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■■ダイアモンド、9,000円を切るPCIバス用サウンドボード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980615/diamond.htm
●MIDI/ゲームポート (MIDI/Game Port)
ミディゲームポート
MIDIポートは、MIDI対応のシンセサイザー等を接続するためのインターフェイス。ゲームポートは、ジョイスティックなどを接続するためのインターフェイスだが、サウンドカードでいう「MIDI/ゲームポート」(MIDI/Joystick portとも)は、Creative社のSound Blasterシリーズに使われている、これらをひとつのコネクタにまとめたインターフェイスを指す場合が多い。
MIDI/ゲームポートは、物理的には標準のゲームアダプタと同じ15ピンのD-Subコネクタを使用し、4つある+5Vラインのうちの2本をMIDIの送信(12番ピン)と受信(15番ピン)に割り当てている。ただしそのままでは、正規のMIDIインターフェイスとは物理的にも電気的にも互換性はなく、実際にMIDIデバイスを接続する場合には、コネクタを変換すると同時に、信号の変換も行なわなければならない。同梱あるいは別売の「MIDI Adapter」は、ひとつのコネクタをジョイステックとMIDIのコネクタに分岐すると同時に、MIDIインターフェイスに適応させるための変換回路を内蔵し、この処理を行なっている。
【参考URL】
□本連載第19回「MIDI」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980224/key19.htm#MIDI
□MIDIアダプタの参考回路
http://www.soundblaster.com/wwwnew/tech/ftp/ftp-beta.html
http://www.soundblaster.com/creative/beta/mididg.exe
■■TOTOKU、USB HUB内蔵の17/19インチディスプレイ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980616/totoku.htm
●リフレッシュレート (refresh rate)
●フリッカーフリー (flicker free)
ディスプレイが1秒間に画面を更新する回数を「リフレッシュレート」といい、高速に更新することによって、ちらつきのない表示が行なえることを「フリッカーフリー」という。
ディスプレイに使われているCRT(Cathode-Ray Tube)は、電子ビームを画面の左から右に、そして上から下に走査し、前面に塗られた蛍光体を次々に発光させていくことによって画面の表示を行なっている。蛍光体が発光している時間はごくわずかなので、画面を表示し続けるためには(もちろん更新された画面を反映するという意味もある)、繰り返し走査を行なう必要があり、これを、1秒間に何回行なうのかを表わした値がリフレッシュレートである。ちなみに、垂直方向のタイミングを供給する信号を垂直同期信号、その周波数を垂直同期周波数といい、リフレッシュレートはこの垂直同期周波数に等しい。
画面の更新間隔が十分に短い(リフレッシュレートが高い)と、実際には点滅している筈の画面が私達の目には一定に光り続けているように見えるのだが、更新間隔が長くなる(リフレッシュレートが低い)と、画面が明滅するような感じのちらつきが目立つようになる。これをフリッカーといい、リフレッシュレート70Hz以下では、多くの人がフリッカーを感じるといわれている。グラフィックス環境の標準化を行なっている業界団体VESA(Video Electronics Standards Association)では、ちらつきを押さえるためのリフレッシュレートとして、640×480ドットおよび800×600ドット表示時に72Hz(旧来のVGAでは60Hz)、1,024×768ドット表示時に70Hzを提唱。これが、フリッカーフリーとするための最低限の目安となってきたが、現在では75~85Hz程度のリフレッシュレートがとれないと、フリッカーフリーと呼ぶのにためらいを感じるかもしれない。
なお、フリッカーを押さえるもうひとつの手法として、ディスプレイに残光時間の比較的長い蛍光体を使う方法もある。蛍光体の発光時間をのばして、更新間隔の穴埋めをしようという発想である。ハイリフレッシュレートの実現が、技術的にあるいはコスト的に難しかった時代には、このような長残光型のディスプレイを使う方法もとられたのだが、クリアな表示と高速なレスポンスが優先される現在のパソコン環境では、もはや使われることはなくなった。
