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■■元麻布春男の週刊PCホットライン
ソフトウェアDVDで5.1再生が可能に
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990818/hot055.htm
ヤマハが開発した、PC用のオーディオコントローラチップ。
「YMF」シリーズは、ヤマハのPC音源用チップに付けられた型番で、著名なところでは、後期のSoundBlaster Proや16などに搭載された「OPL3(YMF262[※1])」などが、このシリーズから生まれている。
'97年にリリースしたYMF724は、このOPL3互換のFM音源とメモリに記録された音色データを再生するWaveTable音源を搭載したPCIバス用のチップで、Intelが提唱するAC'97のインターフェイス「AC-Link」をサポートするデジタルコントローラ(※2)として、各社のマザーボードやサウンドカードで広く採用されている。
DLS Level-1(※3)対応のWaveTable音源は、同時発音数64。S/PDIF出力(※4)と、同社のAC-3デコーダーチップ(YMF727)のインターフェイス、ISA版のSoundBlaster互換インターフェイス(ISAバスレベルでのIRQやDMA、ポートアドレスなどを含む)とMIDI/ジョイスティックポートをサポートしている。
740は、724からS/PDIF出力とAC-3インターフェイスを外し、同時発音数を32にした機能縮小版だが、744の方は、S/PDIF入力や4チャンネル出力、ZV Portなどをサポートする機能強化版となっている。
(※1)FM音源は、メモリが書き込まれた正弦波などの単純な波形を読み出す発信器(オペレータ)を組み合わせ、オペレータの出力波形でほかのオペレータを変調して音色を生成する。元祖SoundBlasterや初期のProに使われていたOPL2(YM3812)が、2個のオペレータだけで音色を生成する2オペレータ仕様であったのに対し、OPL3は4オペレータ仕様となり、音色のバリエーションを豊かにしている(実際はそれでも貧弱だが)。
(※2)AC'97は、オーディオ/モデム機能を、デジタル処理を行なうモジュールとアナログI/Oを行なうモジュールに2分したアーキテクチャになっており、前者をデジタルコントローラ(Digital Controller)、後者をオーディオコーデック(Analog Codec)、両者を結ぶインターフェイスをAC-Linkと呼んでいる。
(※3)DLS(Downloadable Sounds)は、MMA(MIDI Manufacturers Association)が中心となって策定した、音色データを音源モジュールにダウンロードするための標準規格。システム側は、MicrosoftのDirectMusicでサポートしており、サウンドカードの場合には、メインメモリやカード上のRAMに音色データをロード。任意の音色で演奏することができる。
(※4)出力はサンプリングレート48kHzのみで、実際に出力端子が用意されているか否かは製品次第。
□YST PC Audio Home Page
http://www.yamahayst.com/pcaudio/
【参考】
□WaveTable音源
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980317/key22.htm#WaveTable
□AC'97(Audio Codec '97)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980826/key43.htm#AudioCODEC97
□AC-Link
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990603/key78.htm#AC_link
□SB-Link
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980729/key40.htm#SB-Link
□S/PDIF (Sony Philips Digital Interface Format)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980617/key34.htm#S/PDIF
□AC-3
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980303/key20.htm#AC-3
□MIDI/ジョイスティックポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980624/key35.htm#MIDI/GAMEport
□ZV Port
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971202/key9.htm#zv_port
■■後藤弘茂のWeekly海外ニュース
Intelのモバイル戦略-Intel、フランク・スピンドラー副社長兼ディレクター インタビュー(後編)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990819/kaigai01.htm
●Bluetooth
ブルートゥース
Ericsson、IBM、Intel、Nokia、Toshibaの5社が中心となって開発している無線通信技術、および、それを使ったワイヤレスインターフェイス規格。'98年に、プロジェクト推進のための「Bluetooth SIG(Special Interest Group)」が結成され、'99年に最初の規格書を公開。2000年にかけて、対応製品のリリースが予定されている。
