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■■ AKIBA PC Hotline! HotHotレビュー
サードパーティ初のDRDRAM対応チップセット「SiS R658」登場
~PC1066、AGP 8X、USB 2.0をサポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0731/hotrev172.htm
●4i(4 independent bank)
4バンク構成のDirect RDRAMメモリ。
一般にメモリは、複数のブロックに区分して管理されており、管理区分である個々のブロックのことをバンクと呼んでいる。
メモリモジュールでいうバンクは、メモリコントローラにとってのメモリモジュールの管理区分で、コントローラは、特定のメモリモジュールを選択し、目的のアドレスにアクセスする。このバンクは、ユーザーにとってはメモリモジュールの増設単位でもあり、64/72bit(※1)のDIMMでは1モジュール単位(※2)、16/18bit×2チャンネルのRIMMでは2モジュール単位(※3)になる。
メモリチップでいうバンクは、メモリコア内のメモリセルの管理区分で、個々のバンク単位でワード線(セルの列を選択する信号線)を選択し、ビット線(セルの行側の信号線)でバンク内の1列分のメモリセルにアクセスする仕組みになっている。SDRAM系のチップでは、コアを4バンクで構成しているのに対し、Direct RDRAMは32バンクで構成。多バンク化によってパフォーマンスが向上する反面、Direct RDRAMの製造コストを上げている大きな要因の1つとなっている。4iは、このバンク数を4バンクに簡略化することによって、ローコスト化を狙ったアーキテクチャで、2つのバンクが1つのセスアンプを共有していた(独立した方がパフォーマンスは向上するがコストがかかる)従来のアーキテクチャに対し、4つのバンクそれぞれが独立したセスアンプを持つところから、「4-independent」と呼ばれている(従来のタイプは2×16d[dependent]と呼ばれる)。
※1 データのみの場合は64bit、ECC機能付きの場合は72bit。16/18bitも同様。
※2 DIMMによっては、1つのモジュールが2バンク構成のものもある(見かけは1枚だが2枚挿したのと同じ)。1枚単位で増設できるのは、DIMMが現行のメモリインターフェイスの64bitに適合しているためで、32bitのSIMMを64bitバスに使用する場合には、1バンク2モジュールの構成になる。また、複数のモジュールを交互に読み出すことによってアクセスの高速化を計るバンクインターリーブを行なう場合も、増設単位は複数モジュールになる。
※3 こちらは、2チャンネルをコンカレント処理し高速化を計っているため、2チャンネル分の2モジュールが増設単位である(マルチチャンネルのRIMMも予定されている)。
【参考】
□SDRAM(Synchronous DRAM)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980701/key36.htm#sdram
□DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous DRAM)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990121/key61.htm#DDR
□Direct RDRAM(Rambus DRAM)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980610/key33.htm#Direct_RDRAM
□RIMM(Rambus In-line Memory Module)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980805/key41.htm#RIMM
□SO DIMM(Small-Outline DIMM)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980331/key24.htm#SODIMM
□SDIMM(SDRAM DIMM)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990325/key70.htm#SDIMM
□C-RIMM(Continuity RIMM)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991119/key98.htm#C-RIMM
□センスアンプ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010823/key178.htm#SENSEAMP
□EEC(Error Checking and Correcting)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980805/key41.htm#ECC
■■ メルコ、IEEE 802.11a対応製品を8月より発売
~802.11a/b両対応のアクセスポイントや指向性アンテナなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0801/melco2.htm
●PoE(Power over Ethernet)
ピーオーイー
ネットワークケーブルを使って給電する機能。Powered Ethernet、Active Ethernet、Inline Power、DTE Power via MDIなど色々な呼称がある。
10BASE-T/100BASE-TXのEthernetでは、RJ-45と呼ばれるコネクタとツイストペアケーブルを使って配線している。RJ-45は、4対の信号線が扱える8ピン仕様のコネクタだが、Ethernetはそのうちの2対だけを使用(※1)。2対は未使用なので、これを給電ラインに使ってしてしまおう、というのがPoEである。バスパワーのUSBデバイスと同様、設置場所に電源を確保する必要がなく手軽に自由な配線が行なえるため、特に無線LANのアクセスポイントで、これをサポートする機器が増えているが、+-のかけ方や電圧は各社各様であり、互換性のないのが現状だった。
Ethernet関連規格の標準化を行なっているIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers ~米国電気電子技術者協会)の802.3委員会では、802.3afとしてPoEの標準化を進めており(DTE Power via MDI[※2]と呼んでいる)、市販の製品では、シスコやメルコの機器が、このドラフト規格に沿った48V仕様になっている。
※1 コネクタの端子は、1-2、3-6、4-5、7-8という組み合わせで使用し、Ethernetでは、1-2の対を送信に、3-6の対を受信に使用している。
※2 Data Terminal Equipment Power via Media Dependent Interfaceの略。
□IEEE P802.3af DTE Power via MDI Task Force
http://grouper.ieee.org/groups/802/3/af/index.html
【参考】
□100BASE-TX
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980421/key27.htm#100base
□Gigabit Ethernet(GbE)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010409/key160.htm#GBE
■■ 一カ谷兼乃のデジタル de GO! GO!