■■NEC、PC98-NX/PC-98用Windows 98
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980617/nec.htm
●104英語キーボード (104-key keyboard)
海外のPC/AT互換機で標準的に用いられている101キーボードに、左右一対のWindowsキーと、アプリケーションキーを追加した、104個のキーを持つキーボード。
IBM PC以来、IBMは何種類ものキーボードをリリースしてきた。その中には、特別な用途や機種に向けたものも少なくないが、標準的に用いられて来たものとして、英語キーボードには以下の3つのタイプがあり、それぞれに備わっているキーの個数で呼ぶことが多い。
83-key(PC/XT)キーボード
IBM PCやXT用に用意された83個のキーを持つキーボードで、左横に10個のファンクションキーが縦二列に並び、現在の様な独立したカーソルキーや編集キーは用意されていない(テンキーと兼用のもののみ)。
84-key(AT)キーボード
PC/ATの標準キーボードは、SysReq(System Request)キーが追加されて84キーになる。キーのデザインや配置が一部変更され、CapsLock(Capital Letters Lock)、NumLock(Numeric Lock)、Scroll Lockの状態を表示するモードインジケータも用意された。
101-key(Enhanced または Advanced)キーボード
ATやXTのオプションとして用意され、PS/2以降のIBMやPC/AT互換機で標準となったキーボードで、カーソルキーや編集キー等がテンキーから独立。キーボード上部に、12個に拡張されたファンクションキーが横一列に並び、ALT(ALTernate)キーとCtrl(Control)キーが左右に一対用意される。
104-keyキーボード
104キーボードは、上述の101キーボードに、アプリケーションキーと左右一対のWindowsキーを追加したもので、アプリケーションキーにはマウスの右ボタンに相当するコンテキストメニューの表示機能が(アプリケーションによる)、Windowsキーには下表のような機能が割り当てられている。
WIN | スタートボタンメニューを開く |
WIN+F1 | 「Windowsのヘルプ」のトピック検索 |
WIN+TAB | アプリケーションウィンドウの選択 |
WIN+E | エクスプローラースタイルで「マイコンピュータ」を開く |
WIN+F | 「ファイル検索」ダイアログボクスの表示 |
WIN+CTRL+F | 「コンピュータの検索」ダイアログボックスを開く |
WIN+M | 全てのウィンドウを最小化 |
SHIFT+WIN+M | WIN+Mで最小化したウィンドウを元に戻す |
WIN+R | 「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開く |
106/109日本語キーボード
日本語環境では、多くのメーカーが101キーボードに似たスタイルのJIS配列(101キーボードはASCII配列)の日本語キーボードを用意している。日本語関連の機能キーとタイプキーが追加されたこのキーボードは、キーの総数が106個であることから106キーボードといい、さらにWindowsキーとアプリケーションキーを追加したものは109キーボードと呼ばれている。
■■米Diamond、RIVA 128ZX採用ビデオボード「Viper V330 8MB」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980617/diamond.htm
●16bitカラー
●32bitカラー
デジタル処理における、色表現に使用するビット数。1ピクセル当たりのビット数ということで、bpp(bits per pixel)という単位を使うこともある。
パソコンの内部処理をはじめ、ビデオカードや各種イメージデバイスなど、画像をデジタルデータとして扱う場面では、一般にアナログ的な濃淡の変化を、何段階かのレベルからなる階調変化として扱う。より多くのビット数を割り当てれば、それだけ滑らかな変化が表現できるが、データ量は膨大になり、処理にかかるコスト(処理時間、帯域幅、メモリ等々)は増大する。パソコン内部では、コストと内部処理のしやすさから、通常4/8/16/24/32bitの値がとられている。
4/8bit
