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ロジクール、よりセキュアで安定した新無線技術「Logi Bolt」。まずは法人向け製品から

新無線技術Logi Boltの特徴

 株式会社ロジクールは、セキュリティや接続安定性を高めた新無線技術「Logi Bolt」採用する法人向けマウス/キーボード「フォービジネス」シリーズを発表した。9月16日より法人向けに順次発売する。

 フォービジネスシリーズでは、Unifyingに替わる無線技術として、Bluetooth Low Energy(LE)ベースの新技術Logi Boltを搭載。規格の名前は、ねじのボルトのように、もの同士を強く結びつけることに由来するという。

Logi Boltのロゴ

 セキュリティ面では、米国連邦情報処理標準(FIPS)準拠となるBluetooth LEセキュリティモード1/レベル4(セキュア接続専用モード)に基づいた規格設計を採用。機器間の安全でクローズドな接続を実現した。

 また、接続安定性の面では、専用のアルゴリズムによる効率的な周波数ホッピングを可能とし、無線の混雑した環境での信頼性を高めた。同社の調査によれば、一般的な無線通信技術と比べて平均遅延度を最大8倍程度低く抑えられるとする。

 従来のUnifyingと同様に、最大通信距離は10mで、1つのレシーバで最大6デバイスと接続でき、独自ユーティリティLogicool Optionsにも対応する。通常のBluetooth接続もサポートするが、この場合独自のセキュリティ機能などは使えない。また、Unifyingとの相互互換性は持たないため、レシーバの流用などはできない。

 対応OSはWindows/macOS/Linux/Chrome OSで、まず法人向け製品に投入するが、今後コンシューマ向け製品でも一部採用の予定があるとしている。

Bluetooth LEベースのセキュアな接続規格として設計
ノイズが多い環境でも信頼性の高い接続が可能だとする

 搭載製品は、マウスが「MX Master 3 フォービジネス」、「MX Anywhere 3 フォービジネス」、「ERGO M575 フォービジネス」の3機種で、価格(発売時期)は順に、1万4,850円(9月30日)、1万2,540円(9月30日)、6,820円(9月16日)。

 キーボードは「MX KEYS フォービジネス」、「ERGO K860 フォービジネス」の2機種。さらに、MX KEYS、MX Master 3、MXパームレストがセットになった「MX KEYSコンボ フォービジネス」も用意する。価格(発売時期)は順に、1万5,950円(9月16日)、1万7,380円(10月14日)、3万800円(9月16日)。

MX Master 3 フォービジネス
MX Anywhere 3 フォービジネス
ERGO M575 フォービジネス
MX KEYS フォービジネス
ERGO K860 フォービジネス
MX KEYSコンボ フォービジネス

 一部カラーバリエーションなどが通常モデルと異なるが、通信部以外の基本的な仕様はコンシューマ向け製品とほぼ共通となる。また、キーボード製品2機種では、フォービジネスシリーズの新機能として絵文字キーとミュート設定/解除キーを追加。在宅勤務などにともなうテキストベースのやりとりやビデオ会議などで活用できるとしている。

 そのほか、レシーバ単体の「Logi Bolt ワイヤレス接続⽤USBレシーバー」と、「アダプター USB-C - A」も発売。前者はUSB Type-A接続のレシーバで、後者は前者をUSB Type-Cポートへ接続するさいに使える変換アダプタとなる。価格はともに1,210円で、発売時期はそれぞれ9月16日、9月30日。

新たに追加された絵文字キーとミュート設定/解除キー
Logi Bolt ワイヤレス接続⽤USBレシーバー