最近購入した携帯グッズの数々 (その1)
~P504iやEXILIM、GRAVISのDigi Bagなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0805/dgogo36.htm
耳穴に入れて使うイヤフォン。
イヤフォンは、耳にあてて音を聞くデバイスの総称だが、一般には、耳に直接装着するタイプを特にイヤフォンといい、頭にかけるタイプはヘッドフォン(headphone)と呼んでいる。駆動方式はスピーカーと同様で、マグネチック型(電磁型)、ダイナミック型(動電型)、コンデンサ型(静電型)、圧電型(※1)などがある。
耳への装着方法には、耳に掛けるタイプ(耳掛け型)と耳の穴(ear canal)に入れるタイプに大別でき、後者をカナル型、インナーイヤー型、耳栓型、挿耳型などと呼んでいる。このタイプには、耳の穴の入り口を塞ぐタイプ(耳穴型)もあるが、AV機器でいうカナル型は、耳の穴に挿入するタイプを指す。
※1 かつてはロシェル塩の結晶を使用した代表的なイヤフォンで、一般にはクリスタル型と呼んでいた。現在の圧電型(あまり使われないが片仮名ならピエゾ型となる)は、圧電素子にセラミック素材を用いたセラミック型が大半なのだが、クリスタル型がこの圧電型の代名詞だった経緯から、相変わらずクリスタル型と称して販売しているところもある。
■■ エスケイネット、動作互換性を向上させた「MonsterTV2」(AV)
~「スリープモード」や「深夜機能」も追加
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020809/sknet.htm
Microsoftが開発し、Windows NT/2000/XPに採用しているファイルシステム。
従来のFATファイルシステムに代わる新しいファイルシステムとして設計され、'93年にリリースした最初のWindows NT(3.1)から搭載。FATファイルシステムには無いアクセス権の制御をはじめ、Unicodeを使った長いファイル名のサポート(※1)、システムを回復するためのトランザクションロギング※2)、64bitでのディスク管理(FAT32は32bit)などの様々な機能を提供。NTFS上では、RAID 0/1/5をソフトウェアで実現する機能(※3)も提供する。
NTFSには、いくつかのバージョンがあり呼び方もまちまちだが、Windows NT 4.0からWindows 2000への移行時に大幅な機能拡張が行なわれており、前者をNTFS4、後者をNTFS5あるいはNTFS2000と呼ぶことが多い(※4)。NTFS5では新たに、ファイルの暗号化(EFS~Encrypting File System)。ディスクの使用量を制限するディスククォータ。ファイルI/Oをトラップしてコードを実行するリパースポイント(※5)。ファイル内の未使用領域を無効にする(物理的なディスク領域を割り当てない)スパースファイル。ファイルの更新ログを記録するUSNジャーナルなどの機能がサポートされる。
※1 Windows 95/NT 3.5からは、FATファイルシステムでもサポートする。これは、8.3のファイル名を格納する通常のディレクトリエントリに加えて、二次ディレクトリエントリを作成し、特殊なファイル属性(ボリュームラベル、システムファイル、読み取り専用ファイル、隠しファイルの全ての属性ビットがON)を持たせて長いファイル名を格納することによって実現している。
※2 ファイルの作成や更新などの操作が常に記録されており、システムは、この記録をもとに、処理を繰り返し実行したり、不完全な処理を元の状態に戻したりすることができる。
※3 RAID 0/1/5はそれぞれ、ストライピング、ミラーリング、パリティ付きストライピングと呼んでおり、1と5はサーバー版のみでサポートする。Windows 2000からは、JBODに相当する、スパンディスクもサポートされる。
※4 ファイルシステム自身が格納しているバージョン番号は、NTFS4が1.2、NTFS5が3.0である(2.xは存在しない)。この1.2は、ファイルの圧縮機能をサポートした3.51のNTFSからのものなので、それ以前のWindows NT 3.1/3.5では1.0/1.1だったのかも知れない(未確認)。Windwos XPでは、ファイルシステムの内部バージョンが3.1になっており、Microsoftのドキュメントでは、2000版をNTFS 5.0、XP版をNTFS 5.1としている。
※5 ファイルシステムの機能を拡張するためのもので、これを使ってフォルダのジャンクションやボリュームのマウント機能などを提供。暗号化ファイルシステムも、このリパースポイントを使って実装している。
【参考】[Text by 鈴木直美]
(2002年8月23日)