」にし、ニューアトランティスのマップを180秒間歩き回った際のフレームレートをCapFrameXで取得している。CPUはCore i7-13700KF

 しかし、残念だったのは世間の大方の評価の通り、Starfieldが微妙だったことだ。オープンワールドのゲームはフィールドの探索が醍醐味だが、Starfieldは前述のSkyrimやFallout 4に比べると、そういった探索の楽しみが欠けていた。

 最初のほうは楽しかったのだ。でもしばらく遊べば、結構大味な作りでマップがスカスカなことが分かってしまう。それに移動でいちいち宇宙船に乗ったり降りたりと、ロードのためのカットシーンを頻繁に挟むのがストレスになってくる。

 MOD界隈もいまいち盛り上がっておらず、ゲームを改造する楽しみも見いだせない。結局クリアせずに放置状態になってしまった。約束された神ゲーだと思っていたのにどうしてこうなった……。

ゲームの雰囲気は悪くないんだけど……
Starfieldの画面。これは宇宙船のコックピットだ

 そのため、大枚をはたいて買ったGeForce RTX 4080の主目的が一気になくなってしまった。元を取るためにも、とりあえずあと2年以上はコイツとともに快適なゲームライフを過ごせるだろうと思いたい。ちなみに最近やったゲームはヒラヒラヒヒルというノベルゲーでまったく性能を活かし切れていない。

 なお、GG-RTX4080-E16GB/OC/TPの全長は336mmとハイエンドカードなので当然デカいし長い。筆者が使っているNorthというPCケースは比較的奥行きが短いものの、対応するビデオカードの最大長が355mmとなっていたので、まあ大丈夫かと思ったがケース前面のフレームが引っかかって、真っ直ぐ入れることができず、ビデオカードを斜めに傾けたりと苦労した。

前面ファンに急接近で事故寸前
前面ファンとの距離は1cmほどしかない。そもそも右側に見える白いフレームが、ビデオカード本体を入れるときに干渉するので、斜めに傾けたりでかなり無理やり突っ込んだ。最近のハイエンドカードはデカすぎる

 何とかなったものの、前面ファンとビデオカードとの距離が1cmちょっとしかなかったのは冷や汗ものだった。次はもう2、3cmは余裕を持ったものを選ぶべきかもしれない。次世代以降はこれ以上ハイエンドカードの全長が伸びないことを願いたい。