簡単なのにすごい! Photoshop 1分講座

シワに合わせてロゴを合成する方法

 Photoshopで乗算と置き換えを使って、ロゴをテクスチャに馴染ませる方法を解説します。今回はロゴのレイヤーと、その下に紙のレイヤーがある状態から始めていきます。

動画版
まず、後ほど紙のシワの情報を元にロゴを変形させるので紙のレイヤーのみ表示されている状態で別名保存をします。このpsdデータは置き換え用のデータになります
次にロゴのレイヤーを選択した状態で、描画モードを乗算にします
メニューバー>フィルター>変形>置き換えをクリックします
置き換えの設定は水平比率10、垂直比率10にしてOKをクリックします。この数値を大きくすればするほど変形が大きくなります
フォルダが開くので、最初に保存した置き換え用のpsdを選択します。すると紙のシワに合わせてロゴが変形しました
さらにクオリティをあげるためにスタンプのレイヤーの右側をダブルクリックしてレイヤースタイルを開きます
ブレンド条件>「下になっているレイヤー」のメモリを動かして紙の凹凸に合わせてロゴのかすれを表現します。バーのメモリはAlt(Mac:option)を押しながらドラッグすることで分割でき、さらに詳細に調整することができます
最後にOKをクリックしたら完成です

 「置き換え」は少し工数が多く、いざ使おうとすると忘れがちな機能です。まずは変形の元となるpsdを保存(今回は紙)、そして変形を適応させたいレイヤーにフィルターの置き換えを適応するという流れを覚えておきましょう。「置き換え」は紙や布だけではなく水面の波紋などにも幅広く使える機能です。

パパ

映像制作会社などを経て2017年フリーランスとして独立。現在はSNSを中心にPhotoshopの作品メイキング、チュートリアルを投稿している。複数の写真を使い1枚のアート作品を作るフォトマニュピレーションの動画は200万回再生を超え、現在YouTubeのチャンネル登録者数は約11万人、Twitterフォロワーは約6万5千人。また2022年10月からAdobe Community Evangelistとして 講師やセミナー、メディア出演、書籍執筆などを通しノンデザイナーやノンプロ向けに「作れる面白さ」を精力的に発信している。Twitterは@StudioT_ppp