これらは、RGB(赤緑青)3色の階調変化に直接割り当てる(RGBの要素を均等に持つ)には、あまりに変化の度合がおおざっぱ過ぎるため、通常は4bitで16色の、8bitで256色の色の配合を予め定義しておき、それに対するインデックス値として用いる。これを、インデックスカラーあるいはパレットカラーといい、このような限られた色数でより自然な発色を行なうためには、頻繁に出てくる色を優先的に配合するパレットの最適化を行なったり、隣り合う小さな点が混ざり合って見えるという特性を使って、画面上で色を配合して近似させるディザ(dithering)という手法が用いられる。
16bit
RGBに対して5bit(32階調)ずつ均等に割り当て、32,768色を表現する場合と(額面どおり15bitカラーと呼ぶこともある)、私達がもっとも敏感に感じる緑に対して6bit(64階調)を割り当て、65,536色を表現する場合があり、このクラスは俗にハイカラー(High Color)と呼ばれる。
24bit
明度の変化に対する一般的な人間の感覚は、8bit(256階調)の解像度で十分滑らかに感じる。RGBに対して8bit(256階調)ずつ割り当て 16,777,216色を表現する24bitカラーは、デジタル処理におけるもっとも標準的な色表現になっており、フルカラー(full color)あるいはトゥルーカラー(true color)と呼ばれる。
32bit
32bitカラーには、以下のようないろいろな使われ方がある。
・RGBに対して10bit(1,024階調)を割り当てた30bitカラーとして使う。
・30bitとして扱い、32bitや24bitの色空間に展開する。
・24bitカラーとして扱い、32bit空間に展開する。
・24bitカラーと8bitのアルファチャンネル(階調を持ったマスク)として使う。
・単に24bitカラーとして使う。
イメージデバイスや、ソフトウェアの内部処理では多ビットの処理を行なうものも多いが、画像やビデオ処理ではアルファチャンネル、一般的な入出力では単なる24bitというケースがほとんどである。ちなみにビデオカードでは、24bitカラーを32bitではなく24bitで処理するモードをパックドピクセル(packed pixel)モードと呼ぶことがある。
■■Weekly海外ニュース「Intelが新Socket規格を次世代Celeronで採用」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980619/kaigai01.htm
●SECC (Single Edge Contact Cartridge)
●SEPP (Single Edge Processor Package)
IntelがPentium II ProcessorおよびCeleron Processorに採用している、プロセッサパッケージの名称(SECCは、S.E.C.C.、SEC、S.E.C.と、SEPPはS.E.P.P.とも記述される)。
'85年にリリースした80386(その後Intel386と呼ぶようになる)以降、Intelのプロセッサは、パッケージの裏面に入出力用のピンが並んでいるPGA(Pin Grid Array)が用いられてきた。第2世代のPentium(90MHz以降)では、ピンを千鳥状に配したSPGA(Staggered Pin Grid Array)、最近のPentiumやMMX Pentiumに用いられているプラスチックのパッケージはPPGA(Plastic Pin Grid Array)、CPUコアと2次キャッシュの2つをひとつのパッケージに納めたPentium Proは、Dual Cavity PGAと呼んでいるが、いずれも裏面にピンを配したPGA系のパッケージである。
'97年にリリースしたPentium IIでは、LGA(Land Grid Array)に納められたCPUコアと、512KBの2次キャッシュ用BSRAM(Burst SRAM)を1枚の基板上に実装し、この基板をケースで密封するデザインを採用。PGAのピンに代わって、拡張カードのようなシングルエッジコネクタによってマザーボードに装着するこのパッケージをSECCといい、互換プロセッサが数多くリリースされたソケットタイプのコネクタに別れを告げた。'98年にリリースしたCeleronは、このPentium IIから2次キャッシュを省いた製品で、中身は1つのダイしかないのだが、Pentium IIと同様、基板に実装しシングルエッジコネクタで装着するスタイルをとった。Pentium IIのようなケースには納めず、コネクタ(Slot1)はPentium II互換という、いかにもSlot 1の販促用といった感じのパッケージで、こちらはSEPPと呼んでいる。
[Text by 鈴木直美]