Bluetoothは、無免許で使える2.4GHzの周波数帯(ISM~Industry Science Medical)を使用して、モバイルデバイスをはじめとする様々な機器を接続し、双方向通信を行なうための規格で、10m程度のサービスエリア内で1Mbps(将来的には2Mbps)の帯域を提供する(※1)。接続は、通信の制御を行なうホスト(例えばPC)とそこに接続するユニット(例えば携帯端末)という形で、ポイントツーポイント(1対1)あるいは、ポイントツーマルチポイント(1対多)で接続。パケットベースのデータ通信のほかに、リアルタイムの音声通信もサポートしているので、PHS端末を親機に収納するような使い方もできる。また、異なるチャンネル(※2)を使用することにより、これらを混在させたり、相互に接続することも可能だ。
(※1)デバイス間の転送レートは、音声が64kbpsの双方向、データは1対1接続で最大432.6kbpsの双方向、もしくは721kbps/57.6kbpsの非対称となる。
(※2)Bluetoothの無線通信は、干渉を防止するために周波数を高速に切り替える仕様になっているため、チャンネルはTVのような固定の周波数ではなく、切り替えのシーケンスということになる(1対多接続ではこのチャンネルを共有)。ちなみに国内では、ISM全域で23チャンネル分が確保できる。
□Bluetooth SIG
http://www.bluetooth.com/
●インターレースGIF(interlaced GIF[Graphics Interchange Format])
●プログレッシブJPEG(progressive JPEG[Joint Photographic Experts Group])
オンライン表示向けの特別な表示方式をサポートした、画像データのフォーマット。
米国の通信サービス会社CompuServeが開発したGIFと、ISO(International Organization for Standardization~国際標準化機構)とITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector~国際通信連合電気通信標準化部門)の共同プロジェクトであるJPEG委員会で標準化されたJPEGは、圧縮技術を使い、コンパクトな画像データを生成することから、インターネットの標準ファイルとして広く普及している。これらフォーマットは、高圧縮とともに低ビットレートのオンライン表示に向けた、様々な工夫が凝らされている。
画像の端からシーケンシャルに格納されたデータは、表示の際には画像の一方から順に表示されていく。そのため、データ量に見合った転送速度が得られない場合には、画像の全体像はなかなかつかむことができない。インターレースGIFやプログレッシブJPEGは、これを解決するために、画像の全体像を優先的に表示できるように、データの格納方法に工夫を凝らしたフォーマットである。
【参考】
□アニメーションGIF (GIF:Graphics Interchange Format)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980421/key27.htm#AnimationGIF
□JPEG(Joint Photographic Experts Group)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980715/key38.htm#JPEG
□DCT(Discrete Cosine Transform)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981225/key59.htm#DCT
■■AKIBA PC Hotline! HotHotレビュー by Ubiq Computing
世代を越えたアップグレードを可能にするAcceleraPCIの実力とは?
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990820/hotrev23.htm
●ZIFソケット(Zero Insertion Force Socket)
ジフ
Socket 7やSocket 370仕様のマザーボードに使われている、レーバーの操作でCPUを固定するスタイルのCPUソケット。力を加えることなくチップが装着できることから、この名が付けられている。
レバーを下げてピンをロックする現行のZIFソケットと違い、386や初期の486用のマザーボードに使われていたCPUソケットは、ソケット側の個々のホールが、挿し込まれたピンをホールドする仕様になっていた(現在もCPU以外に使用しているソケットはこのタイプ)。CPUの装着時には、チップをソケットに乗せて上から押さえつけ、はめ込むような形で固定していたため、押さえが甘く接触不良を起こしたり、不完全な形で押さえ込んでしまったために、ピンを破損してしまうこともあった(抜くときも同様)。
元来エンドユーザーが着脱するパーツではなかったCPUだが、'92年にIntelは、現行のCPUと差し替えて使用するアップグレード用のCPU「OverDrive Processor」を486プロセッサ向けに発売。これと前後して、「OverDrive Processor Socket」あるいは「OverDrive Ready Socket」という名で、ODP対応のZIFソケットを備えた製品が徐々に市場に出回りはじめ、後に「Socket #(#は番号)」という名で広く普及していく。
【参考】
□Socket 7
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980202/key16.htm#Socket7
□Socket 370
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990210/key64.htm#Socket_370
□ODP(OverDrive Processor)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981015/key50.htm#ODP
[Text by 鈴木直美]